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【英語】よく使いがちな「I think」は、そろそろ卒業した方がいい?

英語のあれこれシリーズ二つ目のキーワードは、「I think」です。私はバイリンガルですが、13歳までは日本語だけの生活をしてきました。それもあって、日本語での話し方や会話のマナーなどを無意識の内に英語にも取り入れてしまいます。


ソフトに話したい

日本語での会話は「丁寧さや、相手の気持ちを尊重するもの」が多いですよね。文化的にも、直接的な言い方よりも間接的な言い方の方が好まれるケースがよく見られます。私もニュージーランドの飲食店でアルバイトをしていた時でも、「接客だから」と日本語で話す時のように、英語でも丁寧に話すことを心がけていました。

そこでふと口走ってしまいがちだったのが、「 I think 」。個人的には、「〜・・だと思うんですが、確認してみますね。」、「〜だと思いますよ」みたいな感じで多用していました。

ハッキリさせたい客

遡ること数年前、ニュージーランドの、とある街のレストランで働いていた時のことです。その辺は、いわゆる裕福な人が住んでいるエリアらしいんですが、正直アルビダ(ワンピースのキャラ)みたいな感じの人も多かったです 笑

シフト中に何やらオーダーミスがあったらしく、苦情を言いにきた人がいました。私も、状況を全部把握している訳ではなかったけど、スタッフによると、どうやらお客さんの思い違い。けど、ここは接客だから・・・と、優しい気持ちで対応。

I think there must've been a miscommunication, I'm really sorry. Would you like to me prepare a new dish for you or we can also do a refund. ( すみません、【双方で】誤解があったんだと思います。新しいものを用意しましょうか?返金でも構いません。)

*ちなみに、ここのレストランは急ぎで食べにくる人も多かったので、作り直しをする際には一応お客さんに確認をとっていました。

そう言うと、その人、嫌味ったらしく言われました。

「 you think? (理由がわかってないの?)」 

慌てて「i think」を取って言い直し、心の中で『耳をすませば』みたく「やなヤツ!やなヤツ!やなヤツ!」と連呼しました。

文化の違いを考え直す

「どこの国にだって、そういう事いう人いるよ〜!」その通りです。日本にだっているでしょう、ハッキリさせたい人。けど、異国の地で英語を話すなら、このクセ直した方がいいと思うんです。

英語は日本語と違い、直接的な表現が多い言語だからです。一つ一つの文に、人称代名詞を入れて、目上の人にも「あなたは」と使う言語ですよね。逆に、日本語で「あなたは・・・」なんて目上の人に言うと失礼に聞こえます。こういった言語の中でも文化の違いがたくさんあります。

そして、先程の少し意地悪なお客さんとのイザコザがあった後に、お店のオーナーさん(日本人)がササッと、

「日本人だと思って強気にくる人(お客さん)が多いから、『あ、そうなの?新しいの出すね、ごめんね。』ぐらいでいかないと、足元見られちゃうから、こっちのミスみたいな風に言わない方がいいよ。」

と、シビアなアドバイスをくれました。あくまで、これは彼女の個人的な意見ですが、「そうなのか」とカルチャーショック。そのアドバイスをもらってから、外食する度に店員さんの対応を見て「確かにぺこぺこする人いないよなぁ」と、ニュージーランドでの自分の接客のスタイルを考え直しました

I think  は 〜思う という認識を捨てる

私もあれから色々考えて、数年。
確かに、「 i think 」は 「〜と思う」と意味的には同じだけど文化的なニュアンスが少し違う気がします。

①I think so 【たぶん、50%ぐらいの確率でそうだと思うよ。わかんないけど】

②そうだと思うよ。【うん、80%ぐらいの確率でそうだと思う。】

日本語は曖昧に話す事が普通な言語なので、8割あってる自信があっても「そうだと思います」と言う人が多い傾向があります。それに比べて、英語は基本的に直接的な表現が多いので、同じ意味のフレーズでも5割ぐらいしかあっていない自信のない返事として捉えられてしまうのです。

個人的に、「i think」を日本語に訳すと「多分」と冒頭に付けたくなるのは、そういうニュアンスのせいな気がします。

また言い換えてみる

私が思うに、「あってると思うけど自信がない」と、思っても「i think 」を意識的に使わず話したほうが(色んな意味で)ネイティブに近づけます 笑。それでも、「自信ない」って時は、また言い換えてみませんか?

私がよく使うのが、「i'm pretty sure」です。これは ②のニュアンスに近く、英語でも8割程度の確率でそう思う!という時に使えるおすすめフレーズ。

ドラマでありそうな台詞で比べてみましょう↓

I'm sure she didn't mean that way 
そういう意味で彼女は言ったんじゃないと思うよ。

I don't think she meant that way 
たぶん、そういうつもりで言ったんじゃないと思う。

そんな私のクセ

また今回の記事も、言い換え法と私が(個人的に)役に立った考え方を書いてしまいました。私はプロではないので、参考程度にしていただけたら幸いです。

そんな私のクセは、文の終わりに「i think」とつけてしまうことです。

「 oh but like it's probably better to go supermarket and then go to a park….I think (あ、けどスーパーに行ってから、公園に行った方がいいはずだよ。・・・多分)」

と、母語の干渉でハッキリ物事を言う事に未だに抵抗があります 笑 仕事をしている時には出ないけど、友達や彼と話す時にふと出てしまうこのクセ。どうやら、私だけじゃなく同じ事をしてしまう日英バイリンガルの人は意外と多いそうです。



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