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みをつくし

 
「かにかくに 物は思はじ 朝露の
我が身一つは 君がまにまに」
 
 
 
 
あぁ こういうことなのだ
言葉で紡げない 果てにある魂の共鳴とは
 
 
妖しのようだった それを知るまでは
どこかで待ち続けていた
それが 身に起こることを
 
 
 
怖かった
そのまますべて 認めることが
 
 
 
 
 
あらがえないものがあると知った今
もう あれやこれやは どうでもいい
 
 
ただただ 静かに静かに 感じるままに
導かれるままに そよいでゆけばいい
 
 
 
 
身を任せる悦びが 流れ始める刻々と
全身全霊 かけ巡る 響き渡る
ゆり動かされてゆく
 
 
 
 
 
「朝露のように 儚い我が身 儚い人の夢
もう ああだこうだと 申しますまい
もう 天命には 背きますまい
 
 
君の手により 命が吹き込まれたように
私の心も あなた任せにございます」
 
 
 
 
 
 
そっと黙って 我が君を
今日も愛し 満ち足りる
 
 
心づくして 我が君を
今日も愛し 満ち足りる
 
 
 
みをつくし 満ち足りてゆく
 
 
 
 

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