ハーバーランドで水星を聴いてきた【ビショップ音楽祭2024】
近年は都市型フェスというものが増えてきたおかげで、郊外のバカデカい公園やスキー場まで足を運ぶ必要がなくなり、ラフなスタイルで参加し、最寄り駅からも近いロケーション、ゆったりした都市空間で音楽を浴びることができるようになった。車やキャンプ用品などを持っておらず、体力もない私個人としてはこれは嬉しい傾向だ。
そして2024年夏、また新たな都市型音楽フェスが神戸に誕生した。それが「ビショップ音楽祭」だ。
ビショップ(B-shop)は言わずと知れたセレクトショップで、最近では都市圏のモールに出店していることも多い。今年で30周年になるこのビショップブランドが満を持して音楽フェスを開催したのだ。
場所は神戸の港湾部にあるハーバーランド。神戸港を眼前に従えるロケーションに加え、モニュメントやスターバックスなどの象徴的なアイコンが並び、北側には阪神高速や六甲山が控える、まさに自然と都市の共存が感じられる場所だ。
会場に到着。エリアはテントなどで区切られており、外部からは見えないようになっている。
ステージは2つある。演奏時間も両者が被らないスケジュールになっているので、演奏途中で抜け出す必要もない。また会場キャパに対して余裕のある参加人数(けっして少ないわけではない)なので、ステージ間移動もストレスなくスムーズに行えた。
O.Aのneibissは見られなかったが、会場到着後にTOWER STAGEトップバッターのchelmicoからSEA STAGEのFNCYと続けて見た。暦の上では秋になっているとは思えないほどの猛暑の中で、たまに吹く海風が気持ちいい。
YOUR SONG IS GOODを遠目に聴きながらフードエリアに並ぶ。出店数は合計で15ほど。どこのフェスでもそうだが、カレー系とヌードル系は長蛇の列だ。
右手に見えるオリエンタルホテルが美しい。ステージの後ろは神戸湾、ときおり神戸空港に離発着する飛行機も見える。TENDREのステージ、とても素晴らしかった。
フジロックでも見たCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINを神戸でも。苗場では雨だったが、神戸では快晴に恵まれた。持参したチョコパグッズの手ぬぐいを頭に巻いてしっかりと目に焼き付けた。
昼休憩。長蛇の列ができていたまぜそばを食べる。美味い。
同行した友人は刺身を食べてた。フェスで刺身を食うやつ初めて見た。
TENDRE、大橋トリオ、チョコパ、KREVAと順にステージは進み、日が少し傾いてきたところで、神戸出身のtofubeatsの登場。リハからほぼ最前で見ていたが、めちゃくちゃ良かった。ハーバーランドで水星を聴いて無事に伏線回収。
TOWER STAGEのトリはウルフルズ。日が暮れて、ポートタワーが真っ赤に染まる最高のロケーションに。マジックアワーと最高にマッチしてますねぇ。ガッツだぜ、バンザイ、ええねん等、盛り上がりまくるキラーチューンばかりでシビれた。
日が暮れだすと早いものであっという間に夜に。ふと気づくと涼しい風が吹いていることに気づかされる素敵な夜。
大トリはSEA STAGEのスチャダラパー。ライトアップされたオリエンタルホテルが最高に美しい。年々洗練される今夜はブギーバックは本当に時代を感じさせない名曲。神戸のロケーションをめいっぱい楽しめる音楽フェスの良い締めくくりとなりました。
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ビショップ音楽祭、初開催ということですが、混雑度、ステージング、ロケーション、どこを取っても私としてはとても満足度が高かったです。来年のこの時期はもう少し涼しくなっていることを期待します。
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