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「やりたいこと」がない子たち

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「やりたいことがない」という子たちが多くいます。なぜそうなのか、どうすればやりたいことが見つかるのか、色々な角度から考えてみました。
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#日記

無力感と効力感

「やりたいこと」がない子を考える(21)

現在行われている学校制度の改革は、基本的に「無力感を減らす」方法であると言えるでしょう。
宿題や定期テストをやめ、子どもたちの負担をなくすことで不要なストレスを減らす方法です。
この方法は、基本的には正しいです。
しかし、「無力感を減らす」だけではある問題が生じます。
それが「だらけ」です。
参考にした記事を思い出せず申し訳ないのですが、宿題廃止を取り入

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学校改革について

学校改革について

「やりたいこと」がない子たち(19)子どもたちの「やりたい」を生み出すには、「不安定にさせ、解消する」方法が必要だと述べました。
さて、ここから少し寄り道をして学校制度について考えてみましょう。
最近、学校制度の必要性について喧々諤々の議論が交わされています。
そして、その際に話題に上がるのが、東京にある麹町中学校の改革でしょう。
麹町中学校では定期テストや宿題、担任制を無目的な制度として次々と廃

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これからの教育

これからの教育

「やりたいこと」がない子たち(18)考えてみれば、「不安定にさせ、解消する」という方法は学校の行事でも多く用いられます。
運動会や文化祭、卒業式など、「厳しい練習があるけれどそれを乗り越えた時の快感」を感じさせることによって、子どもをやる気にしていきます。
それが本来の行事ごとの意味だったはずです。
古くから教育は「不安定にさせ、解消する」という手法を取り入れてきたのです。
こうして考えてみると、

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