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断言だ。 私は一目散に逃げ出した。 まだ春は始まったばかりなのに。 頭の中でブンツカブンツカと鳴るヒューマンビートボックスの音がうるさい。 それを中和しようとドラムを叩くが、ブンツカブンツカには一向に勝利することができない。 足で鳴らすバスドラムは頑張っていたが。 そうこうしているうちに誰かがやってきて「これは実話である」と言って、去っていった。 なぜみんなは「これは実話である」と言う時に勝ち誇ったような顔をするのか? そんなに実話が偉いのか? フィクション中のフィクションの

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