野生のスイッチをオンにして、ストレス解消しよう
先日ザルツブルクの近くにハイキングに行ったのですが、その時印象に残ることがありました。私とパートナーは800メートルぐらいの山をゼーゼーハーハー言いながら、山頂目指して小雨模様の中、登っていました。普通はジグザグでゆっくり上がって行くのですが、そこはきつい直登の道が長く続きました。そんな私たちをオーストリアの人たちがすごい速度で抜かしていくんです。
更に上から下へは老若男女が走って駆け降りてくるので、たまげました。ストックを2本使って、転ばないようにバランスをとりながら、本当に走って降りてくるのです。足場は石がごろごろしてて、足がくじけそうなところですよ。そこを若者ばかりでなく、おじいちゃんもおばあちゃんもスポーティーに降りてくるんです。流行っているんでしょうか?
そこはザルツブルクの中心から路面電車で東へ20分ぐらい行った所だったので、ザルツブルク人の週末のスポーツの定番の場所だったのかもしれません。とにかく強風で悪天候なのに、たくさんの人が野生の猿のように(!)スポーツしていたことに驚きました。そして「ああ、これだ!」と思いました。
以前に読んだ鈴木祐さんの「最高の体調」を思い出したのです。これによると現代人の心身トラブルは、文明病だということでした。ヒトは何百万年間も狩猟採集生活をしてきて、その間進化を遂げましが、それと現代の生活が合っていないから心身の不調が起こるのだと。だから、できるだけ縄文人のような生活を心掛ければ、最高の体調に近づけるという内容でした。進化医学というそうです。
そうか、オーストリアの人たちは週末に一度野生に戻っているのだ!と思いました。それでカロリー消費とか、ストレス解消とか、いろんなポジティブなことがあるに違いないと理解しました。
私もそれに影響を受けて、今は自転車通勤を始めました!野生とは言えないけど電車よりは野生かな、と。往復1時間ぐらいです。路面電車の停留所の近くに住んでいるので、本当はトラムで通勤できるのですが、敢えて自転車で行こうと考えました。平日はなかなか運動できないので、自転車通勤は一石二鳥なのではないかと。カロリー消費だけでなく、緑の中を走ったらストレスの発散にも役立ちそうです。それにドイツのトラムはよく遅れるので、それを待つイライラもなくなりそうです。
自転車通勤はまだ始めたばかりです。いつまで続くかな?習慣になれば人生が変わると思いますが、天候が悪い時に、どこまで踏ん張れるかが焦点です。とりあえず春と夏は続けてみたいと思います(冬は更に強い意志が必要そうなので、様子を見るということで)。
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