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それぞれの思い出〜八丈島旅行⑥〜

「お客さんは運が良かったですよ。ここ最近は天気が悪い日が多かったから」

空港へ送りの車内で、レンタカー屋の旦那さんが話してくれていた。

「今年は掻き入れ時のお盆に台風が重なって大ダメージだったんですよ…」

旅行ではその土地の良い部分しか見えないが、その時の旦那さんの表情からほんの少しだけ、島暮らしの大変さを垣間見た気がした。

無事に余裕を持って空港に着いた。

「またぜひいらしてくださいねー!」

と言いながら車は去っていった。

搭乗手続きを済ませようと空港に入った。玄関口も搭乗口も一つしかないので迷いようがなくて助かった。

少し遅延が発生し、定刻から15分ほど遅れての搭乗開始だった。急いで帰る必要もないのでゆっくりと搭乗開始の案内を待った。

機内に入るとすぐに緊急時のアナウンスが入り、動き出した。
行きはあれほどはしゃいでいた息子達だったが、疲れもあってか静かに流れていく景色を見ていた。僕自身は機窓からは少し離れていたので、そんな息子達の様子を見ながらこの旅行のことを振り返っていた。
いろいろな場面が蘇ってくる。旅行や旅帰り特有の切なさが襲ってきた。

無事に羽田空港に到着した。到着した場所がターミナルビルから離れたところだったため、運送専用のバスを待つことになった。機内で待機していると子ども達が飽きはじめてくるとCAさんが声をかけてくれていた。こうゆう細かい心遣い一つ一つが本当にありがたかった。

乗る予定のバスの時刻までしばらく時間があったので、昼ご飯代わりの軽食をとった。

定刻通りにバスが来て乗り込んだ。これで家の近くまで行けば本当にこの旅行が終わってしまう。
そんな寂しさを感じながら、車内でこの数日間のことについて話をしながら帰った。

長男
「海でジャンプしたこと!すごい楽しかった!でも全部だけどね」
次男
「八丈富士のドライブ!ディズニーのアトラクションみたいで楽しかったー!」

「ビーチが黒い砂と岩だったからか日焼けが軽くて良かった」

当たり前だけど、家族それぞれ楽しかったことや記憶に強く残っていることが違っていた。

こうして4日間の家族旅行は幕を閉じた。


家族全員がすっかり八丈島が好きになり、すでに息子達は来年の夏も八丈島に行きたいと言っている。
それが実現できるようにせっせと働いて準備しなきゃなと考えつつ、息子達が家族旅行を楽しみにしてくれる間はできるだけ叶えてあげたいなとも思っている。


楽しい思い出を一緒に作ってくれてありがとう。

八丈島の旅行の記事はこれで終わりです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
もし気に入っていただけたら、前回までの記事も是非お読みください。


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