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【コラム】罪悪感について考える【負い目】(第13回目)


「罪悪感って消えないよ。」

~『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』より~


今回は罪悪感がテーマです。
いきなりちょっと重め。

今回は、この第13回目では、自分が常日頃感じている罪悪感のこと、そして罪悪感がキーワードになった作品を3つ紹介します。次回第14回目にて、自分なりの罪悪感への見解と対策を述べて終える、という構成でやっていきます。

★常日頃感じていること

・「定時に帰る時。周りのみんなはまだ仕事を頑張っている。何となく罪悪感を覚える」

・「若くして亡くなった、前途ある人たちがいる。彼らの日常は、あの時に終わってしまった。あんなに素晴らしい人たちがどうして?/なぜ僕は生きていて、何も生み出していないのだろう?」

・「”選ぶ”ということは同時に、”選ばない”という意味である。人生は選択の連続である。たとえば、子どもや家族を置いて遅く帰るということは、家族と過ごす時間を”選ばない”ということである。」

・「引っ越す前の家の隣に住んでいたおばあちゃん。もっとお土産を渡したり、交流した方がよかったんじゃないかな。気にかけてあげるべきだったんじゃないかな。引っ越しした今でも、負い目を感じる。」

・「お金を稼ぐ動き、やろうと思えばもっと稼げる。人の心に漬け込む策も、悪い意味で参考になる事例は山ほどある。それにはもちろん手を染めるつもりはないけれど、どうにも、お金の集まる場所にいると、やましい気持ちになる。」

こういう気持ちを覚えることが多いです。

実際に罪を犯したりはしていなくても、何となく罪悪感を覚える機会は多いです。罪悪感の類義語には【やましさ/自責の念/負い目/後悔】といった言葉があります。

僕の中での罪悪感の解釈としてはこうです。

「こうするべきだった、こうすることもできたことだった。なのに僕は、それができなかった。そのことに対して、申し訳ない気持ちになる。」

無力感に近い感情と言ってもよいのかもしれません。

これらの類の感情は、詳細な部分は人によって差異がありますが、多くの人が抱く気持ちなのかもしれません。

そのため、以下に挙げる作品たちのように、罪悪感が物語のキーワードとなる展開があるのだと思います。このテーマは人間にとって、非常に根源的な部分に触る内容かと思います。

たった2回の記事では形容など不可能な領域とは承知の上ではありますが、生活・創作においても不可欠なファクターとも認識しているので、後学のために記録を続けていきます(単純に好きな作品を紹介したいという気持ちもあります)。



★罪悪感をキーワードにした作品を3つ紹介

※以下、『ブルーピリオド』・『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』・『とらドラ!』のネタバレ内容があります。

3作品のネタバレを受けたくない場合は、閲覧をおやめください。







①『ブルーピリオド』

『ブルーピリオド』第12巻より/原作:山口つばさ 発行:株式会社講談社

(解説)
第8回目でも紹介した現在「アフタヌーン」で連載中の漫画:『ブルーピリオド』より。

大学2年生に進級した主人公:八虎は、2年生の最初の大型課題として、「罪悪感をテーマに作品を作りなさい」というテーマに直面します。

この時八虎は、「美大という存在」を疑問に持ち、「美大(権威)とは全く異なる世界」に触れることで、その作品の強度を上げていきます。

八虎が作り上げた罪悪感の世界はどうだったのか?
葛藤する様子に共感を覚えます。

八虎の結論(作品)は第13巻に収録されています。







②『やはり俺の青春ラブコメは間違っている・続』
(通称:俺ガイル) 
 


『やはり俺の青春ラブコメは間違っている・続』第5話より。
原作:渡 航 小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

(解説)青春ラブコメライトノベルの金字塔、『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』からの一場面。高校2年生の比企谷八幡は、同じ2年生の由比ヶ浜結衣・雪ノ下雪乃と3人で「奉仕部」に所属している。これまで何度も、色々な手段を用いて問題を解決してきた比企谷たち奉仕部一行。ただ、それぞれにはそれぞれの行動原理があり、その歪みは少しずつ顕在化してきて、、という物語中盤の場面。

今回も、比企谷は自己犠牲的なやり方で事態を解決した。

教室には比企谷と由比ヶ浜が残る。

由比ヶ浜は、比企谷にお礼を言うが、比企谷は「俺は別に何もしていない」と返す。それに対して由比ヶ浜は、「そうだね、見えるところでは何も、してないね。けど、見えてたらさ、結構嫌なことやってるんだと思う。たぶん、ヒッキーのやり方って、変えようと思って変えられるものじゃないから。罪悪感って消えないよ」と返す。

物語の紹介はここまで。
ほろ苦いエピソードが続く。

僕も、罪悪感は消えないと思う。
内容によると思うけど、モノによっては、一生。







③『とらドラ!』

罪悪感というフレーズで思い出す作品といえば、『とらドラ!』だよなあ~
というくらい、いの一番で脳裏によぎる作品。

2008年~2009年頃に放送されていました。
僕はその頃、大学4年生?くらい?
当時、恋愛経験のまるでなかった自分でしたが、加速度的に面白くなるストーリに毎週心が躍っていた記憶です。

罪悪感のフレーズが出たのは、物語が佳境に差し掛かる第16話でした。

②で紹介した俺ガイルもそうなんだけど、人間関係というか、恋愛ってめんどくせえ~~という感じで、とらドラ!で出てきた罪悪感にまつわるエピソードも、物語の話数が積み重なって生まれているため、非常に解説が難しいです。

ネタバレになってもよいから、雰囲気だけでも知りたいという方は、紹介先のブログを見てください。

何となくめんどくさそう、でも面白そう、となるかもしれません。


作品紹介は以上になります。


次回で、自分なりの罪悪感との付き合い方や、対処法などを言語化できたらよいなと思います。今回はここまで!


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