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人生の先輩 いとうさん

 学校や会社以外で、尊敬できる方。ボクは、その方を人生の先輩と呼びます。もちろん、リアルな存在です。言い換えます。素敵な人格を備えた方を人生の先輩と思う。

 もちろん、学校や会社にも素敵な先輩はたくさんいた。ただ、ここで限定したいのは偶然に出会った素敵な年上の方とあえて限定した。

 数年前、母校の野球を見に行った。藤岡・上茶谷・甲斐野・梅津など、ピッチャーだけでもそうそうたる選手がいた。他にも、清水や中川など。もちろん、一部リーグで優勝を争っていた。

 一人のボクは大人しく観戦していた。少し離れたところに、3人のシルバー世代の方が、楽しそうに声を出して応援をしていた。きっと先輩方なのかと思った。なんとなく合流した。

 その中の一人と今でも親交がある。試合が終わるとコーヒーでもと喫茶店へ誘ってくれた。そして、一時間くらい話をした。話をリードしながらも、ボクの話もしっかり聞いてくれた。

 先輩と決めつけいたが違った。娘さんが母校のスポーツ新聞部と知った。それで、実際の試合を見て、娘さんの記事を楽しんでいるとのことだった。ほう、素敵な話だなと心得た。

 また、当時ボクは現役であった。先輩は野球だけではなく、第二の人生の働き方も伝えてくれた。定年目前のボクに、プライベートの生活と生き甲斐を持った働き方をサラッと話してくれた。

 定年延長か卒業かを迷っていたボクに、大きなヒントを与えてくれた。先輩は公共団体の契約で、東北の復興に関わる仕事をしていた。現役の仕事とは畑違いである。しかし、長年培った社会人としての経験を活かしているとのことだった。

 田舎者かつ井の中の蛙のボクは、とても素敵な生き方だと思った。また、先輩の人格が根底になっていることも確信した。まさに"人生の先輩"として、定年以降の鏡にしたいと思った。その時、互いの連絡先を交換した。

 数日後、先輩からA4サイズが入る封書が届いた。丁寧な手紙と母校のスポーツ新聞が。ありがたかった。また、こうした所作が先輩の人柄を支える行動と感じた。年下のボクは感謝した。こうした、今日至る関係がスタートした。

 いろいろな情報交換や賀状のやりとりを細々ながら続いている。先輩の優しさあってのおかげだ。心の中で、勝手に苦楽を共にしていると思っている。特に、年賀状への一言は心に沁みます。

 ここ一年、仕事や家庭のことが忙しかった。また、母校も二部リーグで神宮でやる機会がなかった。また、先輩もいろいろな用事があったらしい。

 しかし、現在は共に動ける状態になった。そこで、現在二部ながら向かえる球場を見つけた。先輩にお会いしながら、野球観戦を申し入れた。二つ返事と情報を下さった。

 人の接し方、また定年後の在り方を教えてくれた人生の先輩に再会します。4月21日の駒沢球場で拓大戦だ。とても、楽しみだ。

かわせみ💎

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