最初は巨大な植物だと思っていたが、そうではなかった。
植物に覆われているだけだった。
よくわからない塊。
あまりにも固い。
こんなものが自然にできるものなのか。
巨大生物の卵?
確認のしようがない。
大雨だろうが強風だろうが黙ってそこにいる。
嵐が来てもビクともしないだろう。
正直この空間では私が一番だと思っていた。
他の奴らがあまりに小さく、ひ弱でうんざりしていた。
なんとかこのよくわからない塊とコミュニケーションを取りたいが、どうすればいいかわからない。
私は今まで何とでもコミュニケーションを取ってきた。
五感で確認できないようなものでもだ。
質問したいことが山ほどある。
他の奴らは無だと主張するが、私は信じない。
時間は無限にある。
発想を待つ。