見出し画像

ビジネス経験なしの学生起業家が資金調達なしで起業を始めた末路と向き合い方

現在、中央大4年でして、会社としては3期目に入り、メンバーは10名弱にて起業生活を頑張っています。

今回はスキルも名もない学生が起業をして大変だったこと・課題への向き合い方を体験ベースにて記して行こうと思います。
もちろん、今回のnoteで記した内容が起業の汎用的な考え方とは思っていませんし、他者に当てはめようとも思っていません。
あくまでスキルも名もない学生が起業をし始め、2年が経った今、何が問題として生じ、どう向き合ったら解消されたのか。をログにしていけたら、ぐらいの粒度で記していけたら、と思っています。
これから起業を始める、起業に興味のある方の参考になれば嬉しいです。

では、本論を初めて行きます。2分あれば読めるくらいの長さを意識します。

起業生活に慣れる必要がある

会社を登記しても、1日は想像以上に普通です。
登記前に起業家のスピーチで起業をしてもあまり日常は変わらない、と聞いて、まさか。と思っていましたが、体験するとその通りでした。
登記をした翌日から取引先が決まるわけでも、作りたいアプリ(事業)が会社設立と同時に魔法かの如くできて、ユーザーがつく!わけでもないのです。

起業生活に慣れるとは

基本、自分が体験をしてきた起業は、暇というのをどう調理して、暇でなくするのか。もっというと、不透明な事柄への耐性をつける、というのにも近いです。

暇とは何もしないというわけではなく、なんでもしていいという「自由さ」がゆえに何から着手をして行くべきなのか。を見定めるのが難しいという方がニュアンスとして近いのかもしれません。

これはアプリができた、からといって解消されるような問題ではありません。今やノーコードとかもあるので、アプリ自体の価値検証がしたいのであれば、1週間で構築ができたりします。

自由をマネージできないと進捗がなくなる。

モチベーションと勢いで起業を始めた学生の末路はこんな感じです。
自戒の意を込めて、羅列。

- 1日の過ごし方がモチベーション(勢い)になるので、施策が続かない。途中で頓挫する。
- モチベーション(勢い)を失った日には、施策が頓挫するだけでなく、途中まで回っていた貴重な「学習」を『忘れる』。
- 現実的ではない施策を実行したくなりがち。事業に熱中していれば熱中するほど「こんなことやってみたい」という感情想起レベルの施策が出まくるため、行動に落とせない。(小さくても行動に落とせなければ発見がないので、意味がないのに出来ない)
- 結果的に気づいたら「何も施策として落とせていない」自分がいる事に気づく。
- 毎日頑張ってはいるけど、進捗がない、または必要な学習が回っているはずなのにそれが何かが整理・理解ができない状態に陥る。
- 壁を乗り越えたらすぐにまた新しい不透明な壁に襲われる体験の連続にめまいを覚える。
- 1日の意思決定がモチベーションや好奇心なので、モチベーションが続く際には「良い日」にはなるが、モチベーションはいつかは途絶える前提なので、「儚い日常」に感じ取れる時や今までの経験学習が連鎖的にならず、学習が消化的になってしまう。

しかも、これ怖いのが、モチベーションを起点とした日々の過ごし方でも不透明な課題や事業促進に向き合えるし、対応できちゃうのです。
(対応が出来ちゃうので、うまくいっていない日には何故に今日、うまくいっていないのか、の理解が難しくなる)
だけれど、モチベーションが続くかは明日にならないとわからないため、極めて断続的且つ短期的なので、目標に正しく向かえているのか、と言えば否なのが現実です。

解決方法。自由-暇-をマネージするには

一旦、自分の中で整理ができたのはこれです。

1.  達成出来たら嬉しい高い目標を設定する。
2. 出来ていない現状を可視化・理解する。
3. 目標と現状との差分を体感して、その差分を埋めるための施策を出す習慣をつける。
4. 行動→分析→改善という事を自覚する。行動→分析→改善→探求...ではない。
5. ダッシュボードを作る。

ざっと説明します。

1.  達成出来たら嬉しい高い目標を設定する。
組織には行き先(大目標)が必要で、その行き先を要素分解していくと小さな目標が出てきます。この小さな目標を達成をしていくと大目標も達成されていく事をイメージだけでも持っておかないといけません
そうでない場合、目標とその日の気分的に思えるものを「今日やるべき事」として設定をしてしまい、自由をマネージ出来ず、前章で述べたようなジレンマに陥るわけです。
ちなみに大目標は基本、起業家であれば、営業利益をおくことが一般的です。

2. 出来ていない現状を可視化・理解する。
出来ていない現状を理解しないと何をするべきなのかが見えづらいです。
簡単な例ですが、100m走の場合、タイムが測定されるので、目標タイムに向けて努力をしよう、となれるわけですよね。タイムを計らない場合、速く走れているのかどうかは、感覚でしか理解ができません。
現実を可視化・理解してこそ、向き合うべき「差」が見えてくるのです。

3. 目標と現状との差分を体感して、その差分を埋めるための施策を出す習慣をつける。
目標と現状との差分を、埋めるためには何をするべきなのか。
これを元に日々の「やること」を決める事により、モチベーションで施策を決めなくなります。
以下の観点から確認してあげると、施策への解像度もさらに上がります。


期限はいつまでか
施策を回す人がやることを自分の口で言えるのか
施策を回すことでの大目標へのインパクトはどれくらいか

4. 行動→分析→改善という事を自覚する。行動→分析→改善→探求...ではない。
状況改善とは、見立てた高い目標に対して、行動→分析→改善のサイクルを回すことで、目標達成に近づいていく行為だと思います。
ここで注意なのは、行動→分析→改善→探求ではないところです。
モチベーション・好奇心が起点になっている起業家(自分w)は行動→分析→改善ができたところで、「なぜユーザーってこうならなかったんだろう」という興味が先走り、探求に行きがちです。
ただ、探求に走ったとしても、ユーザーの心はそう簡単にわかるはずもないので、「悩む」ことに陥りやすく、悩みは徒労感を産むだけで状況改善にはなってはくれないケースが多いです。
悩むのではなく、動きながら考えていく方が起業家の状況改善としては有効的です。なので、改善の後は、行動なのです。

5. ダッシュボードを作る
利益に紐づいたアクションが出来ているのか、日々の生産性をどうあげるのかを常に確認できるよう、ダッシュボードを作る事です。
ただこれは自社の現状の戦略と組織成員の強み弱みの適材適所を理解できないと、施策を回させるだけの暴君と化すので、日々の生産性をあげるには、どのようにして動かしていければよいのかをしっかりと認識した後に、作り込まれる要素なのかな、とも思っています。

はい!今回のnoteは以上となります。

少しでも面白かった・参考になったら、いいねをお願いします!
いいねを頂けると、次のnoteを書く原動力に、なります!

ちなみにこの本にも、だいぶ助けられたので紹介させてください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4908148198/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_AmyZFbNDE95AQ

========

最後に、弊社では学生エンジニアへのオファー型求人サイト「TECH就活」を展開しています。ご興味のある法人様ございましたら、以下のフォームより教えてくださいませ。

お問い合わせ TECH就活とは TECH就活

また、最近創業メンバーの一人が弊社運営事業のオンライン大学受験塾を2年運営してみた体験より「マイナレッジ」というサービスをα版ですが、初めてみました。良かったら覗いてみてください。

では、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?