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左様なら

わたしの偏屈なところが好きって 言ってくれたのに もうなくなっちゃった 誰にも教えてないすきなもの 教えてあげたのに きっと忘れちゃったの 左様ならば 一瞬を使い古さないで 誰にも分からないこと 君には分かってほしいと思ってた 左様ならば in the night わたし君の宇宙になれたかな そうだねなんて 君には言えないよ 左様ならば 君はわたしの宇宙じゃない 誰にもなれないものになれたら  誰にも掴めないもの掴めたら 訳の分からないことを言う君が好きと 言ってたの

    • 生活

      駅裏の古いアパートを借りないか ベランダでいっしょに煙草を吸いたいんだ 軋む床で君と踊りたいんだ 眩い朝はもう少し布団に潜ろう このままずっと このままきっと 僕らいられるよね 繰り返すいつもの日曜 もう来ないかもしれない なんて誰も思ってない 公園の横の平屋はどうかな 外に出て一緒に星を数えたいんだ 畳の上で温かな昼を 眠れない夜はギターを弾いて このままずっと このままきっと 僕らいられるかな このままでいたいと願う今日 このままではいられないこと 僕は知ってる

      • こんなどうしようもない夜は 星を数える 間違っていないよって言って 正解なんかいいから 君がくれたプレゼント ぼくには禁断の果実 神さまはいじわるだな やさしさがぼくをこわしていく だからずっとずっと そばに居て 世界中が敵でも その手を離さないから こんなどうしようもない夜は 宇宙に駆ける 意味分かんないって笑って 分からなくていいから 繋いできた日々 何億光年先まで 星になって照らしてよ さみしさが君を連れていく だからもっともっと 教えてよ 世界中の誰よりも

        • 蛇にピアス

          蛇にピアスを観て 痛みを感じていないと生きてることが 実感できない 私のこの刹那的な感情も刹那的な行動も 全部肯定して 潰してみてほしかった ころしてほしいと 願ったあの夜 ほんとにおもってたのに あの人こわがるから 冗談にした ころせないならやさしくしないで そんなこと今の君にはぜったい言えないな 薄暗いこの感情隠して隠して 秘密を抱える 君がほんとうにすきだから 初めて出会った 運命の人だから 君が太陽だと思うから わたしが 闇なんてなかったように こ

          ほんとごめんね

          ねえ 今日は月が大きいよ 空が青いね 道端に咲いているお花を見つけたの ほんとうは そういったものを もっといっしょに大事にしたかったな ふたりで聴いたあの曲 日常にありふれていたものばかり 知ってる? 気付いていたのは僕だけだった 誰かが書いたあの曲よりも 誰かの目を気にすることよりも もっと素敵なことあること 僕は知ってる だからごめんね 君とはさようなら 教えてあげられなくてごめんね ねえ クリスマスなんていらないよ 記念日もべつにいい 続いていく日々がすきなの 

          ほんとごめんね

          ぼくら

          雨が降る夜は 君の声が聴きたくなる 君のこと好きかは分からないけど 好きだよ 曖昧さを怒ったりしないで 賢いことばかり言う君は  ちょっときらいなの ぼくら何十回も何百回も はなしをしよう キスをしよう それからいっしょに眠ろう 寂しい夜はきっとなくならないけど 君が横にいてくれたら それでいい 日曜の朝は 君と手を繋ぎたくなる 分かってないのに分かったフリ バカだな 素直じゃないところを許して いつもやさしい君に 甘えてしまっている ぼくら何十年も何百年も

          愛のゆくえ

          ふつうをあげられなくてごめんね だけどその手は なによりもあたたかったの 欠けたものより手に入れたもの方が きっと多いね ぼくは知ってる ぼくがいちばんうつくしいことを ぼくは知ってる だってぼくにはここがあるから 今日は笑えなくてごめんね 見つめたその瞳は なによりもやさしかったの かなしいことがあったら全部 分け合おう ぼくは知ってる ぼくがいちばんしあわせなことを ぼくは知ってる だってぼくはここがすきだから その壁をこわして、こわして いつか伝えるよ だか

          愛のゆくえ

          光を見た 忘れていたぼくを 君が思い出させてくれたの ありのままでいいよ 大人になる 生活が下手になる 起きられない朝は 昨日より眩しくない うまく泳げない たくさん抱えていたいのに 重くないのと囁く もうぜんぶこわしたいと願っても 光を見た 分からないぼくに 君が教えてくれたの ありのままでいいよ よく笑うあの子より 不器用な日々 眠れない夜は 今日も少し寂しい やさしくいたい 分かってほしいのに 分かってほしくないよ ずっとこのままでいたいと願っても 変わ

          海にいこう

          昔から海がすきだった。それは別に、泳ぐのがすきだからではない。ただ、いつもそこにあったから。それだけだ。 わたしは泳げない。 わたしたちの前に流れる日々は海に似ていると思う。ゆらゆらとただ流れて、ときどき大きな波が来て、また静かになる。 海の底は暗くて、上に行くほど明るい。 つよい魚がいつだって優勢で、泳げない魚なんて生きていないのと同じだ。そして、欲を持つとばかをみる。 でもそんなことは考えない。綺麗だから。きらきらしているから。 海にだけ存在する、あたたくて柔らかい時間。

          海にいこう

          蒸し暑くなってきたので窓を開けてみたら、入ってきた風はひんやりとしていて、やはりまだ少し肌寒い。 夏は容赦なく怠惰に流れる毎日を侵攻してきている。ちょっとくらい待ってくれればいいのにと思う。焦ったって仕方ないのだ。 わたしは夜がすきだ。夜は孤独で寂しくて無限だ。どこへだっていける。 夜だからといって、すきなひとに電話をかける。愛を必死に手探りするその痛々しさと弱さをわたしは無駄だとは思わない。寧ろ愛している。 時々何もかもがどうでもよくなる瞬間があって、そのせいでわたしは

          光の中に

          白い壁に薄く揺れるドアスコープの虹をもう一度みたい、と思った。 小さな光でよかった。 普通じゃなくていい。 きらきらなんてしていなくていい。 あなたとの生活、夜と朝を繋ぐ作業。 不器用だったけど、私なりの愛を精いっぱい込めていた。 暗くて狭い部屋。 ふたりだけの世界。 長い睫毛を数えてみる。 黒く透ける髪を触ってみる。 ほくろで名前のない星座をなぞってみる。 薄い肌につけた小さな痣は、すぐ消えた。 あなたはころしてはくれなかった。 ふたりで海にいく約