こんな出会いなら猫も良し。
今日は二時前に目が覚めた。
少し起きていたがさすがに早すぎたので華麗に二度寝をキメた。
次に目が覚めたら六時過ぎだったので布団をあげた。
グゥとお腹が鳴ったので鮭フレークとマヨネーズを混ぜたものを食パンにたっぷり塗ってトーストしたシャケトーを食べた。
鮭の旨味と焦げたマヨネーズの香ばしさがなかなか良くて朝からちょっとしたご馳走を食べた気になった。
このレシピはずいぶん前にマンガで読んで覚えたものだが鮭フレークを買ったら一度は作る定番メニューである。
今日は美術館に行く約束を妻としていた。
休みの日は放っておくとお昼まで寝てしまう人なので九時過ぎに起こしにいった。
案の定ぐっすり寝ていたのでおーい朝だよーと言って体をつついた。
ううん、何?とあからさまに不機嫌な寝起きだったのでいや、ほら美術館…と言うとああ、とうなずいて再び眠りに落ちていきそうだったのでエイヤッと布団を剥がして朝ごはん作るからとご機嫌を伺った。
どうにか起きてきた妻にシャケトーを振舞って、その間に自分は着替えをしたりした。
ご馳走様をした妻はようやく目が覚めてきたのか美術館楽しみとテンションが上がってきた様子だった。
それから出かけるまで一時間半、女性の身支度をじっくり待った。
ここでイライラするようではまだまだである。
お待たせーとのんびりとしている妻にじゃあ行こっかと言って車を出した。
しばらく運転して美術館に辿り着くと駐車場は満車だった。
おや、困ったなと思って少し離れたところにある第二駐車場に行ってみると少しだけ空きがあった。
停めにくいところにハンドルをクリクリ回しながらバックで駐車。
やれやれと思い美術館まで歩いて行った。
今日の展示は岩合光昭さんの世界の猫歩き2。
展示期間が月曜までとギリギリのタイミングだったからかお客さんはかなり多かった。
受け付けでチケットを買って中に入ると大判の写真がドーンと飾ってありその中で猫がちょこんとおすまししていた。
そのあまりの可愛さに妻は一瞬で目がハートになっていた。
私も動物好きなのでううん、これはかわいいなと思いつつ作品を観ていった。
世界中の写真があるのだが国ごとに猫の表情がまるで違うのが興味深かった。
一枚一枚写真を見ていると撮影の舞台になったとある街に既視感があることに気が付いた。
はて、何でだろうと思ったがヨーロッパの猫たちが写っている場所は水曜どうでしょうで見たことがある所なんだなと気が付いた。
ヨーロッパ二十一か国完全制覇の旅で見たあそこやここに猫たちが元気に暮らしていると思うと何だか嬉しくてニヤニヤしてしまった。
じっくりと作品を堪能して特設売店で記念にポストカードを買って帰った。
妻は猫写真にまみれたのでホクホク顔だった。
美術館鑑賞という芸術の秋ど真ん中の体験をしたので少しアカデミックな気持ちになった。
今は何だかカメラを持って街に出かけたいと思っている。
スマートフォンじゃ気分が出ないんだなこれが。
一眼レフでしょ、やっぱり←よくわかっていない。
そんなインスタント芸術家が昨日の晩御飯のお話しを少しします。
昨日は魚が食べたかったのでシシャモを焼いた。
フライパンにくっつかないアルミホイルを敷いてシシャモを並べる。
火を点けて中火でじっくりと焼いていく。
空いているコンロで卵焼きを作る。
ネギをウソでしょというくらい大量に刻んで卵と合わせる。
味付けは白だしと醤油。
小ぶりのフライパンに油を敷いて熱したら卵をジュッ。
くしゃくしゃとかき混ぜながら手首のスナップを利かせてオムレツにしていく。
焦げてしまうと味が落ちるのでササッと作る。
シシャモを裏返してもう半身を焼いている間に副菜をもう一品。
キャベツをスライサーで千切りにして水に晒す。
水をギュウッと絞ってそこにツナを入れて塩コショウ、レモン、にんにく、オリーブオイルで味付け。
これでツナとキャベツのサラダの完成。
作り終える頃にはシシャモから香ばしい匂いがするのでそっと取り出してお皿に並べたら晩御飯の完成。
妻を呼んでいただきます。
昨日のお酒はレモンサワー。
缶をオパシッと開けてグラスにトコトコトン。
乾杯をしてキュイッと飲む。
アルコール度数五パーセントなので飲み口は非常に軽い。
普段飲んでいるハイボールよりは全然薄いのでスイスイ飲める。
では温かいうちにシシャモを食べる。
頭からガブリと齧ると卵のプチプチ弾ける食感が楽しい。
内臓のほんの少し苦いところもお酒によく合う。
久しぶりに食べたなぁと思いながらモシャモシャ。
次にサラダを。
なんてことの無いツナサラダだがマヨネーズを使っていないのであっさりしている。
キャベツを水に晒したので食感がしんなりしていて食べやすい。
ツナは使い勝手が良くて常備している。
最近は少しお高くなってきたのが悩みどころではあるが。
そんな事を考えながら卵焼きも忘れずに。
ネギをこれでもかと入れて卵を焼くのは池波正太郎スタイルである。
昨日は惜しみなく刻んだのでネギ感がたっぷりで食べ応えがあった。
妻もこの卵焼きは好きなのでモリモリ食べていた。
おかずの量がほどほどだったので腹八分目でご馳走様。
昨日のお酒はレモンサワーを二缶。
いやぁ、今日は眼福でした。
本物を観ると気持ちがしゃっきりしますね。
今なら少しは近所の野良猫に寛大になれそう…かな。
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