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【法学部】とある大学生の11月。

 木々が美しく色づく11月。そんな紅葉にも負けず劣らず学生も輝くのがこの月だと思う。

 具体的にはどういうことか。それは大学の文化祭が開催されるということ。大学では高校時代にあったクラスマッチのようなものはなく、高校から引き続き存在しているのは文化祭ぐらい。そして、クラスマッチの代替イベントが別に催されるわけでもないから、おそらく全学生が参加できるイベントとしては大学唯一のものだ。
 そんな文化祭は、私の通う大学を含む、多くの大学が11月上旬の文化の日の前後に開催される。

 そして、大学の文化祭と中高の文化祭の何よりの違いを挙げるとしたら、その規模だと思う。確かに高校の文化祭も中学のものと比べると、自主的に決定できる部分は多かっただろう。しかしながら、大学の文化祭はそれを優に超える裁量権がある。未だコロナ前の水準に戻ってはいないにも関わらず、サークル団体の出店は数知れないし、野外ステージも複数の照明や巨大モニター付きという豪華なものが使える。また、タレントやお笑い芸人、ユーチューバーなど、いわゆる有名人が来場して出演しているというのも大きな違いだと思う。
 つまるところ、言葉は汚いかもしれないが、動かせるお金が桁違いだということだ。

 だが、ここまで偉そうに文化祭について語ってきた私も別に実行委員ではなく、特段何かすることがあるわけではない。そんな中でも、学際前チラシ配りや出し物の宣伝をする雰囲気は何だか活気があり、当日はもちろんそれまでも見ていて楽しく感じる。

 ここで、4月の記事を読まれた方はこのように思われたかもしれない。こいつ、新歓期のビラ配りは面倒だと言っていたではないか、と。
 そう、確かにビラ配りという点では両者に共通点が見い出せるかもしれない。しかしながら、サークル勧誘のものは、意地でも部員を確保するため少々強引な感があるのに対し、文化祭前のものは、今強制的に引き留めても結局当日来てくれなければ意味がないからなのか、そこまで強く宣伝されることはない。贅沢を言っている気はするが、そんな程よい積極性は、私は好きである。

 私の個人的な感想から話を戻して、文化祭という一大イベントが終わると、文科系を中心にサークル団体もこれを区切りに代替わりに入る。
 サークル運営は学生に一任されている以上、これまた高校と違って高校3年生の1学期といったように、決まった時期に全サークルの代替わりがあるわけではないので(例として、6月に代替わりも)、どの時期が代替わりの時期かと断定することはできないが、一つの傾向としてこの時期はそれが多い気がする。
 そして、時期も時期であるから、代替わりの際に就活を見据えて何らかの役職に就こうとする者も少なくない。

 最後に、11月の中旬から下旬は大学見学に来た高校生を目にすることが非常に増えた。彼ら彼女らを見ていると、何だか自分が年を取ったように感じてしまう。しかしその一方で、大学を新鮮な目で見つめ、ガイド役の有志の学生に興味津々に質問をしている姿を見ると、高校時代に大学を目指して頑張っていた自分自身が思い出され、再び頑張ってみようと不思議と思わされる。

 

冒頭写真:筆者撮影


~忙しい方へのまとめ~
11月(霜月)
・文化祭、規模が段違い
・サークルの代替わり(各サークルにより時期は異なる)
・高校生の大学見学

10月編

12月編


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