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「ファミチキむすび」

ズルめし美女。それは高カロリー、高脂質、高糖質……そんなの美味いに決まってる、通称”ズルめし”を、ひたすらかわいい女の子に食べてもらうことで、あらゆる背徳感をお届けする「男の欲望が詰まったグルメメディア」である。

ここはまさに禁断のサンクチュアリ。いや恍惚のギルティー。はたまた微笑みのパラダイス……。足を踏み入れたら最後、あなたはあらゆる欲をくすぐる料理と女によだれが止まらなくなるだろう。

プロのカメラマンとフードスタイリスト、ライターが本気を出してつくる当メディア、前回はフェイクフレンチ「Fチキdeイタリアン」をお送りした。

いよいよクリスマス直前だからこそ、あえて日本食!今回は「ファミチキむすび」をご紹介。ケーキがなんだ、七面鳥がなんだ。国民よ、おむすびのあたたかみを思い出すんだ!

今回のズルめしガール

さて今回も、ズルめしガールはモデル・女優の有莉亜さん。前回はファミチキをフレンチ風にアレンジしたメニューにナイスなリアクションを取ってくれた。美人なうえに性格まで素晴らしい、“天は二物を与えた系美女”である。

ありがとうザビちゃん、日本にクリスマスを広めてくれて

さぁ、クリスマスまであと5日。赤と緑ばかりが目に入る日々をお過ごしだろう。関係ないが、山口百恵の「プレイバックpart2」の冒頭「緑のなかを走り抜けてく真っ赤なポルシェ」は、なんて躍動感のあるクリスマスカラーなのだろうか。

さて、男たちがデートでさらっとうんちくを披露できるように、今回はクリスマスの起源について軽く紹介しよう。キリストの誕生日というのは有名な話で、そもそも表記は「Christmas」であり、Christ(キリスト)mas(ミサ)が語源になっている。ミサはキリストの復活を祈る儀式であり、12月25日に「誕生日くらい蘇りなさいよ」と復唱するのが伝統的なしきたりだ。だからキリストミサ→キリスミス→クリスマスというわけである。

ただしキリストの誕生日なわけではない! キリストの生誕日は「不明」である。ただなんか太陽万歳的な、サンシャインにマジ感謝的な、そんな祭りが12月25日で「じゃあもう一緒にキリストの復活祈っちゃおうよ」っていうノリで選ばれた日付なのだ。キリストからしたら「毎年、何でもない日に乾杯してんじゃねぇよ」である。

では日本でクリスマスを祝うようになったきっかけは何だろうか。島国ではキリスト教の人は少数派。しかしクリスマスは年間で最も経済効果のある行事だ。どうして、ここまで日本でクリスマスが広がったのだろう。

話はなんと450年前にさかのぼる。主役は歴史の教科書で落書きされる偉人ランキング1位のフランシスコ・ザビエルだ。12月24日に信者を集めてミサを開催したらしい。まさに正当なクリスマスをやってのけたのだ。なんと「信長がクリスマスに休戦した」との記録も残っているというから、かなり流行っていたのだろう。

しかしその後、江戸時代に入ってからキリシタン禁止令が出る。同時にクリスマスも休止。なんと禁止は250年以上も続き、1800年代後半になってから禁教令が廃止された。250年間もストップしたらもうキリシタンもクリスマスも失せそうだが、銀座の「明治屋」が販促用にデンとクリスマスツリーを置いたそうだ。それがまさかの大ウケで、次々と企業がクリスマスにちなんだPRをする。とにかくモミの木が消費者にウケたらしい。現代の私たちとしては、訳が分からない。「すげぇ!この木!すげぇ!マジもっさもっさなんだけど!触ってみ!もっさもっさ!もっさもっさ!(あ、そーれ)もっさもっさもっさもっさ!(あ、よいしょ)もっさもっさもっさもっさ!」みたいな感じだろうか。まぁなにはともあれ、昭和になってからレストランではケーキとかチキンとかクリスマスメニューを出し始めた。で、今に至るというわけだ。

ちなみに当時はまだサンタ=赤ではなかった。ぽっちゃりではあったが、来ている服のカラーリングはバラバラで、妖精サイズのおっさんイメージもかなりあったそうだ。それを今の「赤い服を着て白ヒゲを蓄えた小太りおじさん」としたのはコカ・コーラ社である。そのキャンペーンが今でも流通しているというわけだ。

