『最近読んだ本のあらすじをTRPGトレーラー風に書いてみる』企画

一つ、自分語りをしよう。

大学二年の夏に小説の講評で「企画屋的だ」と言われたことがずっと心に残っている。

要するに、自分には好きなものがなく、世間で流行っているものの表面をなぞって物語を書いている、と。

好きなものがない、のはそうかもしれない。割と自分は世界に興味がないのだ。

自分自身と向き合うことで手がいっぱいなのである。

しかし、その言葉は自分の本質であり、だからこそ今でも思い出しては心に影を落とすのだろうと思う。

さて、自分語りはいったんやめにして。

第一回いっそ企画屋らしく企画をつくってしまおう、のコーナー。

第一回は『最近読んだ漫画のあらすじをTRPGトレーラー風にしてみる』である。気になったらぜひ読んでみてほしい。どれも面白いので。

なお、自分はあまり大人数でのTRPG経験がないのでソロシナリオが多めになる。

では早速やってみよう。

①『ペンと手錠と事実婚』

推奨人数:一人
HO:あなたは男性刑事だ。正義の心を持っている。
推奨技能:芸術(絵画)、目星、警察に必要な戦闘技能

あなたは廃墟になったゲームセンターで不審者が暴れているとの通報を受け、現場へ駆けつける。
不審な人物を見つけ、職務質問をすると、その人物は女子高生。しかしどうにも様子が変で、一言も喋らず、スケッチブックで筆談しかできない。
彼女に事情聴取を行っていると、突如人が屋上から落ちてくる。応援として来た警部には飛び降り自殺と断定されるが、女子高生はこう書いたスケッチブックをあなたに見せた。
『自殺じゃない』『計画殺人』
あなたは、絵柄が個性的な女子高生のスケッチブックを正しく読み解き、彼女の推理を理解し、真実にたどり着かなくてはならない。
そして、あなたは正義感の強い刑事だ。
たとえ、年端もいかぬ女子高生からプロポーズされたとしても、断らなければならない……!!

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著者: ガス山タンク(作画), 椹木伸一(原作)
レーベル: ヤングアニマル
シリーズ名: ペンと手錠と事実婚
発売日: 2023年08月29日
出版社: 白泉社

②『エリオと電気人形』

推奨人数:二人
HO1:あなたは体内で電気を作れる特異体質だ。あなたはHO2に育てられた。あなたは自分以外の人間を知らない。
HO2:あなたは戦争のためAIによって作られたソルディロイド(戦闘アンドロイド)だ。

100年前、人類とAIの戦争が始まった。AIはネットワークによって人類のインフラや生産設備を次々乗っ取っていった。人類が抗う方法はただ一つ。ネットワークと電力の供給を完全に断つこと。人類は電気の放棄と引き換えに、AIに勝利した──。
あなたたちが生きる今、人間の街は蒸気機関の動力で動き、ガス燈の照明で照らされ、剝き出しの歯車が動いている。電気は敵を動かすエネルギーとして、仕組みの見えない機械は敵の駒として排斥され、忌み嫌われている。
君たちは、自分以外の人間を知るために旅を続けていくうちに、様々な人と出会う……。

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著者: 島崎無印(原作), 黒イ森(作画)
レーベル: ヤングジャンプコミックスDIGITAL
シリーズ名: エリオと電気人形
発売日:2023年05月19日
出版社: 集英社

③『花唄メモワール』

時代:現代⇔大正時代
推奨人数:一人
HO:あなたは令和に生きる女子高生だ。
推奨技能:料理、図書館、その他旅館の仲居に必要な技能

あなたは高校最後の夏休み、曾祖母が営む旅館の手伝いにやってきた。到着したその夜、あなたは露天風呂で足を滑らせてしまう。溺れるあなたを引っ張り上げたのは、藤野という少女。しかし、働いていたときは彼女の顔を見た覚えがない。藤野に話を聞くと、今は大正十二年の師走だと言う。
行く当ても金銭もないあなたは、藤野の助けもあって、旅館の仲居として働くことになる。
令和の時代に戻るため、あなたはお客様を満足させなければならない。

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著者: 一ノ瀬けい
レーベル: まんがタイムKRコミックス
シリーズ名: 花唄メモワール
発売日: 2023年08月09日
出版社: 芳文社

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