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天鳳の技術

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上級者(特上卓〜鳳凰卓プレーヤー:6段以上)向け。反省録と違って、判断が上手くいった時のことを紹介しています!
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天鳳の技術⑪(「守備力=放銃回避力」とは限らない)

天鳳の技術⑪(「守備力=放銃回避力」とは限らない)

※今回の記事は半年前くらいに途中まで書いていて完成していなかった記事ですが内容は特に古くなっていないのでお楽しみくださいませ。

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こんにちは。なかなかコロナが収束せず、ボーナスなど夢の話となっ

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天鳳の技術⑩(役あり聴牌を目指せ!)

天鳳の技術⑩(役あり聴牌を目指せ!)

皆さまこんにちは。
もう10月に突入したということで、すっかり秋になってしまいましたね。年度の後半も始まったということで、仕事や勉強も新しいスケジュールに切り替わった人も多いと思います。

競技麻雀の世界では、大手プロ麻雀組織のリーグ戦は通年リーグ(1年間:約40半荘打って昇降級を決定)と半期リーグ(半年間:約20半荘打って昇降級を決定)に分かれています。主に上位のリーグは通年、下位のリーグは半期

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天鳳の技術⑨(流局際ラッシュと諦めない精神)

天鳳の技術⑨(流局際ラッシュと諦めない精神)



皆さんは上図の手牌を見て、どう思うだろうか。東1局からつまらない手が来た、そんな印象を持ったのではないだろうか。私もそう思っている。しかし麻雀というゲームを成立させるには牌を一つツモり、また一つ切らなければならない。フリーであれば中盤くらいまで代走してもらい、その間に窓の外でも見ながら自分の将来についてでも考えていればいいのだが、そこはネット麻雀。切らなければツモ切りを強要され、たちまちハイエ

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天鳳の技術⑧(存在感を消すべき場面)

天鳳の技術⑧(存在感を消すべき場面)

前にも話したが、麻雀というゲームは単に自分のアガリを追求する側面と相手の進行具合に合わせて自分の手を進める駆け引き的な側面がある。今回はその駆け引きにおける重要な概念、存在感にフォーカスしたい。麻雀は上達すればするほどパズル的な能力差は縮まっていき、相手がどのような手でどのくらいの打点かを測ることが重要になる。そして自分が相手の進行や打点を測るということは逆に相手からも常に読まれて(推測されて)い

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天鳳の技術⑦(数多くの情報を処理する力)

世の中には数多くの麻雀戦術書が出回っているが、それを読むことでどの程度自分の雀力アップにつながるのだろうか。「平和ドラ1はリーチ」というのはもはや常識になっており、他にも様々な麻雀のセオリーが存在する。最近は特に統計学や数学的なアプローチが麻雀戦術論に新しい風をもたらしており、既存のセオリーを否定したり新しいセオリーを生み出したりしている。このような戦術が書籍やインターネットに拡散されることで麻雀

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天鳳の技術⑥(手役を狙う意味)

天鳳に限らず、ドラの多い現代麻雀ではスピードが優先される。門前で聴牌して、リーチをかけることが勝つための近道であることは多くの場面で正しい。しかしそれでも、手役を意識することは打点を作る上で未だ必要なことである。

局面は南2局。少し浮いたトップ目で、守備も意識しなければならないが、もう少し点棒も増やしたいところ。この手牌でどのようなビジョンを描けばいいのか、3巡目でその選択を迫られた。

トップ

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天鳳の技術⑤(親リーチが入っても役なしダマプッシュする状況とは)

早速だが、この状況でみなさんはどのような思いを抱くだろうか。

南1局の南家。点棒は少し沈んだラス。即リーチを打つ人もいるだろうが、三色と両面振り替わりを見てダマにしておいたところ、親からリーチ。このままサクッと4筒をツモればそれはそれで嬉しいが、、、

引いてきたのはドラそば危険牌の8索。さて何を打つか、、といっても現物がひとつもない状況では8索を打つ以外の選択肢はない。問題は牌を曲げるかどうか

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天鳳の技術③(「押し返せる手」を作る)

「押し返せる手」を作ることは非常に大切であり、日本プロ麻雀協会の鈴木たろうプロや堀慎吾プロの本などでも語られている。今回の手の進行に関して同意されるかはわからないが、少なくとも自分としてはそのつもりで打っていた。

南二局1本場でラス目。なかなかいい手牌だったが、下家の親から2巡前にリーチが入っている。8索ツモでテンパイだが、、、。どうする?

マジョリティ(特に天鳳)では八萬切りリーチになるのだ

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天鳳の技術④(勝負手はまっすぐ、アガりやすく)

リーチというのは先制できればそれにこした事はないが、相手にリーチをかけられた時は一気に場が緊張し、しばしば心の葛藤に直面するものである。自分の手が価値のないものならば全力でオリればいいのだが、不幸にも?勝負手だった時には様々な選択から最善の一手を導き出さなければならない。 
ただ前回お伝えした通り、判断を簡単にするためには「打点とアガりやすさ」こそがポイントとなる。

東三局の10巡目。しかし下家

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天鳳の技術②(点棒状況を意識した押し引き)

トップ目で迎えたオーラスほど親リーが怖い場面はない。
特に天鳳ではトップ→4着では約240pもの差になってしまうからだ。しかしながら、点棒状況や場況も打牌を大きく左右するファクターであることも間違いではない。ではこの状況ではどうか。

オーラスのトップ目。中ポンテンの1シャンテンだったが、6巡目に親からリーチ。とりあえずは安牌の發で凌ぐが、、。

次巡6ピンを引き、選択の瞬間。ここで注目したいのが

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天鳳の技術①(情報を与えない心理的駆け引き)

世界中にごまんとゲームがある中で、なぜ麻雀がこれほど人気のゲームとなったのか。それは麻雀が、数理的な技術(牌効率)だけでなく、心理的な駆け引き(押し引き)もプレイヤーに要求しているからに他ならない。そして『おしえて!科学する麻雀(とつげき東北・福地誠)』にもあるように、日本麻雀のパズル的側面(山との対戦)と心理的側面(3人との対戦)を意識して臨まなければ、勝利を手にすることはできない。

少し沈ん

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