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【国際恋愛】彼が結婚相手に相応しいかを見極める方法をネットで見つけたので実行してみた

私とかみなり君は、付き合ってもう6年目(5年目だと思ってたら、単純に私の計算ミスだった様)。

お付き合いして1年過ぎぐらいから同棲をしていたので、「結婚は?」と聞かれる事が多かった私達。かみなり君も私もアラサーだが、かみなり君はつい最近まで学生だったので「そのうちね〜」でここ数年乗り切ってきた。

だが、彼が本格的に働き始めたのでそろそろ考えなきゃいけないっぽい。

「結婚相手とお付き合いする相手は別!」なんて器用に分ける人もいるらしいが、私は分けない派である。20代半ばにかみなり君と出会い、遠距離になる前に「私の20代無駄にしない覚悟ある?遠距離になるのに私を優先できる?」とヤクザも顔負けの圧力をかけてから付き合い始めた。

私自身が「愛重めタイプ」なので、お付き合いする相手も本気と書いてマジと読むタイプの人間を求めてきたのだ。

そんな重めの圧力をかけても「おっけー、大事にするよ!」と返されてしまい、最初は彼の事をあまり信用していなかった(失礼)。同棲を始める前に「日本人はこういう挨拶とかちゃんとさせたいの」と、ステレオタイプを乱用し(すみません)お互いの親に挨拶も済ませた。

そんな私達なので、今更結婚相手に相応しいかどうかなんて・・・という感じなのだが(笑)、 先日、Xで某ゲームをすれば結婚相手に相応しいかどうかを見極められるというのを見かけた。

そうです。巷で噂(?)の「オーバークック」

共同作業でキッチンを回すという地獄のマルチプレイゲーム。

このゲームの存在は数年前から知っていたが「何が楽しんだか」とそっぽを向いて、あつ森でひたすら化石を集めていた。そもそも私は協力プレイとか他人とゲームをするのが好きじゃない。

そう何を隠そう、私はゲーム好きなのにめっちゃ弱いのだ。

これはカードゲームやボードゲームにも当てはまる。どうやら私は他人と何かを奪い合ったり、一緒にタスクをクリアするような術を持って生まれてこなかったらしい。(個人の成績をただ競うダーツやボーリングなどのゲームは得意。)思わぬところでチームプレイヤーではないという欠点を晒すことになるとは・・・。

なので、「オーバークック」にもノータッチできたここ数年。

ところが、Xで「旦那とオーバークックをして取っ組み合いの喧嘩になった」や、「彼とオーバークックをして、彼の不器用さに冷めた」や、TikTokのコメ欄なんかでも「結婚する前にオーバークックした方がいい」という有力(?)な情報を得た。

いやはや付き合って6年目・・・奴の(私との)結婚適性能力(?)を調べてやるかのぉ。

と、魔女みたいな悪巧みをして彼の帰りを待つ。

かみなり君が帰宅するなり、「ねぇーねぇー、オーバークック一緒にしよう」と言うと、「笑 なにか匂うぞ!」とスパイみたいな台詞を吐かれ、コナン並みのスピードで「TikTokか何かで見たからでしょ!」と推理された。

他人から影響を受けやすい人間だと見透かされていたようだ。すぐに白状し(笑)、2人でオーバークックを探す。予想していた以上に種類が多く、結局安くなっていたOvercooked!® - オーバークック 王国のフルコースを購入。

協力ゲームとなると、どっちがリードするかとか、どうサポートするかなんて事を考えなきゃいけないらしい。ダウンロード開始早々、かみなり君が「僕たち、二人ともリードしたがりだからどうしようか」と独り言のように呟いた。

そう・・・なのか?

言われてみれば、彼は自然に会話の中心やリーダーになったり、リードするのが好きなタイプだ。私は逆に「リーダーになりたくない」という割に、長女気質なのでお節介や面倒を見ている内にリーダーになってしまうタイプ。

日常生活でも、彼がモタモタしていると「私、それしちゃうね。」って済ませてしまう。いい女はそこで見守って待つべきなのだろうか。誰か教えてほしい。

だが、私は不得意な分野では一気に黙る。過去の苦々しい経験から、身の程をわきまえなければ、恥をかくという事を知っているのだ。ゲーム下手なのを自負しているので、今回も「かみなり君がリードして!私下手っぴだし。」と伝えて我が家の戦闘体制が決まった。

シェフになりきって数人でキッチンをまわすゲームというと簡単に聞こえるが、単純に作業担当を割り振って終わる話ではない。かの有名なシェフゴードン・ラムゼィの料理番組「ヘルズ・キッチン〜地獄の厨房」並みのてんやわんやである。

ポチッと始めると、陽気な音楽と共に始まったよオーバークック!

