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講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演感想

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講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 5日目

講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 5日目

十四話 甕割試合

八話の吉岡治太夫とともに武蔵が登場しない話です。しかし武蔵が登場しない話ほど聴きごたえのある話なのをよく感じさせられました。

前話で出てきた伊藤弥五郎は、徳川家康に剣術指南役を頼まれますが固辞。代わりに弟子を紹介しろと言われたのには承知し、弟子の小野善鬼と神子上典膳の2人を試します。
結果、神子上典膳が伊藤弥五郎の跡を継ぎ徳川指南役となることに決まりますが、納得のいかない小野

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講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 4日目

講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 4日目

1日目に物販で購入し3日目に手元に届いた、伯山先生のサイン入りの『ひらばのひと』1巻2巻。公演に向かうために自宅を出る直前に一気読みしました。

マンガでテンポよく描かれる講談の場面で、講談を直に聴いているような気持ちになりました。
また、前座や二ツ目の講談師が悩みにぶつかる場面などは、真打の講談師の先生方もこんな経験を重ねて来たのかもなぁと思うと感慨深いものがあります。

さて、4日目の感想に入

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講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 3日目

講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 3日目

さて、名古屋公演の3日目が終わりました。

「この続きはまた、いつの日か」という話の締め方がなく続きを聴けるこの時間。順番に聴くことで前後の話のつながりを感じていけるこの時間。なかなかに幸せです。

これだけしっかり聴き入れば、日本史に疎い自分でも宮本武蔵の半生はばっちり知識の肥やしにできる!
……などと一瞬は考えましたが、そういえばこれ、フィクションだらけの話でしたね(笑)

五話 竹之内加賀之

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講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 2日目

講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 2日目

2日目、前夜祭を終えいよいよ本編が始まりました。

また感想をざっくり書いていきます。

ちなみに昨日の投稿もですが、一応ネタバレになるようなことを書かないように、あえてふわっとした感想しか書かないつもりでいます。
話自体は既に何百年と語り継がれた話なのでネタバレもへったくれもないのでしょうが、マクラの内容とかはあまり言ったら良くないと思って。まだ福岡公演が残っていますからね。

一話 偽岸柳

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講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 1日目

講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 1日目

東京まで出ていかないと聴けないと思っていた講談の連続読み。
神田伯山先生が名古屋で「寛永宮本武蔵伝」を読まれるということを知り、仕事なんぞ休みを取ってしまえ!と思い切り、5日通し公演チケットを購入しました。
今を逃したら人生プラン的に50代とかにならないと聴けないんじゃないか(現在20代)と思ったんですよね。

早番仕事を終えてから名古屋に車で飛んで参戦でしたが、朝の起床時間は4:22と早番にして

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