草木も眠る時間にさまよえば。
昨夜うんと早寝をしたので今朝はいつもより早く目が覚めた。
二度寝しようかと思ったがせっかく起きたので少し散歩をすることにした。
外はまだ真っ暗で深夜の空気がしていた。
気温も十度以下と結構冷え込んでいたので少し厚着をして出かけた。
自宅から歩いて十五分くらいのところにコンビニがあるのでとりあえずの目的地はそこにした。
信号はまだ点滅信号で歩いている人は全くいない時間帯である。
たまに新聞配達のバイクとすれ違うくらいで無人の街を歩くのは気分が良かった。
歩く時のお供のBGMは今年の流行曲をシャッフルで流した。
てくてくと歩いてコンビニに着くとちょうど大型のトラックがアイドリングをしながら停まっていた。
休憩かなと思いつつ店内に入ると店員さんが二人いた。
一人は見た感じで海外の人とわかる風貌をしていた。
お客さんは誰もおらずがらんとしていて商品を選びやすかった。
何にしようかと少し迷ったが肌寒かったので温かいお茶と肉まんを買った。
店員さんが袋はいりますか?と聞いてきたのでこのままでいいですと言って支払いを済ませて商品を受け取ってお店を出た。
アツアツの肉まんを持っている手が熱かったがコンビニの裏にある公園に行ってブランコに腰かけてお茶のふたをキュルキュルと開けてクイッと飲むと温かい液体が喉を滑り降りてホゥと息が漏れた。
それからおもむろに肉まんにかじりつくとまだ温かいのでこれもうれしいなと自然と笑みがこぼれた。
外で食べる肉まんは家で食べるよりも三割増しくらい美味しく感じる。
薄暗い街灯の下でモクモクと軽めの朝ごはんを済ませてごみはカバンに詰めて公園を離れた。
それからさらに二十分くらい歩いて二十四時間営業のスーパーに行った。
時計を見るとまだまだ余裕があったので店内をじっくり歩いて必要なものを買っていった。
牛乳や水のようなかさばるものは歩きなのでまたの機会にしてあまり重くない商品を選んた。
精肉コーナーでホルモンが安くなっていたのでそれをメインに今夜の晩御飯を作ろうと決めた。
この時期なので温まろうと考えてもつ鍋がいいかなと思ってキャベツとニラをかごに入れた。
後はビールを二本購入。
他の食材は家にあるもので賄おうと決めて会計をして歩いて帰宅。
もつ鍋は作り方は簡単である。
鍋つゆは醤油とみりん、白だし、顆粒和風だし、鶏がらスープの素、ニンニク、ショウガ、お酒をを混ぜ合わせて作る。
もつをお湯でさっと茹でて水でしっかり洗って余計な脂を落とす。
鍋につゆともつを入れてそこにざく切りにしたキャベツとニラをたっぷり散らして火にかける。
アクを取りつつ沸騰させて煮えたらニンニクチップを散らして出来上がり。
もつ鍋に合わせるお酒はビールもいいが私は芋焼酎が相性がいいように感じる。
副菜はあっさりしたものがいいので叩きキュウリくらいがちょうどいい。
キュウリを四等分くらいに切り分けてビニール袋に入れて麺棒で叩いて砕いていく。
キュウリを漬けるたれはごま油、醤油、酢、炒りゴマ、ラー油で十分。
漬け込んでいる間にもつ鍋を作ると段取りがいい。
もつ鍋が煮えたらビールで乾杯だ。
献立が決まっている朝は何とも気分がいい。
これから出かけるところだが帰りにしっかり買い物をしよう。
鍋の締めのちゃんぽん麺を買い忘れないようにしなくちゃね。
あ、かさばる牛乳と割れやすい卵も買い足そう。
さぁて今日も一日張り切ってまいりましょう!
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