フェーズ

Phase

今日のタイトルは「フェーズ(段階)」です。

「a step in the development of something(何かが発展していく際の一つのステップ、段階)」のことです。

人間も他の生き物も成長していく過程でいろいろな段階を踏みますが、その段階のそれぞれを「phase」と言います。

月の満ち欠けも「phase」で言い表すので、上記の画像に使っていますが、
科学などの分野では、物質の三態(固体・液体・気体)や、振動・波動などの位相の意味でも使います。

政府や企業が長期にわたって展開する複雑なプロジェクトの各段階も「phase」と言えます。

新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、政府が唐突に打ち出した小中高校への一斉休校の要請があり、新たなフェーズに突入しました。
学校現場はもちろんのこと、家庭、職場など至る所でいろいろ大変な混乱や影響が広がっています。

第一段階(the first phase)では、何とか水際対策で防ごうとしましたが、やはり無理でした。

12月から中国で感染が確認されていたという報道もあったようですが、
これだけ人の交流がある現在では、どうしても限界があります。

今や、2次、3次感染も広がって、爆発的に感染が急拡大し、医療崩壊まで引き起こさないための有効な対策が必要な第二段階(the second phase)なのでしょう!

ここが、官民あげての踏ん張りどころですが、相変わらず、デマ情報が多いので、それには振り回されないように注意したいものです。

一日も早く感染が終息して「ああ、よかった(Thank goodness.)」と言える
日が来ることを願うばかりです。

新型コロナの影響で、1947年に発表されたフランスのノーベル賞作家カミュ(1913-60)の『ペスト』が売上急増しているそうです。
40年代のアルジェリアを舞台に、ペストが発生して外部と遮断された状態のなかで戦う市民たちの姿を描いた作品です。

歴史に学ぶことは、いつの時代も重要です。感染症と人類の戦いはこれからもずっと続くはずです。

14世紀の欧州で猛威を振るったペストの致死率は60~90%にも及び、当時の欧州人口の半数にあたる数千万人が死亡したと推計されているそうです。

ヨーロッパでは17世紀がもっとも寒冷で不作に追い打ちをかけるように
黒死病(ペスト)が大流行し始めました。ペストを治療する医師は自らが感染しないように独特のマスクをしていました。その写真をみるとくちばしの部分には予防に効くとされる香料が入れられていたそうです。

19世紀末から20世紀初頭にかけて日本でもペストの流行が幾度も起きたようです。明治政府はその対策として、破傷風菌研究の世界的権威・北里柴三郎に白羽の矢を立てました。ペストが蔓延していた香港に派遣された北里は、助手や他の研究者が感染して倒れるなか、世界で初めてペスト菌を発見するという偉業を成し遂げたのはあまりに有名です。

今回の新型コロナウィルスでも日本の研究者に大いに期待してしまいます。

個人的には、毎年、花粉症に悩まされていることもあるので、なんとか
マスクが普通に購入できるようになってほしいです。

子供は学校が休みでも、大人は仕事に行かざるを得ないのでやはり
マスクは必要です。




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