広い厨房の中、①野菜を取り出して、②切って、③煮て、④お皿にのせて、⑤フロアに出す、という五段階をクリアしなければならない。コンロとまな板の位置が遠かったり、返ってきたお皿を洗わなきゃいけなかったり・・・タスクが多めである。現実世界ならブラック企業(レストラン)並みの仕事量ではないか。

ゲームが始まり、「あ、じゃあ私玉ねぎ切るね!」と運ぼうとするものの玉ねぎすら箱から上手に取り出せない。ゲーム弱者あるあるのゲームの攻略以前に「コントロールが上手く出来ない問題」である。かみなり君は、「オッケー!」と言って、とりあえずトマトスープを作ろうとするが、トマトを運ぼうとしてはすごい勢いで私に突撃してくる(ゲームの中で)。

忘れてた。彼も地味にゲーム下手っぴ族だったわ。

だが、彼は必死なので「あ〜!」と言いながらトマトスープを作ろうとする・・・が、私が使おうとするまな板を使ったり、注文順を見ずにトマトスープだけを作ろうとしたりする(次の注文はオニオンスープx2)。

・・・なぜ私が調理中はキッチンに呪術廻戦並みの帷(とばり)をかけていたか思い出した(現実世界での話)。かみなり君の無意識にする行動が、私の調理のスケジュールや準備を妨げていたからだ。かみなり君は別に悪い事をしている訳じゃないが、「声かけ」が足りない。

これは私が兄弟と一緒に育ったからか、家でのコミュニケーションのひとつとして「これたべるよ。」「今からお風呂入る」「⚪︎時から私××観たい」などの自分の行動を相手に知らせる事が当たり前だった。最後のひとつの食べ物を兄弟や親の了承を得ずに食べると、血と涙をみた。

だが、かみなり君はひとりっ子のせいか何も言わないタイプなのだ。

使い切った食材・調味料などを報告しないので、私が調理する際に「あれ〜?」と探していると「あ、使い切ったよ」とその場で報告してきたり。

前の家の狭いキッチンで「一緒に料理する」と言い張って、包丁とまな板スペースを侵略し、結局私がダイニングテーブルに移動して、別の作業をしなきゃいけなかったり。

そういうのが積み重なって、何度も私が領域展開(*逆ギレ)をかまし大バトルとなった5年間。今では報連相を以前よりできるようになったので、喧嘩も減った。それが、このゲームの中でトラウマの様に戻ってくるとは・・・!

私の通行路をブロックしては、急に静かになる彼。・・・え、どうしたの?と聞くと

彼:「玉ねぎを待ってる(私のエリアにあるので取ってほしいため待機している)」

なぜ無言。私の察知する能力を買い被りすぎである。

私:「あのね、次何するとか、何が必要とか言わないとわからないよ。」

思わず冷たく言い放つ私に、「ごめん」とショボンとする彼。ゲーム以外での私達の生活そのものすぎるパターン!!

そして即・反省。このゲーム・・・私の性格の悪さが滲み出る。

何回戦かこなしていくと慣れてくるので、お互い「じゃあ私ここね!」「僕こっち側ね!」とか「これは料理ごとに分けなきゃだね」なんてコミュケーションを取ってほとんど二人でケラケラ笑いながらできた

全体的に私の方が「こうしてくれる?」とか言う部分が多かったところとか、彼の方が最初に攻略プランを立てようとするところとか、私達の現実での生活そのものすぎで面白い。

85%ぐらい仲良く攻略できて、15%ぐらい私がイラっとして不穏な空気になる感じも私達の普段の暮らしぶりがそのまま反映されていた 笑

実際ゲームをしてみた結果・・・「まぁ、私達大丈夫でしょ」というのが本音だ。彼も彼で、私の短気で気分屋なところに呆れるのではなく「またすぐもーもー言うー!」と茶化してくれて終わるので、これからも仲良く過ごせる気がした。

彼との相性を見ようと思って始めたが、予想外にも私の嫌なところばかり全面的に出てきてしまった。

オーバークック。あなどれない。





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