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手の内を見せ合えれば、もう少し。

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就職/転職側・採用側のミスマッチ

これは自社の社員にはあんまり読んでもらいたくはない内容になるかもしれないけど、、、書いておこう。


こんなご時世とはいえ、ウチの会社も社員の募集をすることがあって、幸いにもウチで働きたいと思ってくれて、求人募集を出したらご応募いただける方々がいます。

#中小企業です

で、一般的にも、ウチにも言えることですが、採用されてから定着する(3年)までには、やはり一定のハードルがあるように思います。

#石の上にも ...

ネットなどで出ている社員の「離職率」についてザックリですが、就職後3年以内に退職した新卒社員の割合は、高卒で約4割、大卒で約3割超となっています。

また、業種によっては3年以内の離職率が6割を超えている業種もあるようです。

やはりけっこうな割合で、とりあえず会社に入ったはいいが、定着する前(3年以内)に辞める人が多いということです。

逆に3年以上経てば、離職率はグッと落ちるというデータもあります。

#弊社もそんな感じです

ウチでも、やはりミスマッチによる3年以内の早期離職が発生することがありますし、逆に長く働いている方が辞めるということはめったにないというデータも出ています。


そして、一般的な退職の理由なのですが、以下(これもネット調べ)

第1位:やりがい・達成感を感じないから
第2位:給料が低かった
第3位:企業の将来性に疑問を感じたから
第4位:人間関係が悪かったから
第5位:残業や休日出勤など拘束時間が長かったから
第6位:評価・人事制度に不満があった
第7位:自分の成長が止まった・成長感がない
第8位:社風や風土が合わなかった
第9位:体調を壊した
第10位:やりたい仕事ではなかった

だそうです。

これを見ると、入社前にわかりそうなことも多そうです。ただ、入社後じゃないとわからないことも確かに色々あると思います。

なかなか数時間の説明会や面接での質疑などでは、会社の雰囲気、風土、理念、人間関係などはたしかにわからないかもしれません。

私たちとしては、面接前にまず、「工場見学」と「社員見学」をしていただくことを勝手に勧めているんですね。

#勝手にやるな

退職理由ランキングの「やりたい仕事じゃなかった」や「やりがいがなかった」「社風や風土が合わなかった」「成長ができない」などのように、「思ってたんと違う」という項目があればあるほど離職率は上がるわけなので、だったらそこのミスマッチをできるだけ防ぐ(少なくする)しかない。

なので、だいたいのことは見学時や面接前にオープンに見せるべきだし、話すべきだと思っています。(取引先との守秘義務による一部の図面・製品等は見せることはできませんが)

悪いところやできていないところも一切、見てもらうしかないし、しっかり話すしかないんですよね。そのうえで選んでもらえなかったら、反省して改善して、人が働きたい会社にしていくしかないのかなと。

私たちはものづくり企業(製造業)ですので、「どんなモノを、どんな機械で、どんな人たちが、どんな環境で、どれくらいの時間働いて作っているのか?」を実際に見ていただく必要があると思っています。

できれば、ぜひ工場へ来て働いている人たちの「生の声」とかも聞いてみたりしてほしいとも思っています。

#こわいこわい

例えばある社員に仕事はどうですか?と聞いてみて「忙しすぎて死にそうだよー」とか「うるせーよ」とか、ポロっと社員が言ってしまえば、「キツそうな仕事なんだな」「ガラ悪いなー」と思われることでしょう。

#絶対に言うなよ

そこはもうリアルにいかないと、遅かれ早かれミスマッチによる離職は起きると考えたほうがいいので。


実際に「働くひと」がどこで働きたいのか、を考えた時に、自分自身が何を1番に据えて職探しをするのか??が重要になってくると思います。

例えば、とにかくお金(給料)がたくさんほしい、お金は二の次でとにかく好きなことがしたい、とにかく楽がしたい、絶対に有名になりたい、社会に貢献する仕事がしたい、趣味の時間を大事にしたい、など。

ここでまずミスマッチが起こらないよう、自分が「最重要視すること」をいくつか決めて固めたほうがいいでしょう。

それを軸に就職・転職先を探して、入社できたとすればミスマッチはかなり少なくなっているはずです。当然、重要視してることは固めて入社しているので。

そして他の重要視しなかった部分は、自分で納得して切り捨てる(我慢する)ことができるので許容範囲になるでしょう。

そうやってバランスをとりながら仕事に向き合って、前に進んでいくことが大事なんじゃないかなあと思います。


長くなったので最後に。

会社を辞める理由を大きく2つに分けるとすれば、

1.会社(及び会社の人)や会社がやっていることがイヤになって辞めるネガティブパターン

2.もっと他にやりたいこと(夢)が見つかって辞めるポジティブパターン

に分けられると思います。

で、基本、2.のやりたいことが他に見つかったパターンの転職は、私個人的には全然OKだと思っているんです。逆に応援したいくらいです。

#海外では転職数が多い方がステータスだったりする

#日本はなかなかそうではないけど

1.のパターンで辞める人をできるだけ無くせるかが離職率低下のカギだと考えています。

まとまりませんが、この先、働く人が働きたいと思った会社で、長く働けるように、採用のミスマッチが少しでもなくなるといいなあと思っております。

心地のよい窓際から共有いたします。






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