なべしん

映像ディレクター/元報道記者/大卒⇒地方テレビ局入社⇒別のテレビ局に転職/仕事のことや…

なべしん

映像ディレクター/元報道記者/大卒⇒地方テレビ局入社⇒別のテレビ局に転職/仕事のことや趣味について書きます/いつか映画撮れるよう日々精進しています/漫画・カメラ・自転車・株式投資/ドキュメンタリー・映画/福島→横浜→仙台→広島→山口⇔関東

最近の記事

31歳男。「生きている意味」を考えずにいられなかったので、自分なりに結論づけた話。

 こんにちは。映像ディレクターのなべしんです。  みなさんは「生きている意味」について考えたことはありますか。  『そんなことを考えるなんて、病んでるんじゃないか?』と感じる人も多いかもしれません。  でも、この至上命題を自分の中で納得させないと前に進めない気がしている人も少なくないと思います。まさに私がそうした人間の1人ですから(笑)  そこで、今回は自分がその問いにどう向き合い、どう折り合いをつけることにしたのかまとめておきました。また道に迷ったら自分で読み返せるよう

    • 映像と動画の違い。どんな映像を作りたいか。

       こんにちは。  映像ディレクターのなべしんです。  この仕事をするようになって思うのが、『映像』っていろいろあるなぁ…ということです。    写真、動画、映画、テレビ、YouTube、ゲーム、アニメ、CG、プロジェクションマッピング…などなど。  ひとえに『映像』と言っても様々な種類があります。  映像の定義は、デジタル大辞泉によると、『映画やテレビなどのスクリーンに映し出された画像のこと』らしいです。  スクリーンに映ってさえいれば、画が動いてようが止まってようが、ス

      • 転職から2年。ここまでの心境の変遷を綴ります。

         こんにちは。映像ディレクターのなべしんです。 きょうは私にとっての記念日。転職してちょうど2年が経ちました。  私は、大学卒業後に地方テレビ局に就職して約5年間、報道記者を務めた後、別のテレビ局に転職してディレクターとして働いています。  以前、転職から8か月が経ったときの心境も一度記事にまとめましたので、よかったらそちらも読んでみてください。   転職当初は悩みが尽きませんでしたが、現在はその頃とはまた違った心境で過ごせています。こうした心境の変化がどうして起こったの

        • 『やりがい』か、『生きがい』か。芸術家たちを取材して感じたこと。

           こんにちは。  映像ディレクターのなべしんです。    今回は『直近の取材で感じたことを書き殴る』ということをやってみたいと思います。  細かい取材情報は出せないまでも、自分の頭の整理になるかなと。よかったら読んでみてください。 芸術家に共通する価値観 最近、画家や彫刻家などいわゆる『アーティスト』の取材をさせてもらっています。  私は、絵も描けなければ楽器も弾けない、芸術とは無縁の人間なのですが、色々と共感したり、感心させられたりする点が多くありました。  そのなかで

        31歳男。「生きている意味」を考えずにいられなかったので、自分なりに結論づけた話。

          私が記者を辞めた理由①ずっと違和感を感じていた

           こんにちは。  映像ディレクターのなべしんです。  今回は、少しだけ自分語りをします。  私は、大学を卒業後、とある地方局に入社し、報道記者として約5年間、仕事をしていました。  とてもやりがいのある仕事だと感じていたし、職場の人たちにも恵まれ、厳しい指導を受けることはあれどパワハラやセクハラのようなことをされたことはありませんでした。  それでも私が記者を辞める決断に至ったのは何故なのか。これからの自分のためにも、ごくごく平凡で甘ちゃんな私の考えをまとめておこうと思いま

          私が記者を辞めた理由①ずっと違和感を感じていた

          ミラーレス一眼レフを買ってから1年。カメラ初心者のディレクターが思うこと。

           去年11月、私はフルサイズのミラーレス一眼を思いきって買いました。  プライベートはもちろん仕事でも使えればと試行錯誤し、お財布とも相談した結果、Sonyのフルサイズミラーレス「α7c 」という機種を購入しました。  なんでα7cを買ったのか?は前に記事にしたので、よかったらそちらも見てみてください。  やはり一年くらい使うと、このカメラの良いところも悪いところも見えてくる…  先月、α7c の純粋な後継機『α7c Ⅱ』が発売されたのもあり、早くも「買い換えようかな…」

          ミラーレス一眼レフを買ってから1年。カメラ初心者のディレクターが思うこと。

          地方局で働く、ということ。

           テレビ局っていうと、フジテレビやTBSなどの東京にある局のことを指すケースがほとんどですが、全国127局のうち多くが「地方局」です。  でも、地方局のことって話題になることは少ないし、若い人に至っては地方局のことを知らない人もいる。  そんなマイナーなテレビ局で働くとは、どういうことなのか?という話を少しだけ書き留めておこうと思う。 1.番組は「ニュース」と「情報番組」がメイン 地方局は、番組をあまり作っていません。  お金がないのもありますし、そもそも枠も少ないから

          地方局で働く、ということ。

          民放地方局こそが公共放送である

          "公共放送"と言われると真っ先に何を思い浮かべるか? もちろんNHKですよね。 ただ、地方に住んでいる私からすると、地方における公共放送はNHKではなく民放なのではないかと思うことがあります。 なんなら、NHKでも民放地方局でも働いていた私からすると、NHKが「地域の情報発信を強化!」とうたっているのに違和感もあります。 いや、あなたたち本当に地方のこと考えてますか、と。 今回は、そう思った理由を述べていきます。 1.記者やディレクターの目線が違う そ

