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2021年2月12日『冬枯れ花火』

 カイジにはあれほど地下帝国を蹂躙するポテンシャルがありながらも何故底辺労働を強いられているのか。大企業のトップクラス役員をただのギャンブルで引きずりおろすことが出来るのであれば、真っ当に地上で就職活動をしたほうがよっぽど安泰しそうではある。失業率40パーセントと作中にあったが、何万分の一の確率で地下から這い上がってきている彼ならきっと未来は僕らの手の中だと思うのだが…。

 真夏になると真冬の寒さを忘れて恋しくなってしまうのと同じように、冬になるとまた夏のことなどすっかり忘れて寒さに打ち震えるのだ。常に手元に置いておかないとそれを失ってしまったようで不安になるタチなのかもしれない。心配しなくても季節はまた巡り来る。なんてったって春だ、日本には四季がある。

 モノを捨てられない体質の人間は「いつかそれが役に立つ日が来る」と決まり文句のように言う。捨てぬは恥だが役に立つのである。それは過ぎていく毎日にも同じことが言えるのかもしれない。無駄な一日などないということを信じたい。

 

 もう冬の曲を聴くのはウンザリした。こういうときこそ一足先に夏の曲を聴くものだ。冬に食べるアイスみたいなものである。最後に今日の1曲を貼ってNext Time! Bye Now!


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