第1回 ウクライナ侵攻から6ヶ月,そしてウクライナ独立記念日
ご無沙汰しております.
4月に大学院2年目を迎え,例によって調査研究に追われていたことから,長らく記事を更新することができませんでした.
7月には修論の構想発表と学会報告が重なったことで,窒息しかけていましたが,現在は何とか正常に呼吸しながら日々を過ごしております.未だにやることは無限にあるのですが,ピーク時と比較して多少の余裕が出てきたことから,徐々にnoteでの更新を再開していきたいと思っています.
「国際ニュースに追加で一言」
現在,大学院では移民研究をしており,最近は各自治体でも推進している「多文化共生社会」に関するアジェンダとも絡めるような形で,調査研究をしております.
学会報告の内容についても近々シェアできればと思うのですが,今回の投稿は,新たな試みを始めるにあたっての報告となります.
これから「国際情勢に関する話題を取り上げ,それに追加で小さな知識を付与」することを始めていきたいと思っています.
幼少期から世界地図を眺めることが好きで,実家で食事を摂る際には左側の壁に貼ってある世界の国旗を見て覚えながら箸を運んでいました.徐々に記憶から薄れつつありますが,国と首都の名前も併せて覚えていました.
現在は研究の傍らで,ウクライナでの状況をはじめ,台中の緊張,インド太平洋の情勢,中東情勢などの報道を日々追いかけ,興味があれば国際政治経済学(地域研究,防衛・安全保障研究)・地政学・社会学の文献を引いています.
それらを何らかの形で還元できないかと考え,今回の試みに至りました.
もちろん現在の本業は大学院での研究および論文の執筆なので,一つひとつのトピックをかなり深掘ることは難しいかもしれませんが,やっていくなかでアップデートしながら継続していきたいと思っています.
第1回 ウクライナ侵攻から6ヶ月,そしてウクライナ独立記念日
【ロシアの侵攻から半年,ウクライナ独立記念日で抵抗意志新たに】REUTERS
先日24日,ウクライナは独立記念日(1991年8月24日に独立)を迎えた.奇しくも,この日はロシアによるウクライナ侵攻開始から半年にあたる.
メディアや世論からの注目度は低下しつつあるが,原発を盾としたロシア軍の攻撃のほか,2014年にロシア軍が併合したクリミア半島をめぐる攻防が展開され始めており,戦況としては新たな局面を迎えると同時に,長期戦の様相を呈している.
プーチン大統領は国内外での影響力・権力基盤の維持,ウクライナにとっては国家の存亡がかかっていることから,終結のための妥協点を見出すことは極めて困難であることが窺える.
「武器供与のせいで戦況が長引いているのだから,直ちに武器供与を止め,停戦交渉をすべき」という声もちらほら散見されるが,ウクライナとしては領土を割譲された状態で停戦を受け入れることなど到底できないだろうし,停戦あるいは降伏した先にロシアがどのような行動を取るのかは過去の歴史からも予想でき,それはおそらくウクライナ国民が最も理解していることであろう.
よって,戦闘を継続したとしても,停戦あるいは降伏したとしても,犠牲が伴うことが予想され,後者の場合には特に人道上の問題が生じる可能性が高い.その非人道性を軽減させ,いかに終戦に向けていくのかが一つの大きな焦点となってくる.
このような形で,随時更新していきます.
今後もご一読いただけると幸いです.
季節の変わり目ですので,皆さまお身体ご自愛ください.
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