「子育て」が「罰」の国:日本 その2
日本社会で「子育て罰」が出現してきた背景は何だろうか。1960年代以降、子育てにおける「自己責任」が強調され、親が子どもの教育費を負担するのは当たり前とする見方が形成され、「親負担ル-ル」ができあがった。さらに、よい子に育てなければならないといった「理想の子どもイデオロギ-」によって親(特に母親)を追い詰めてきた。「子どものため」と頑張りすぎてしまう親たちの努力に、社会も政治もタダ乗りして「子育て罰」を強いてきた。「子育て罰」社会では子どもに対する投資や消費が「ノルマ」と捉