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長女が遺伝子レベルで大阪人だった話。

お笑いと言えば大阪で、大阪と言えばお笑いだなんて、そんな評価を受ける大阪府民だけれど、大阪生まれの大阪育ちの僕は、大阪人が笑いに優れていると感じたことか片手で数えるほどしかありません。

それが逆の意味で井の中の蛙なのであって、今いる環境がすでにお笑いにとって高水準なもので、そこに慣れ過ぎただけという可能性もなきにしもあらずなんだけど、、、

やっぱりそれでも大阪がお笑いの街だという実感を得られていないのが僕の率直な気持ちです。

とは言え、テレビなんかが代表するメディアって環境では「大阪=お笑い」って構図が根強くて、何年も何年も擦りに擦り倒しても無くならないってってことは、大阪人がお笑いについて一癖ある人種だってことだと確かに自覚しているんです。

でね、

まるっきり大阪人の僕は、大阪人ではない妻と結婚したんだけど、結婚するまでの妻は他府県出身なだけあって、大阪人=お笑いという完璧に仕上がったステレオタイプ(偏見)をよく口にしていたんです。

例えば、「大阪人って、話にオチがないと怒るんでしょ?」と何度か言われた。

いやいや、そんなことがないよ、ないよね?

オチをつけて話せることが大阪人のデフォルトなんじゃない、オチのない話でさえも話術でなんとか面白そうに話すことこそが、大阪人=お笑いと言われる所以なんだと思うんですよ。

。。。知らんけど。


まぁ、そんな妻も今では立派な大阪人なってしまっていて、生まれた娘たちも紛れもなく大阪人への道を歩み始めている。

というか、長女なんかは既に大阪弁を器用に使いこなしていて、大人が使えば下品に聞こえてしまう大阪弁も、子どもが使えば無条件に可愛く感じるから不思議だ。

そんな可愛い大阪弁の子どもだから、子育て中は常に可愛いと思えるかというと、そうは問屋が卸さない。

何なら子育て中に子どもを可愛いと思える瞬間が1割で、9割は大阪弁で言うと「しばいたろか」と思うことで溢れている。

「眠い、眠いんです」という顔で泣き叫ぶ長女を腕に抱いて、僕は何度も「いや、眠いなら寝ろよ、起きるなら起きろよ」と心の中で叫び散らしたもんだった。

そんな長女が生後3ヶ月の頃、僕は我が家にバランスボールを迎え入れることを決意したんです。

バランスボールと言えば、意識高い系がダイエットとか体幹トレーニングで使う、赤とか青とか、色とりどりのボールのことで、

そして、それを我が家にも迎え入れる切っ掛けになったのが、長女が全然寝てくれない子どもだったこと。

僕ら夫婦は、寝ない長女の寝かしつけで肩や腰、腕や膝、首や、、まぁあらゆるところを酷使していて、もうそれが痛いのなんので、

「赤ちゃんの寝かしつけ」なんて、甘いイメージで近づいてきておきながら、実は地獄のような屈伸運動(抱っこで寝かしつけてたからね)を強要してくる寝かしつけに、育児初心者の僕たちの体は数ヶ月でズタボロ。

僕らが育児(主に寝かしつけ)を諦めかけたそんな時、満を辞して現れた救世主が、例の意識高い系バランスボールだったんです。さすがに「ヒーロー見参」とは言わなかったけどね。

そんな「寝かしつけ×バランスボール」という取り合わせが凄かった。

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