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日本人のサッカー、ドイツ人のFußball。

〜はじめに〜
中学卒業後、親元を離れ、地元長野の私立高校に進学。
高校卒業後、日本を離れ、ドイツへ来た北沢智哉です。


僕は、日本っぽいサッカーだ。とか、日本人だから。という海外との比較はあまり好きではありません。
むしろ、日本にも、ドイツにもサッカーはあり、そこでプレーしている人がいて、それぞれにサッカーの良さがあります。
「ドイツでサッカーをしているから」が決して自慢ではないということ。そしてあくまで僕は常に挑戦者であること。を前提に書いています。
このタイトルにしたのは、高校一年生の時にブラジル遠征に行くチャンスがあり、僕はそれよりも日本の高校でまずは結果を残すことに専念しようと、ブラジル遠征にはいきませんでした。
もともと海外でサッカーをしたかったので、決断までに悩みましたが後悔もしてません。

ただ、日本から離れた国、色んな国のサッカーがあり、それを知っておくことで、何かプラスになれば良いな、、と思い書きます。(ドイツ人と話すことでドイツ語の勉強にもなるという裏話もあります。笑)



自分にとってサッカーとはなんだろう。と、よく考えます。書き出したら、たくさんあるので今回は書きません。

でも聞かれたら、僕は1番真剣に向き合えるもの。と答える。今の僕は。

それは日本にいる時でも、今、こうして海外に出てきても考えていることだから、答えはまだまだ探している。

ドイツの文化で、練習中でも試合中でも、プライベートでも、とにかく話す。
話して話して、意見を言っては受け入れて、、、とにかく「話す」。


チームメイトにサッカーについていくつか質問をしてみた


・ドイツ人と日本人サッカーに対する取り組み

・サッカーと真剣に向き合い楽しめているのか


1、『サッカー』と『Fußball 』

ドイツ人と日本人のサッカーに対する取り組み

について、チームメイトに聞いてみた。

Q,「なぜここまでドイツが大人も子供も両方サッカーに真剣に取り組むのか」

A,「まず、ドイツはサッカー大国。世界でも最高リーグである“ブンデスリーガ“もあり、ワールドカップでの優勝回数は4回、最近だと2014年にチャンピオンになっている。これは国としても誇れる事だよ。だから、趣味や遊びがサッカーにもなっている。」

ちなみに、日本の最高成績はベスト16、出場回数は6回。ドイツはW杯に過去19回出場。

サッカーの歴史も長く、サッカー人口はとても多い国だ。

例えば、ドイツのレストランには大きなテレビがあり週末に訪れると、だいたいサッカーの試合が流れていて、会話も自然とサッカーの話をする事がある。それだけ多くの人の心に『Fußball 』がある。

金曜日のドラえもん、クレヨンしんちゃん、Mステを楽しみにするような感覚。笑


また、ドイツのサッカーをする子供は、遊びや趣味から始まり、気が向いたらクラブに参加すると言う。

当たり前だけど、中にはプロを目指す子供もいる。

もちろん、日本のサッカー人口の何倍も多いドイツで、プロになることは相当な努力が必要。

しかしドイツには、日本の『選手権』のような、高校サッカーをしていると、誰もが3年間で目指すような舞台は無くて、基本的に

1年をかけて、リーグ戦を戦う。(ここではカップ戦などを除く)

試合は週末にあるので、それに向けてサッカーを楽しんでいる印象だ。

そこで、プロになる近道としては13歳から15歳くらいで、試合で結果を残したり、有名なクラブでプレーしたりと、いずれにせよスカウトの目に止まって、早い段階で上に行く事が必要がある。

たとえ遊びや趣味でもクラブに入った以上は試合があり、その週末の試合で活躍したら、その子はその日、ヒーローになれる。

それが、ほぼ1週間単位でやってくるので、自然と練習の質やモチベーションは上がっている。

また、休みの日や練習時間も決まっているため、選手たちは、よりベストな状態で練習に取り組む事ができる。




2、サッカー大国ドイツ


ドイツはサッカーの環境が整っている。整い過ぎてビックリする。

ドイツには、それぞれチームに1つ
クラブハウスと芝のサッカーコート一面が、ほぼ必ずついている。(チームによってコートの数もクラブハウスの大きさは違う)

