人生と映画Ⅱ
こんにちは。
またまた忙しく中々書けない日々でした…。
春、新しい生活が始まる方が多い季節。
この時期は皆さん忙しくも、新しい環境に飛び込む楽しみと不安を抱えながら日々過ごしてるかと思います。
最初は挫けそうなことも多いかと思いますが存分に人生を謳歌してほしいです。
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という文面で仕事が繁忙期に入ってしまい早2ヶ月が経っておりました………。
時間が経つスピードが歳をとる毎に本当に早く、こうやって人生というものも一瞬なのでしょう。
ヘアスプレー(2007)
舞台はアメリカのボルチモア。
音楽・ダンス・ファッションが大好きなティーンエイジャーが主人公。学校が終わると家まで飛んで帰り親友のペニーとボルチモアで人気のテレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」でダンスをする夢も持っている少し大きめの体型な女の子。
とにかく明るく素直で純粋無垢、故に当時の深刻な黒人差別問題にぶち当たるんですよね。
どうしても埋まらない根深い歴史がトレイシーとペニーが仲良くなった歌とダンスが大好きなシーウィードやシーウィードの友達と一緒に過ごすことを許してくれません。ましてや家族でさえも黒人と関わることに対してよく思っておりません。ここらへんは人間ではよくあることですよね、今まで言われてきた事を簡単には変えられないのです。ペニーの親なんて完全なる白人至上主義者でありシーウィード達と仲良くしている事がバレた瞬間縄で縛って監禁とは…
ただ、そんな問題もトレイシーは持ち前の明るさと素直さで切り抜けていくのです。またトレイシーの周りはみんな何かしらの劣等感を持っています。劣等感を持っていると周りが妬ましく思えたり自己肯定感が下がるのは人間誰しも持っている感情です。
今の時代は特にルッキズム重視派が増加、というよりもトレンド化に近い気がします。整形に対しての価値観もここ最近では360℃変わっているように思います。
私も自分の気になるとこはもちろんたくさんあり、美容医療も定期的にしています!でもそれは流行っているから、や他の人に指摘されたから、ではなく自分がここをこうしたい!と思い自分の意思で判断します。
私は岡崎京子さんが大好きです。岡崎京子さんが書かれた「ヘルタースケルター」という漫画(沢尻エリカさん主演で蜷川さん監督で映画化)は"外見の美しさ"についての代表作とも言えます。作り物は本物の美しさにはどう足掻いても勝てない、というシビアな題材です。今の時代とは違い「整形をしている」という事実だけで周囲が自分に向ける視線が一気に変わります。また「美しくなった」という事実だけで他人を卑下するようになるのは主人公も一緒です。
トレンド化するという事は流行りなのです、"外見の美しさ"はどの時代でも最大のテーマではあります。美を追求することはとても美しい事だと思いますがそれを他人に押し付けたり卑下することに使う事ではありません。(持論ですが)ルッキズム思考のZ世代が増加という記事を読んで益々この映画を観てほしいと思いました。
中でもトレイシーの母は体が大きいことを悩んでおり着たい服も最初から諦め、周りの視線を気にして何年も外に出ず、夫からの関心にも怯え、常に自分に自信を持てません。
トレイシーはそんな母にあなたはとても素敵よ!もっと自信も持って思い切って!と勇気付けます。
私はこのWelcome To the 60's のシーンがとっても好きです。今でも良く聞きます。
周りは周り、自分は自分、これが私!という自信をもっと持って思い切って人生を生きて欲しい。だってこんなに私も人生も素敵だから!というメッセージ性に心が打たれます。
私はこの映画を見た時、学生時代でした。
トレイシーみたいな子が周りに居たら……と思ってましたが、歳をとる度に、何回も鑑賞するうちに私がトレイシーになるんだ!という気持ちになりました。そうすると本当にびっくりするくらい今まで何に悩んでたの?私はこんなに素敵なのだから!と明るい気持ちがベースになったんです。(人間なのでたまに落ち込みますが)
物語が進むにつれて周囲のいろんな問題がカラフルでポップなファッションと歌、ダンスを交えながら現状打破に向かっていきます。何をするにしても行動が一番、何もしなければ当たり前に何も起こりません。現状のままです。
これをきっかけにヘアスプレーを鑑賞しようと思ってくれた方はぜひ、何か行動を起こしたいけど出来ていない、と思うことに挑戦していただきたいです。行動した後、どう動くかはあなた次第ですが、少なくとも絶対に変わります。
走りっぱなしは辛いので、たまには甘いものを食べたり素敵な景色を見に行ったり、トレイシーの様に好きに踊り歌ったり、ご自身を労わりながら、自分の人生を思い切り生きましょうね。
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