          民放地方局こそが公共放送である

          入社1年目の女子がかっこよすぎて、人生変えられた話

           「カリスマ性すごいなぁ」と思うことってなかなか無いと思うのですが、最近私は『これがカリスマか!』と思える人に出会うことが出来ました。    それが去年の春に入社したばかりの”入社1年目の女性”。  今回はその人について書き記しておきたいと思います。  1.『年齢なんて関係ない』私は2022年2月、今のテレビ局に転職した。 変な時期に入社したうえ、テレビ局は新卒入社の社員が多く中途組が少ないため、上司も自分をどう扱ってよいか分からない雰囲気。 自分の人見知りと新型コロナが流

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          テレビはクリエイティブ?グラフで考えてみた。

          「テレビ番組を作る」と聞くとどんなイメージでしょうか。 ”面白そう”、”忙しそう”、”芸能人と会える”…..など色々なイメージがあると思います。  そんななか、先日会った人から「テレビを作ってるなんてクリエイティブだね!」と言われました。  今まであまり言われてこなかったので、すごく新鮮でした。  でも、すぐに出てきたのは「そんなことないよ」という一言。  テレビはジャンルによってクリエイティブ性が大きく異なるんです。  意外と知らない人も多いかもしれないと思い、今回、カ

          テレビはクリエイティブ?グラフで考えてみた。

          テレビドキュメンタリーは限界なのか。

           最近、考えていたことを書いてみる。  テレビ局で働き始めて丸6年となり、テレビについて色々と考えるようになった。   その一つが「テレビドキュメンタリーが若者に見られていない…」ということである。  ドキュメンタリーというと、どんな番組を想像するだろうか?  NHKだと「NHKスペシャル」をはじめ、「ETV特集」「BS1スペシャル」「プロフェッショナル」「ドキュメント72時間」など多岐にわたる。  日テレ系は、「NNNドキュメント」。  テレ朝系は、「テレメンタリー」。

          テレビドキュメンタリーは限界なのか。

          【動画カメラの選び方】厳選に厳選を重ねて一眼レフカメラを買った話。

           このたび、私は「一眼レフカメラ」を初めて買いました。  写真も動画もきれいに撮れて大満足です!  ただ、購入するときに思ったのは、  「どれを買ったらよいのか分からん!」  ということ。    一眼レフカメラは想像以上に種類が豊富で価格帯もバラバラ・・・。  Youtubeでレビュー動画も見まくりましたが、人によってオススメするものも千差万別….  折角高いお金をかけるからには失敗はしたくない!とのことでリサーチしまくり、自分にとって最適な1台を見つけ出しました。  

          【動画カメラの選び方】厳選に厳選を重ねて一眼レフカメラを買った話。

          [ 転職8ヶ月目]転職ってなかなか辛いねって話

          最近の悩みの1つ。 それは、「転職」についてです。 私は、大学卒業後に入社した地方テレビ局を5年で退職して別のテレビ局に転職したのですが、ただただハッピーかというとそうではありません。 「同業界での転職なのに大変なの?」と思われるかもしれませんが、『こんなはずでは…!』と思うことも少なくありません。 自分の頭を整理するためにも、後で見返す記録としても現状と課題を書いて行こうと思います。 1.同業界なのにどうして大変? 私が転職する時に決めていたのは、 ・同

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          テレビがYoutubeに負ける日。”テレビの強み”とは....

           「最近、テレビつまらないな~」と思うこと、あると思います。  よく言われているのは、「規制が増えて尖ったことができなくなった」とか、「制作費が減らされて大きなことができなくなった」という話。  でも、私はそれは言い訳だと思うわけです。  それはなんでか。  だってYouTubeが面白いから。  予算が少ないどころか0円で作っているであろう動画でも面白いものはあるし、テレビ的な制限に全く引っかからない動画でも再生数は回っている。  じゃあ、テレビはYoutubeに負けて

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          『テレビ見ない』と友達に言われたので、テレビの活用法を本気で考えてみる

          先日、所帯持ちの友達の家に遊びに行ったときの話。 リビングには、20インチのテレビが1台あるだけだった。 5万円もあれば40インチのテレビを余裕で買えるこの時代に、なぜそんな小さなテレビ1台だけ??? 一人暮らしならまだしも、3人家族にしては小さすぎないか??? 驚いた私はつい、「テレビ小さくね?」と余計なお世話な一言を発してしまったのだが、返ってきた答えは 「まー、テレビ見ないからなぁ」 というテレビ関係者の自分には、こめかみをぶち抜かれたくらい衝撃的なものでした。

          『テレビ見ない』と友達に言われたので、テレビの活用法を本気で考えてみる

          『いま学生に戻ったら絶対テレビ業界に入らない』と言い放つ逃げ切り世代に言いたい!

          今日は、ある現場でベテラン社員から言われたことについて、いろいろ考えさせられたので、記憶に留め置こうと殴り書きをしています。 その言われたことこそ、 「今、俺が大学生だったら、テレビ業界は入らないわ」 という言葉です。 その人は、50代半ばのプロデューサー。 あと5,6年も働けば退職金をもらっておさらばできる いわゆる「逃げ切り世代」です。 正直、テレビ業界は”オワコン”と言われて久しく、こうした発言は全くもって珍しくありません。 バブル期は、「タクシーチケットが使い

          『いま学生に戻ったら絶対テレビ業界に入らない』と言い放つ逃げ切り世代に言いたい!