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ヨル
2022年9月22日 22:11
私はいつでも死ねる学生時代を過ごした。とはいっても、大した悩みがあった訳でも、家庭環境が複雑だった訳でも、いじめられていた訳でもない。先生の目を盗んで校則違反のカーディガンを着たり、大好きなメロンパンを買うために全速力で廊下を走ったり、時には凍えながらサッカー部の練習を覗き見たりもした。でもなぜか、いつも死にたかった。いつ死んでもいいと思っていた。無性に全てから解放されたかった