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2度と会えないあなたに…

どもです、伊達です。
今回はちょっと、しんみりとした思い出話をしたいと思います。少しキャラに合わない話ですので、「伊達はこんなんじゃない!」って方はごめんなさい。

今回の宣伝は「桜流し」です。すごく綺麗な曲ですね。歌詞もとても良く、2度と会えないあなたに…ってことを歌っています。

これを読んでる方にも会いたくても会えない、伝えたい言葉があるのに伝えれない…。そんな人はいますでしょうか?恐らくいらっしゃいますでしょう。

私にもいます…。

これはイメージ(拾い物画像)なんですが、この方です。

えっ⁉ちょっと待てよ??

ってなりました??
そりゃそうですよね…。沢山いますもんね、この画像の中に。
どれかと言いますと、コッペパンです。私が小学生の頃までは給食が出てたんですけど、中でもコッペパンにすごく思い入れがありまして、そして、2度と会えない相手なのです…。

このコッペパンって私の友達や同級生からは「まずいパン」って罵られていて、頻出度合いが高い為に更には「うざいパン」って言われてたぐらいです。

しかし、私はこのコッペパンをどうにかして美味しくいただけないか小学四年生の頃によく考えていました。
半分に切っておかずを挟んだり、中をくりぬいておかずを詰めたり(勿論、くりぬいたヤツはスープとかに浸けて食べます)、色々したんです。
ですが、これよりも美味しくいただく方法を小学五年生の頃に発見しました。それはですね…?

潰すんです。

はっ?って思われた方は多いと思います。そうですよね。潰すってどうやって?ってなりますよね。
私の学校の給食は、この画像みたいな感じの食器ではなく、アルミ製のオボンとアルミ製のコッペパン用のお皿やご飯用の器なら陶器製とかだったんです。
なので、いつも私はオボンとコッペパン用のお皿の間にコッペパンを置いて、お皿の上から心臓マッサージをするように…、コッペパンに命を吹き込む様に!!椅子から立って、上半身の全体重をコッペパンにかけてペチャンコにして潰してたんです。

するとですね?潰れたコッペパンが出来るじゃないですか?
私にとっては、それがインド料理のナンに見えて、その当時ナンを食べたいけどナンを食べれる所が無かったので、とても潰れたコッペパンが美味しくいただけたのです。

私はその時から、毎日のように給食が始まると椅子から立ってコッペパンに命を吹き込む作業をしていたんです。勿論初めは友達や同級生は、その行動に不審がりましたが(私も何がおかしい…って思ってましたよ)、何日も同じ事をしていると、それが日常なのだって認識してくれました。勿論、毎日机は揺れてましたが、そんな小さな事はどうでもいいんです。

まあ、そんな美味しくいただける毎日ってのは続かなくてですね?小学校を卒業する時期がやって来たのですよ。私は卒業の時、先生が泣いていたのですが、それよりも、私はコッペパンに2度と会えないのか…って何度も考え、悲しくなりました。

そして、小学校を卒業し、中学校の入学式と入学準備日に中学校の桜を見ながら思いました。

コッペパン…

もう、二度と会えないなんて信じられない

まだ何も伝えていない

まだ何も伝えていない

その時、この「桜流し」の歌詞の様な事を思いました…。その時の中学校の入り口前の桜吹雪がとても綺麗で儚く見えました。
まるで、私の大切な思い出が過ぎて、その散った桜がまるで次の年の新しい命の為に散ったかのように、そう思えたのです。

でも、もう一度会えるなら、ありがとう…。おおきにぃ…って伝えたいです。

ありがとう

まあ、私の悲しく綺麗な思い出をこの場をお借りして話させていただいたのですが、もしも、あなたにもどうしても伝えたい言葉があれば、恥ずかしがらずに伝えるべきだと思います。
二度と同じ時は来ないのですから…。

ーーーーおしまいーーーー