Re:iji:Яou

自分語りとかします。

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魔女は炎を抱く

 例えば、人生が一冊の本だったとして。  そこにはなにが書かれているのだろう。  星のように輝く希望か、焼け焦げるような絶望か。  心躍る冒険か、隠された悲鳴か、あるいは自分自身の願いなのか。  読み進めればわかるだろうか。いつか──。 第一章 魔女は希望を抱く 灰色の睫毛、煤のように黒い瞳からすうっと、火傷の痕が痛々しく残る顎に向かって、涙が零れ落ちていった。時雨のようにぽつっぽつっと、本を持つ白い手が濡れた。手のひらにも、火傷の痕が残っている。魔女は嘆息を漏らした。

    • みみあての理由

       うるさい。くさい。まぶしい。いたい。  この世界はボクにとって刺激的過ぎる。  車のうるさいクラクションとか。トラックの排気ガスの臭いとか。朝の日差しとか……いや、それはただ単に朝が苦手なだけなのかな。  だから、世界とボクの間に壁を隔てた。  それがたとえ、変だと言われても。 「おうい、『みみあて』」  後ろを振り向くと、カズが走ってくるのが見えた。  カズの足はクラスで一番速いから、ボクの隣まですぐに追いついてくる。 「おはよう、『みみあて』」  息を切らしながら、ボ

      • 近況どないやねん

        ひとつ、自分語りをしよう。 お久しぶりだ。0☆±☆R王。改め、Re:iji:Яouであります。 まーたいつのまにやら年が明けましたな。 ぼーっとしてる間に気がついたら七草粥を食べており世の中は成人式をやっているではないですか。光陰矢の如しとはこのこと。 さて、1年ほどnoteをほったらかしていたわけですが、この1年色々ありましたね。 一昨年の10月くらいに新卒入社した会社を1〜2ヶ月で辞めました。去年じゃなくて一昨年の話じゃねーか。お医者さんに適応障害&双極性障害と

        • 自分を救うための作品だった

          ひとつ、自分語りをしよう。 先日卒制のリライト作品を投稿した。 と言っても新たに書いたのは最後の方でほんの少し、原初の魔女と対話するシーンだけなのだが。 この作品の根幹となる「生きる意味、物語を紡ぐ意味」に必要だったパーツとして、作者である自分自身の肯定が必要だった。 卒制を書いていた当時はとにかく病んでいて、あの台詞は書けなかった。自分自身の生きている意味がわかっていなかったからだ。 今も生きてる意味をわかっているのかと言われたらそうでもないが。 ただ、誰かに「

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        魔女は炎を抱く

          サザエさんと同じ歳

          ひとつ、自分語りをしよう。 今日のサザエさんを見ていて母が言った。「そう言えば今年でサザエさんと同い年だね」と。 マジか。マジで?マジだ。何もショータイムじゃない。 二十四歳になるという事実。サザエさんと同じ歳。 おいおい俺のマスオさんもとい運命のハニーはどこにいるんだよ。 なんと時代はこうも変わってしまったのか。少子高齢化で政府が異次元の少子化対策を計画してるニュースを見ておせーよホセとぼやいている現代。二十四歳で結婚してタラちゃんを産み育ててる同級生もすっかり少

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          ポケモンばっかやってる

          ひとつ、自分語りをしよう。 年末年始といえばゲーム。それもポケモンだ。 世間はもう仕事始めだというのにこのクソニートは絶賛二酸化炭素アンドうんこ製造機に成り下がっている。 祖母(母方)の家にご厄介になり、三食付いて怒号抜き。好きなときに近くの図書館へ行って小説も書ける。最高である。 にもかかわらず小説も書かずにゲームしてゴロゴロ。本当にダメ人間である。 賞に応募したい。なんとか。頑張れ俺。まずは早起きからはじめるんだ。

          ポケモンばっかやってる

          見えないパンチがほしい

          ひとつ、自分語りをしよう。 先日、映画「かがみの孤城」を観てきた。 あらすじ諸々は省くが、いい映画だった。 しかし、観てる間、(あ〜……きっとここからこうなってこうなるな……)という予想が出来てしまった。 自分は作品を見ていて(こうなるんだろうな)という予想、または(俺ならここからの展開はこう書くかな)という考えが作品鑑賞中の脳にチラつくタイプなのだ。 見えるパンチは避けられてしまうように、見えてる展開は心に響きにくい。ゆえに『かがみの孤城』は観賞後、伏線回収が上手

          見えないパンチがほしい

          服に気を使い始めた話

          ひとつ、自分語りをしよう。 最近服を買い始めた。 理由は単純に、中学生の頃から……なんなら小学生の頃から着ている服を今も着ているのはいくらなんでもヤベーからである。 とはいえ服のセンスはない。大学生の頃にAmazonを利用して「農業」とか「蕎麦」とか書かれたダサシャツを着て白鳥歌野になっていた自分はそう簡単にファッションリーダーにはなれない。 そんな時困っている時に頼るものと言えば?そうだね本だね。 これを参考にして以下の服を買った。 Amazon ユニクロ

