見出し画像

子どもの食べ残しの行方

捨ててますか?
誰かが食べてますか?



息子が大人とほぼ同じものを食べられるようになった頃のことです。

同じものでも昨日は食べたけど今日は食べないといった食べムラが結構激しかった息子。
炭水化物(米)をベースに食物繊維、タンパク質が少しでも入っていればよしとしていました。
困った時はチャーハン。
全部刻んで混ぜてしまえば食べてくれました。

それでも、昨日たくさん食べたから今日も食べるかなぁと思って入れたハムやソーセージを
 たべない!!
と堂々と宣言されることは珍しくありませんでした。そして私は
 じゃあ食べんでええ!!
と宣言し返す短気なオカンでした。…オカンです。
おおらかな母は夢のまた夢。
子育てして初めて、こんなに自分が短気な人間だと知りました。


年齢に見合った量の半分でも食べてくれれば万々歳!と思ってお皿によそっていましたが、実際半分だけ食べてごちそうさまされると、残った半分を捨てることに罪悪感が生まれます。

もったいない。

親あるあるだと思いますが、息子が食べ残したものは私が食べていました。
これ、保育園に行き始めると即病気をうつされるのでやめた方がいいらしいですね。
今は食べていません。
しかし完全家庭保育時代は1日3食、自分の食事と息子の食べ残しを食べる生活でした。


今なら言えます。これ、とても良くない。


なかなか食べない息子、日中完全ワンオペ、いつまで経っても治らない産後の体調不良。
そして、息子の食べ残しを食べる食生活。

本当は食べたくない。
でももったいないから食べる。

産後の慢性的な睡眠不足がどれほどメンタルに悪影響を与えるのかは割と周知されてきたかなぁと思います。眠いのに眠れないというストレスは3日で人を狂わせます。
でも、食べたいものを食べられない、食べたくないものを食べなければいけないストレスは長い時間をかけて確実に溜まります。

食べ残しを食べ続けるストレス。


あ、私もう食べたくない。


ある時を境に、息子の食べ残しを食べるのをやめました。
そんなにたくさん食べていた訳はありません。
でもやめました。
温かい料理を温かいうちに、自分のペースで座って食べられるだけで幸せを実感するレベルなのに、これ以上食事の何を我慢しろというのか。
袋ラーメンを鍋ごと台所で立ち食いするのが普通になってるのに。
もったいない?知らんがな。

さすがに戦前生まれで食糧難時代を生きてきた祖父母と食事を共にする時は食べましたが、それ以外は潔く廃棄することにしました。

だってよく考えたら病院食は辛いって共通認識ないですか?
薄味で、毎日メニューが決まってて、でも栄養バランスは取れてるから健康なメニューのはずなのに入院中何がストレスって食事がストレスってよく聞きますよね?
食事の選択権がないストレス。

子どもの食べ残しを食べ続けることも似たような状況だと思うのです。
冷めきった、食べたいわけではない、薄味で健康な食事。


ろくな睡眠も食事も取らずに仕事していた時期もありますが、あくまで一時的なものでした。
あれ、私20時間くらい食べずに36時間くらい起きて働いてるよね?
ってときもありましたが、直後に死んだように眠る時間を確保出来ましたし、親の仇のように焼肉を食べに行きました。
人って疲れるとあんなに食べれるのねってくらい食べました。

子育てで削る睡眠と食事って大したことないようですがものすごく長期間に渡るので、結果膨大な負担なんですよ。負担というか負債。
いつの間にか利息がついてる。しかも無自覚。
そしてそのストレスは子どもに隠れてつまみ食いするお菓子や甘い物にいきます。

身体にいい訳がないですね。

子どもの食べ残し食べてるお母さん。
気持ちは分かるよ。もったいないよね。
でも実はその行為、かなり心身削ってますよ。


食べるのやめたら痩せるよ(最重要)!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?