小学生から中学生まで、小石混じりの土のグラウンドで練習していた身からすると、羨ましくて仕方がない。

それにも理由があるようで、


Q,「ドイツには、どのチームもだいたいクラブハウスがついているよね?」

A,「そうだね。スポーツ場の建設のために、州からfinanzielle zuschüsse(支援助金のようなもの)が出ていて、それにより、仲間と話す場所やサッカーのために集まれる環境が作られるんだ。」

詳しいところまでは、わかりませんが、本当にサッカーができる環境は整えられていて、実際に公園にも大きなゴールから小さいゴールまで設けられていて、

土日祝日は、公園でサッカーをしている人がほとんど。


3、『楽しい』と『真剣』について

ドイツ人がサッカーが好きで、その理由もわかった。

でも、実際に知りたいのは二つの目の疑問にあった、
サッカーと真剣に向き合い楽しめているのか。

僕の答えは、誰もが楽しめているし、多くの人が真剣に向き合えている。

それは日本人もドイツ人も同じで、趣味や遊びをついつい真剣になってやってしまうあの感覚。

なぜ、楽しいから始めたサッカーなのに、サッカーは本当に楽しいのか?やめたい。と考えてしまう人が多いのか。

そこには置かれている環境など、言い訳したら止まらないかもしれないが、
僕が考えているのは、サッカーに対する『真剣』や『楽しさ』の捉え方かなと、

海外で、1年間プレーして改めて感じた。


僕は中学、高校が部活動なので、中学なら『中体連』、高校なら『選手権』を目指していた。

(今回は高校の場合)

どちらも3年間で仲間や監督、コーチ、サッカーの戦術が変わり、さらには1年毎に新しい選手が入ってくるので、実質1年間で、どれだけ『選手権』のために何ができるのか?を考える必要があった。

選手権に出るには、選手権のメンバーになる事が絶対条件。

高校の時には、チームの練習時間は2時間。と決まっていて、その後に自主練習をキーパーコーチを相手にシュート練習をしたりとか、筋トレしたりしていた。

自分の足りないところを補う。自主練習ではチーム練習とは別で個人の課題に取り組む時間。

そして、何か足りないところをチームの練習時間外で補うための自主練習がいつしか、

『無茶をすること』=『一生懸命に真剣に取り組む事』と勘違いをしていた。(必ずしも、無茶が全てダメではない)

ドイツでは自主練習時間は練習後にあまり無い。

でも、ドイツの練習は毎回かなり強度が高い。そして何より、トレーナーや監督に対してどの年代でも、「こうしたらいいか?」など、質問や意見をいう事が多い。

僕は去年U–19の練習にも監督と話して参加させてもらっていた。その時も、監督に対してはリスペクトがある中で練習中に意見を言う選手が何人もいた。

常に、サッカーに対して『真剣』なのは、
自主練習をしたから、監督の要望に全て答えたからそれは『真剣』にやっている。

よりも、自分がサッカーを上手くなりたいからこそ、仲間やトレーナーにわからないことを聞いたりする事が真剣に取り組む姿勢だと思っている。

前回の練習でも、選手同士で言い合いになっていたが、お互いの意見をすぐに言い合って自分たちで解決をしている。

ここまでが、僕がドイツのサッカーをしてきて、そしてチームメイトのドイツ人にも聞いてみて感じたことだ。

日本でやっていることもあるし、ドイツに来て、文化の違いに慣れるのも大変だったが、僕は最初にも書いたように、
どちらが悪くて、どちらが良くて、とかそんなことには全く興味が無く、良いところを受け入れているつもりだ。

コロナ禍でサッカーの練習も試合も、今シーズンはできないけれど、もし海外でサッカーをしたいと思っている方がいたら、参考になれば良いかなと思っています。

〜おまけ〜

最初ドイツに来てすぐに、サッカーショップでサッカーボールを買うために店員さんに「サッカーボール」と言った。
ドイツでサッカーボールはder fußball なので、店員さんが首を傾げてこっちを向いていたのは今となっては良い思い出です。

tschüss

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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【北沢智哉って誰ですか】
2000年7月11日(セブンイレブンが覚えやすい)長野県松川町出身。
小中学は地元の部活動→松商学園高等学校→ドイツへ
人と話すのが大好きです。チョコレートも最高!


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