          服に気を使い始めた話

          寝てると明日が来るよ

          ひとつ、自分語りをしよう。 年が明けようがおめでたいのは俺のあっぱらぱーな頭だけだし、なんかおめでとうと言うと負けた感がある(なんで?)ので正月は目上の方以外には意地でもおめでとうと言わない主義である。 そんなわけで2022年も終わってしまい、令和ももう5年目に突入した。 毎日寝てるだけなのになんでこうも時間は進むのだろうか。 眠るという行為は最高だ。のび太くんみたいなことを言うが本当にそう思う。 現実から目を背けられるし、夢を見られる。気持ちもいいし、幸せだ。

          寝てると明日が来るよ

          自分の日記が一番おもろい

          ひとつ、自分語りをしよう。 しれっとまた書き始めたが、生きてます。 思えば3月11日の投稿からずっと何も書いてなかったのだなあ。 何度も書くが、自分は継続が苦手だ。今こうしてnoteを書いてるのもただの気まぐれであり、明日も明後日も書くかどうかはわからない。 ただ、noteを振り返って読んでみて、思うことがある。 おもろいね〜 5年日記を毎日欠かさず書いている母は、今年でその5年目が終わり、遂に二冊目に突入するのだそうだ。 そんな母が言うのである。「自分の日記が

          自分の日記が一番おもろい

          ひとつ、自分語りをしよう。 あれから11年の月日が経ったのだな、と思う。 今日ばかりは感傷的な気分になってもいいだろう。 どうか世界が平和でありますように。

          ひとつ、自分語りをしよう。 あれから11年の月日が経ったのだな、と思う。 今日ばかりは感傷的な気分になってもいいだろう。 どうか世界が平和でありますように。

          履歴書とかいうこの世で最も面倒な存在

          ひとつ、自分語りをしよう。 履歴書が書けないでいる。 去年使っていた履歴書はパソコンのデータとともに彼岸へ旅立ってしまった。 こうなるとやる気なんかひとつも出ない。 なんだガクチカって。 勉強と家事と生存に必死だよ。 年間二万から三万人が自殺してるような国で22年生き残ってんだぞ。 充分だろ。取り柄がなかろうと生きてんだよ。 あー、やる気でないなあ……。

          履歴書とかいうこの世で最も面倒な存在

          マッチングアプリの使い方

          ひとつ、自分語りをしよう。 先日、マッチングアプリを使って初めて人と出会った。 何かあったかと言えば特に何もなく、水族館で遊んでご飯食べてそのまま解散して恐らく二度と会うことはないだろうと予感したくらいである。 まあそれはいいとして、車での移動が多かったのだが、そこでのトークが非常によかった。 やはり全く知らない人とマッチするだけあり、価値観などが違うなと思わせられる。 大学の先生に言われたことをふと思いだし、取材(的な話)をした。 成果としては怪談のネタが二つ。

          マッチングアプリの使い方

          卒制の解説文

          ひとつ、自分語りをしよう。 卒展が無事終わったので、卒制解説文章をテキトーに置いておく。CD‐ROMを買った人にしかわからないだろうけどまあいいや。 (冒頭の話) 参考にしたのはドイツの小説家、ジャン・パウルの「人生は一冊の書物に似ている。愚者はそれをパラパラとめくっているが、賢者はそれを丹念に読む。なぜなら彼は、ただ一度しかそれを読めないことを、知っているからだ」という言葉。  この時点で「人生は一度きりだよ」と訴えたかったのです。  あと、アーティスト、分島花音の曲

          卒制の解説文

          『運命』が待っている

          ひとつ、自分語りをしよう。 本は超ローリスクハイリターンな娯楽である、と思っている。 まあ本以外の娯楽が大量にある現代からすれば、あまり優先度が高くないのはわかる。 しかし、コスパだけなら本はトップクラスに優れている娯楽だと言える。数百~千何百円程度で買えて、何度も読めて、考えて、想像できる。なんなら図書館に行けば無料で読める。これほどの娯楽はなかなかない。 「よい文章は、知識を与える。よい描写は、視点を与える。よい台詞は、勇気を与える。よい物語は、人生を導く。即ち、

          『運命』が待っている

          「すみフラ」はよいこと

          ひとつ、自分語りをしよう。 自分は頼られると嬉しい人間だ。 よっぽど疲れてるとか、メンタルが落ち込んでるとかでない限り、頼られると張り切って助けようとする。 ところが、頼るのはとても苦手だ。 迷惑なんじゃないかとか、自分でなんとかできるんじゃないかとか、そんなことを考えてしまう。 頼られてるときは全然迷惑だなんて思ってないのに、いざ自分が頼る側になると、被害妄想を募らせてしまう。 頼ることはよいことだ。 誰にも頼れない・頼らないより、「すみませんちょっといいです

          「すみフラ」はよいこと