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コーヒータイム(ショートストーリー)


そう、誰にでも恋の一つや二つあったでしょ。私にだってあった。ずっとずっと昔のことなのかしら。でもこんな話、信じてもらえるかしらね。まあ、コーヒーでもいかがかしら。私のコーヒーはちょっとしたものよ。

私には付き合っている人がいた。優しい人だった。一生懸命私を愛してくれた。でも彼は、私と同じくらい森が好きだと言ったの。 
だから一緒に森で住もうって。でも私は……。すると、彼は私の前から姿を消した。

私は、彼を探して森を彷徨った。そして私は、森の中で迷子になってしまったの。心細かった。彼にも、誰にも、もう二度と会えない気がしたの。
その時、一羽のフクロウが現れた。

フクロウは私をじっと見つめている。何だか懐かしい気持ちに包まれた。すると、フクロウは鳴き声をあげた。誰かを呼んでいるような、優しい声。

姿を見せたのは、フクロウのパートナー?仲間?私に見せつけているの?紹介したいの?間違いない、奥さんだわ。

子どもまでいたのね。信じられない。あなたなんだわ。フクロウになってまで、森で暮らすことを選んだのね。私、負けたのね。森に。

私は逃げるように、その場を後にして走り出した。また迷った。そして意識を失っていった。

気がつくと私は老婆になっていて、私の知らない夫と孫がいた。
時が一飛びに私をここまで運んだのだ。
時は私から一番美しく、華やかで満ち足りた時間を奪った。
私の罪?私への罰?それはなぜ。

こんな話、変よね。私はまだ夢の中にいるのかもしれないけれど、それならそれで生きていくわ。

ね、あなた、もう一杯いかがかしら。私の知らない夫は、優しく頷き微笑んでいる。



AIを初めて使ってみました。お手軽なアプリを使ったので、なかなか思うような画像が出てきませんでしたが、使えそうな画像を並べて、話を考えてみました。




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