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【メルボルン奮闘記】朝6時前に出勤している彼との朝

最近のメルボルンの朝は7℃。香港育ちの私からしたら、寒くてしょうがない。おまけに冷え性なので、先週までバンバン暖房をまわしていたら光熱費が、なんと倍になっていた!コナンの声で「なんだってぇ!?」って言いそうになった。

この寒さの中、毎朝6時までに家をでている彼・かみなり君。私は朝あまり起きれない派なので、「朝暗いし、寒いんだよ〜」と言われても「へ〜」で終わらせていた。失礼きわまりない

今朝は珍しく彼が朝からバタバタしていたので、私も6時前に目が覚めた。暗闇でスマホの明かりを使っていたので、「大丈夫?」と声をかける。私が起きたことにちょっと驚きながらも、いつものテンションで「ジャケット取りたいんだけど、色が見えなくてさ〜。おはよう!」と、さわやか青年・かみなり君。

外を見ると、まだ真っ暗。

こんな夜みたいな時間に出ているのか、としみじみ思った。

今朝の図

冷蔵庫から私が寝る前に詰めたお弁当を取り出す彼に、「今日のお弁当いつもよりいっぱい入れちゃった!」と伝えると、「ありがとう〜」と朝から笑顔。朝型人間の彼は、起きた瞬間から笑顔で感じがいい。お昼過ぎまで低血圧でテンション低めの私とは大違いだ。

ついちょっと前まで、私も一緒の時間に仕事に行ったり、私の方が寝ている彼を起こさないように出ていたのに形成逆転である。5年付き合っているが、かみなり君は社会人1年生なので、最近彼の行動をみて「あ、これ今までになかった!新しい!」と思う事が増えつつある。

昨日も仕事終わりに、「上司に誘われたから一杯だけ行ってくる!」と電話をしてきた。晩御飯作ってたのに〜と普段なら言ってしまいそうだけど、つい先週、彼の同期が仕事終わりの飲みに誘われたのに、彼はその日休みだったせいか誘われなかった事があったらしい。

彼「〇〇(彼の同僚)の方が、年下でフレンドリーだから絡みやすいけど、きっと僕はそういう感じじゃないからかなぁ〜」

と、ちょっぴり寂しそうな笑顔で呟いていた(涙)。それがあったので、「行っておいで!!」と、まるで我が子に初めて友達ができたかのような気分で送り出した。よかった、よかった。

とは言いつつ、かみなり君はどこに行っても職場の人から可愛がられるので「考えすぎじゃないかなぁ〜それか人種差別のどちらか。(極端)」と思っていたので前者で安心。

他にも、以前まで彼と私の家事の分担が半々だったので「こうしてほしい」とお互い言う事が多かった。今では、平日の家事の担当は私なので特に何も言われない。むしろ彼は今までキッチリ片付けする派だったのに、仕事が始まってから平日は出しっぱなし置きっぱなしが増えた気がする。私が根っからの散らかし魔なので、彼の出しっぱなしについて「もー!」と怒る事もなく部屋の片隅に移動させている。

そんな「あ、今までと違う!」ポイントを見つけると、ちょっぴり悲しいような嬉しいような気持ちになる。そして、そういうポイントでかみなり君の頑張りとか成長を再確認できている。今朝もそうだ。真っ暗な中、笑顔で「行ってきまーす!」と仕事に行く彼をベッドから(笑)見送りながら思ったのだ。

毎朝こんな真っ暗な時間に仕事に行って、また真っ暗になってから笑顔で帰ってきてくれるってすごいことだ。

かみなり君があまりにも自然にこなしているから、うっかりこれを当たり前だと思っていた。英語で "take for granted" というフレーズがある。これを日本語にすると「それを当然・当たり前だと思う」になるが、英語ではネガティブな意味で使われる事が多い。

例えば、彼がこうやって毎朝仕事に行って普通に帰ってくるのを当たり前だと思っていた、いつの間にか慣れてきて、感謝の気持ちも忘れちゃっていた・・・という時に反省しながら英語でこう思う:

" I took his hard work for granted(彼の頑張りを当たり前だと思ってしまっていた)”

私は、"take for granted" が入った文を訳す時に「思っていた」より、「思ってしまっていた」の方がピンとくる場合が多い。そういうつもりじゃなかったけど、結果そういう風になっていたというニュアンスが含まれるからだ。今回の私なんて特にそのパターン。

長くお付き合いしているからこそ、パートナーの存在や頑張りをappreciate (理解&感謝)する気持ちを忘れずに、これからも仲良くしていこうと思った。

そんな少し素敵な今朝の話。




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