見出し画像

2023年春、保護猫に出会った②お見合い

前の記事はこちら

いよいよお見合い当日になりました。なかなか土砂降りの1日でした。
お花見なんて到底行けなかったから、この日でよかったね~なんて話を夫としたのを覚えています。

保護主さんが当日も野良猫の捕獲に行くため車を借りていると朝から連絡を下さり、病院と家がかなり近かったこともあり送迎してくださることに。めちゃめちゃ有難かったです。

16:15に保護主さんと合流し、夕方だし雨だしのんびり寝ているかな~なんて思いながら動物病院に向かいました。我々は保護猫カフェでしか猫さんと触れ合ったことがなかったので、どうしても人慣れしていてのんびりした猫のイメージしか湧いていなかったのです。

病院へ到着!

病院に到着するとまずアンケートを記入するように促されました。
「家族全員が里親になる事に同意していますか」という問いに「”はい”でいい?」と小さい声で夫に聞くと「いやいや…うーん」と、かなり渋い反応。

”いいえ”に丸をつけるのがためらわれたので、”はい”に丸をした上で、備考欄に「夫が迷っています。」と一言添えました。獣医さんも苦笑い。ただ、まずは会ってみようかということで花丸のいるお部屋にご案内頂きました。

この日は予約がたまたまなかったのか、閉めてくださっていたのか、とても頼りになる獣医さん1名(+2名補助の方)と保護主さんが1時間も我々二人が花丸と触れ合う場面にずっといてくださって、とても有難かったです。

また、獣医さんはフルタイムで働いている女性で、猫を飼われていました。そのため、「お留守番はさせても大丈夫。でも寂しいから帰ったらたくさん構ってあげてね」と柔軟な考えの方で、それもすごく有難かったです。(アレダメコレダメと理由なく人間の生活を蔑ろにする人は無理なので…)

花丸は・・・?

花丸は我々を見るとものすごくびっくりした顔でケージの中をダダっと走り、小さな声でシャーと言いました。我々も「あ、これがあのシャーか」と思いながら少し見ていると、次は大急ぎでケージの一番高いところまで戻り、すっごく小さくなってブルブル震えていました。

ぶるぶる花丸

カフェでは座って5分後には、猫さんたちに我先にと囲まれるのが当たり前なのに。数日前保護されたばかりの花丸は、まだまだ人間への警戒心が強かったのです。

ただ、花丸は怖いし不安だろうに、一切手を出したり、噛んだりしてきません。シャーも私たちが手を出した時は、一度も言いませんでした。ただ、地蔵のようにじっとして、こっちをじぃっと見てくるのです。

とても忍耐強くて大人しくて可愛い子だなと思いました。あと、今まで触ったことのある猫さんの中で1番毛並みがサラサラつやつやしてました。

カフェとか譲渡会だと大人しすぎて本領発揮出来なさそうだし、なによりそういう場をあんまり好まなさそうな子。病院で保護されていたからこそ、1:1で出会えてよかった。

私は動物が好きすぎてその後も目移りしながら色んな猫をもふもふ触り楽しんでいましたが、夫は勧められるも「大丈夫です」と花丸だけを触っていました。

じいっと見る。お目目おっきいね。

獣医さんより

他にも人慣れしている猫さんがたくさんいたのですが、獣医さんから「慣れたら、一番花丸が人を好きな子なんですよ」と言われました。朝ケージを開けに行くと、真っ先に飛び出す子が多い中で、花丸は獣医さんにひとしきり撫でてもらうことを堪能するとのこと。なにそれめっちゃ可愛い。

その後、私と夫が花丸君を撫でている様子を見てポツリと
「私は…お二人にとても花丸君合っていると思います。とてもかわいがってくださりそうだし。」
「普通男の人って大きくて声も低くて怖がる猫も多いんですよ。でも旦那さんは全然そんな感じしなくて。話しかけながら撫でて下さっているし、ばっちりです。」
と、とても褒めてくださりました。

そんな言葉に夫もまんざらでもなくなったようで、初めて自発的に”猫を飼う”という想定の上で獣医さんに質問をしてくれました。そして花丸も夫に撫でられながらウトウトと眠り始めました。

最後はちょっとウトウト

一旦持ち帰り

その場でトライアルの返事をしないということは、病院を訪れる前から決めていて、保護主さんにも病院にもお伝えしていたので、その日はそのまま帰りました。頂いたのは3日間の猶予。

あまりズルズル引き延ばして花丸君のご縁を私たちが奪ってしまったら申し訳ないので、3日間という期限にはもちろん納得しつつ、ギリギリまで本気で猫を飼うということを考えていなかった夫との話し合いがまとまるのかは、正直とても不安でした。

猫を飼うというのは可愛い・楽しいだけではなく、色んな大変なことが付きまといます。その時に夫に少しでも「飼わされた」「だから嫌だったのに」という感覚が残らないかが、とても心配でした。

”自分が”飼いたいと思っているか。
大変なことが起きた時に前向きに解決策を一緒に考えられるか。
0知識からのスタートなので、能動的に猫に関することを勉強する気があるか。
そのあたりを重点的に確認しました。

我々の結論は次回に続きます。

この記事が参加している募集

猫のいるしあわせ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?