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性別が原因で恋人と別れた話。MtF(仮)

おはようございます、なごでございます。
今回は少し長めですがご容赦いただけますと幸いでございます。

休職に入ってから1ヶ月とちょっとが経過、少し前に彼女とお別れした。少し年の離れた年下の純女の子で、私とは別の方向で精神的に問題を抱えてたけど、とても良い子で大好きだった。この大好きがどういう好きなのか、恋人として?家族として?多分この人との一生を思い描いてたから家族としても好きになりかけてたんだと思う。いやすごい好きだった。だから自分の性別の事もぜーーーんぶお話しした。でも彼女が抱えるにはちょっと大き過ぎたらしい。

主な原因はタイトルの通り、私の性別。他にも理由はあったんだろうけどこれがデカい。付き合って半年が経って、彼女の抱える問題も少しずつだけど共有ができ始めて、これから二人三脚で頑張っていこうって方針が固まったタイミングで、彼女に付き合う前から告知してたけど隠し続けてきた自分の抱える問題を洗いざらいお話しした。本当の自分は女であること、でも女として女性を好きであなたのことも女として愛してること、自分の姿形が本来の性別と乖離していて生きていて本当に辛いこと等々。
彼女はとても優しい子だったから、今まで辛かったねって私と同じくらいに一緒に泣いてくれた。これから一緒にたくさん綺麗になろうねとか、一人の女として受け入れてもらった感覚だったなあ。将来結婚式はダブルウェディングドレスをしたいって、一生一緒にいようねってこれまで心から言えなかった事も全部伝えることができた。私もこれから頑張って生きていこうって久方ぶりに思えた。
彼女と付き合う前、私は多分これから一生誰かと付き合うことはないんだろうなあとは言い過ぎかもだけど、ありのままで付き合うことはないって決めてた。それくらいの失敗というか経験をしてきたので。でも彼女はそれとなく隠し事を匂わせてた私に、出会ってから間もないのに猛攻撃を仕掛けてきてくれて、それが原因?決め手になってお付き合いすることに。
でもまあ事はうまく行かんもんで、気分が沈みがちな彼女に気力が湧いてきたと思ってた矢先、カミングアウトをした後頃からまた前の彼女に戻ってしまった。正確には前より重くなってたと思う。なかなか連絡が返ってこなかったり、返信に生気が感じられなかったり。なんかあったんやろなあと思いつつも、私ができることをやるしか。そこから更に少し経った頃、夜中に彼女から突然の電話。しくしく泣きながらかかってくることは珍しくはないけど、今回は何かが違う感じがするなあと思いつつ、あっもしかしてと思ってたら、やっぱり彼女を悩ませてた原因は私の性別についてだった。まあそれだけじゃないのだけど。私が自分らしく生きたいから今の職場を離れたいって伝えてて、不安定な生活になるから。働くことが難しいくらい自分(彼女)の問題は重いものだから、それを側で支えてくれるパートナーにはいろんな意味で頼れる人であってほしい、親にも私(なご)の事を伝えて理解はしてもらったけど、現実的に考えていろんな障害がこれから出てくるわけで、それを考えると絶対に別れたくないぐらい好きなのにどうしたらいいかわからない、とのことで。
やっぱり世間体が立ちはだかるかあ、そうだよなあと思いつつも、私はこの人と一生一緒にいるんだって心から思ってたし、どんなことがあっても受け入れていく覚悟はできてた。彼女は今思っていることを全部お話ししてくれて、本心を伝えてくれたと思う。それがすごくありがたいとも感じた。真剣に私と向き合ってくれてるんだなって。でもやっぱり、この人の負担になるんだったらいっそのこと消えてしまいたい気持ちが強過ぎた。こんな話をしたけど絶対に別れたくない、だから自分の気持ちが安定するまで一度距離を置きたいが彼女の提案。正直私も別れたくないし、まだ気持ちがあるならなんとしても繋ぎ止めておきたい思った。というか今も思ってるかもしれない。でもやっぱり負担になるのは何よりも嫌なわけで。今私が彼氏?彼女?の立場から降りれば何か変わるなら、ってことでここで一区切りをつけるに至りました。

この話の中で、たぶん私は一生忘れないんだろうなあと思ったことが一つあって、ダブルウェディングドレスの件。先述の通りカミングアウトした時に、私の夢で、いつかやりたいねって話を彼女にお伝えしてた。でも彼女はその時、これから向き合っていかないといけんであろう世間体の諸々が引っかかって、その時には心からうんとは言えなかったことをしっかりと伝えてくれた。
たぶん私の言いたい事というか悩んでいる事は、全部この中に詰まってると思う。世間の目と闘っていく事の難しさとか諸々。それにどんなに綺麗になっても体のベースは男なわけで、180cmを超えた女の枠組みの中では規格外の人間が普通に暮らせるわけがない。あと地味に一度受け入れられたと思ってたのに、実は相手にとっては受け入れられなかったこともショックがデカい。デリケートな問題だもん、そりゃ面と向かって嫌とか無理とか否定はできんよね、性別のお話って。私は人に気を遣われることが無理過ぎて仕事に支障が出るレベルで気を遣われることが苦手なので、たぶん今まで生きてきた中で一二を争うくらいショックだった。それでも後になってでもしっかりと伝えてくれたことは、本当にありがたかった、重ね重ね。

今はその子も少しだけ元気になってくれて、外に出たりできてるみたい。本当に安心した。なんやかんやあったけど、彼女と別れることになったけど、結果心の通った女友達が一人増えたので良しと思ってる。お互いの問題を共有できて、可愛い服とか化粧品を一緒に見に行ったり、化粧をご教授いただいたり。今でも好きなのは変わりないけど、私はこの人のパートナーにはなれないんだって諦めはついた、たぶん。すこーーーしだけ寂しいね。

以上でございます。何でこんな事を記事にしたんですかって感じの内容ですが、世間で騒がれてるLGBTQ+の方々には多少なりとも通ずる部分はあったのかなあと。ただあまり一括りにしてものを語るのは好きくないので、適当に聞き流しちゃってください。

普通に生きるって難しいことなんですね。
それではまた。

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