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ぺらっぺらなお涙頂戴不幸自慢って面白いじゃない

株で失敗した父が巨額な借金こしらえて浮気して離婚。

浮気相手は飲み屋で知り合った女性。

母とは離婚時、揉めてちょっと疎遠になる(現在は仲良し)

離婚したあと、父と家に残ったはいいがギャンブルにハマってた父は家に帰ってこない。借金取りに追われる日々。電気代も払えず、平成のこの時代にろうそくにあかりを灯し暮らす私。

ついでに、ボロ家だったから、寝てたらおでこをネズミに走られて死ぬほどびびった。

そんな生活をしていたら、あるあるな「体調を崩し入院」

入院している間に父が家を売払い、売却したお金を持って失踪。どうやら、水面下で家を売りはらう手続きをしていたようだ。

ついでに私の貯金も持逃げ。

挙句に、私の車を変な金融屋の担保にしていて車まで失くす。

完全に一文無しで追い出された。

そりゃ情緒不安定にもなりますよ。

心療内科に転院。結局、最初の病院から、手術をするために大学病院へ移転、そこから心療内科に移転で約半年間ずっと病院暮らしをしていた。

しかし、有り難いことに周囲のお陰で立ち直りなんとか生活できるまでなったのである。

そして、15年後・・・

「肺がん末期でーす」と父がひょっこり現れる。

ついでに一緒に逃げた愛人もちゃっかりいました。

死ぬなら仕方ない。と父の面倒を見ることに。愛人とは一応話をしたけど基本スルー。

父が入退院を繰り返し、いよいよ動けなくなったので施設に入れる。

そうこうしてたら、愛人が父のなけなしのお金が入った通帳を持ってまさかの逃亡!!!

気づくのが早かったお陰で通帳をすぐ止める。すると愛人が通帳を持って施設に現れ暴言吐き、通帳を職員さんに投げつけて帰ったらしい(私はその時いなかった)

まぁ、これで完全に縁が切れたということにする。

肺がん末期だけど進行が遅く、宣告は半年だったけど結果的に4年生きて父天国に召される。

なんだかんだで会いに行ってた。わんこを連れて行ったらお父さんにめっちゃ吠えた(笑)

不幸自慢なのに、こう書くと1分ちょっとで読み終わる薄っぺらさ。実際、こんなお涙頂戴はゴロゴロ転がってる。

でも、ちょっと面白い。正直ネタ化になってる。。

あんなに死ぬような思いをしたのにめっちゃ面白く話せるし、自分でも面白いって思う。

何なら講演してみんなを笑わせたいくらいだ。

一度、父と喧嘩になって「私の人生180度変わった!お父さんのせいだ!」って言ったら「ソレ、なかったことにして」と言われて思わず笑ってしまった。

勝ち負けじゃないけど笑った私の負け。

「ソレ、なかったことにして」ですべて水に流せたような気がする。

だって面白いじゃない。

許すとか許さないじゃない。

どんなに憎たらしくても、クズでも、最低で、父は父だ。

失踪中、夏になればエアコンあるのかな?熱中症になってないかな?

冬になればちゃんと暖房あるのかな?

コンビニ強盗のニュースを見ると、まさかお父さん?って

結局、気になるんですよ。

今はお父さんのことすき。

親孝行とかしてないけど、お父さんの車椅子を押した。

笑いながら話をした。

お父さんの生まれ故郷でお葬式を出してあげれた。

今も供養はできている。

だから、もういい。死んだしな。

私の薄っぺらい不幸自慢。

他人の不幸に自分の不幸を重ねて笑ってほしい。

笑う門には福来たるだ。

悲劇的でも不幸せだったとしても、ところどころ面白いことがある。

それを拾って笑えばいいじゃない

不幸アピールも笑いに昇華できれば、もうお涙頂戴じゃないのかな?








































































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