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早く帰れと言われて「うるせーな」と思う心って実は大事では

人間誰しも、夜遅くまで仕事をする日がある。
この世の仕事の多くは"Bullshit Jobs"ではあるけれども、私にとっては成長のために必要だし、そもそもやりたい仕事だったりするから夜でも残っているだけの話なのである。体調が悪かったり、必要のない仕事であればさっさと仕事を切り上げて帰るだろう。

しかし、夜遅くになると人事統括をするマネージャーが「あんまり夜遅くまで無理しないように」などと言ってくる。
その人たちが誰に言っているわけでもないので私は仕事に没頭して無視していたりするのだが、よく考えるとその人事統括の人間も夜遅くまで働いているから、夜遅くまで働いている私たちに対してそんな注意ができているわけだ。夜遅くまで働いている人に直接言葉をかけるためにはその人もまた夜遅くまで会社にいる必要がある。

「最近の若いモンは」という漫画が流行った。上司が仕事を引き取って若いやつは早く帰れと言ってコーヒーをくれるシーンなんかが有名ではある。
今の世の中、夜遅く働くことや一生懸命仕事をすることだけをよしとしているわけではないようだし、実際に仕事のやり過ぎは健康などを考えるとあまり良いことではないのかもしれない。
ただ、仕事に個人の意志が介在する限りにおいて、別段それを懸念する必要もないとも思うのだ。問題になるのは会社に「働かされている」と思いながら夜遅く残っていることである。

ライフワークバランスなるものを重視するがあまり、個人の意志が存在する仕事でも「きみは早く帰りなさい」と優しく接してもらえることは、若者からすれば楽なことだが貴重な成長の機会を逸しているし、そもそも考えれば自律をしていないともいえるのかもしれない。

はて、私たちは成長と自律への意志を持っているのであろうか。
成長したいと思うから勝手に物事に取り組むのであり、それは仕事も同じだと思う。
自律への意志がなければ、言われるがまま適当に動いていれば時間は過ぎるし、退勤の時間はやってくる。
その代わり、なんとも不自由である。

「うるせえな、仕事をやる時間くらいほっといてくれ」
と言えるくらい私たちは自律をした方が良いのだろうなと思うし、そのためにはどこかに成長への意志を持つ必要もあるのだろう。
人に働かされて動くばかりでは、人間のカタチをした機械にすぎない。

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