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イヌがニャーと泣いた日
2月2日は猫の日、2月22日は「スーパー猫の日」らしい。ラジオでDJが言ってた。猫の手も借りたいくらい忙しい時期だというのに呑気なものだ。
ニンゲンとして普通に生きていくだけなのに、何事にも煩わしい手続きが付き纏ってくる。寝床を変えるだけなのに、旧い寝床を出る届出と、新たな寝床に入る届出がそれぞれ要るのだ。さらに寝床に一定期間以上居座ると、ショバ代まで請求される。土地を移ろうことくらい気楽にやらせてくんない??
国境を持たない野良猫のように、日毎に枕の硬さが変わるのも悪くないと思う。"犬小屋"という言葉は一般的なのに、"猫小屋"という言葉が存在しないように、猫には流浪のイメージがよく似合う。
ニンゲンは誰しも、こんな煩わしい事務手続きに雁字搦めになった世界を抜け出して、無所属無派閥の無頼漢になりたいのだ。だからイヌだって、きっとニャーと泣きたいはず。
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