なるほど。ここまで調べてみると、クリスマスはやはりみんなが幸せな行事だ。家族も恋人も友だちも、みんなチキンを片手にコーラを乾杯! きらびやかな照明と、青々としたツリーのしたで「メリークリスマス!」なんて、はしゃいでもいいだろう。

でも……でもだ。毎年同じじゃあ、マンネリじゃないか。それと一人で過ごす方も、もちろんいるわけだ。そこで、我らズルめしクルーは「日本ならではのクリスマスメニュー」を考案してみたのである。

それが「ファミチキむすび」だ!


古来からのロングセラー「おむすび」のなかに、現代でのロングセラー「ファミチキ」を入れて、甘い辛いタレで味付けをした。きらびやかな光沢、海苔からあふれ出るマヨネーズ、彩鮮やかでみずみずしいレタス。どうだろう、見ているだけで、かぶりつきたくなるだろうか。

実食してもらおう。マヨネーズたっぷりの「ファミチキむすび」を有莉亜さんのもとへ運ぶ。

有莉亜さん、この表情!

「わぁ! かわいい! コレおにぎりですか」

そう。おにぎり、いやおむすび。おむすびのほうが、なんだか優しくておいしそうだもの。あったかいうちにどうぞ。

「いただきまーす」

「おいしい、タレがいいですね。ファミチキにすごく合います」

今度はマヨネーズが溢れた部分をひと口。ズルめし恒例になった過剰なまでのマヨネーズ攻撃である。

「口に付いちゃうのが、ちょっと恥ずかしいですね」

と言いながら、ゆっくりと指で口の端を拭う有莉亜さん。見れば、見るほど、お月様みたいな曲線のお目目である。「笑ってます」という感じが表情からよく伝わる。これは役者としてもモデルとしても、とてつもない魅力なのではないか。

例えばクリスマス。このにっこりとした笑顔と食卓を囲んだらどうだろう。なかなか笑顔だけで周りを幸せにできる人なんていない。これは紛れもなく才能であり、彼女の今後の可能性である。クリスマス映えする顔だ。

「サンタの目だけ有莉亜さんにしてほしいなぁ」と、私がコカ・コーラを惜しんでいる横で、有莉亜さんはフォトグラファーとの会話を楽しんでいた。

次回予告

今回は日本ならではの新しいクリスマスメニュー「ファミチキむすび」をご紹介した。年内の更新はこれで最後!読んでくれた皆さま、本当にありがとうございました。

次回の更新は1月10日。お餅グルメを、色白のもちはだ美女に食べていただく。クリスマスの喧騒が終わり、正月の連休を終えて、眠い目をこすりつつも仕事にいそしんでいる皆さまに、ぜひ見てほしい。


■ファミチキむすび

【材料(1人分)】
ファミチキ     1枚
コチュジャン    大さじ2 A
ごま油       小さじ2 A
砂糖        小さじ2 A
にんにくすりおろし 小さじ1 A
しょう油      小さじ1 A
みりん       大さじ1 A
ケチャップ     大さじ1 A
ご飯        適量
グリーンリーフ   適量
おにぎり海苔    1枚
白ごま       適量

【作りかた】
1、 耐熱ボウルにAの調味料をすべて入れよく混ぜレンジで1〜2分ほど加熱する。
2、 Fチキをトースターで温めて3等分に切り、1のソースをからめる。
3、 広げたラップにご飯を広げ、グリーンリーフ、マヨネーズ、2のチキン1切れ、白ごまをのせ、三角になるように握る。
4、 ラップを外し、海苔で巻く。


■クルーの紹介

photo:小堀 将生(https://bicture.jp
style:田口 竜基(http://fooddragon.net
write:緒方 優樹(https://giraffecompany1016.wixsite.com/mysite

model:有莉亜

Twitter(@yuria_yuria1114)https://twitter.com/yuria_yuria1114

Instagram(yuria_kodama)https://www.instagram.com/yuria_kodama/

イチナナ(ゆりあ🍏Yuria🍎)https://17.media/share/profile/3c5843ae-fb28-4f51-6f84-5caa2e770ee6?lang=ja

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