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講談師神田伯山新春連続読み「寛永宮本武蔵伝」完全通し公演 2日目

2日目、前夜祭を終えいよいよ本編が始まりました。

また感想をざっくり書いていきます。

ちなみに昨日の投稿もですが、一応ネタバレになるようなことを書かないように、あえてふわっとした感想しか書かないつもりでいます。
話自体は既に何百年と語り継がれた話なのでネタバレもへったくれもないのでしょうが、マクラの内容とかはあまり言ったら良くないと思って。まだ福岡公演が残っていますからね。

一話 偽岸柳

寛永宮本武蔵伝がどのような背景で出来た話なのかとか、講談をどのように聴いていくとおもしろいのかとかをマクラで教わってからの第1話の幕開け。

宮本武蔵が佐々木小次郎岸柳を討ちに行くことになる動機が描かれる話。武蔵の義理の父である石川軍刀斎巌流の敵討ちなのですが、どういう経緯で敵討ちすることになったかってところですね。
予めマクラで言われていたとはいえ予想外のコメディータッチに驚きました。連続ものってもっとシリアスな話が全体の多くを占めるものだと思っていました。

二話 道場破り

武蔵が小次郎岸柳の道場破りをする場面。
後の話で小次郎岸柳と名乗っていた人が偽物だとわかるわけですが、武蔵が名前を偽り道場に弟子入りする体で入っていくところなんかは小次郎岸柳との掛け合いが完全にコメディー。

笑いながらもいつまでこのテイストで話が続くのだろうと思ったら、木剣で他流試合をする場面になり一気に緊迫感に包まれる。緊迫感を目の当たりにしてる感が、我々が生で講談を聴くとたまらないポイントのひとつなんじゃないでしょうか。

最後あっさり小次郎岸柳の門弟が武蔵の門下に入ろうとするくだりでまた笑わされて話が終わりました。

三話 闇討ち

小次郎岸柳を名乗っていた偽物の岸柳が、酩酊状態の武蔵に闇討ちしようとして、2人の弟子と共にあっさり殺されます。

この展開、小次郎岸柳ただのモブキャラだがや!って感じだけど、この場面で武蔵は本当の小次郎岸柳に敵討ち出来ていないことに気づくので、武蔵は戦って酔いが覚めたその足で西に向かいます。ってなわけでまだまだ話は続きます。

戦う場面の緊迫感はやっぱり好きです。
でもマクラで笑いスイッチを入れられちゃっていた我々は、真剣で戦う場面ですら笑いどころを見つけてしまうのですよね。浅草演芸ホールのおじいちゃんおばあちゃんみたいに……。

四話 狼退治

この話は!テレビでもよく聴く話!
なのですがフルバージョンで聴くのは今回が初めてでした。

武蔵が駕籠かごで野宿をしているところに来た狼を殺してしまい、狼の群れに襲われる。その狼をバッタバッタと倒していく話。
駕籠かきも素手で狼を倒していって、武蔵が只者ではないと驚くと実はその人が柔術家の関口弥太郎だったという結末。ここが第一話の最初のマクラで伏線を張ってもらっていたおかげですごく面白く感じられました。

短いバージョンもフルバージョンもはちゃめちゃで面白いのですが、連続読みの中で聴くと何だかもう少し深い印象を受けました。上手く言葉には言い表せないけれど。


さて、ここから3日目、4日目は、武蔵がひたすら誰かと戦いスキルを上げていく話だそうで、伯山先生は「最終日まで飛ばしてもらっても良い」なんて冗談も仰っていました。それでもしっかり通わせていただきます(笑)

ちょっと“まん防”の行方がアレですけどね。車で通ってなるべく他の人との接触を避ける算段で乗り切る予定です。


現状、自分の生き様や思考を晒しているだけなので全記事無料です。生き様や思考に自ら価値はつけないという意志の表れ。 でも、もし記事に価値を感じていただけたなら、スキかサポートをいただけるとモチベーションがめちゃくちゃアップします。体か心か頭の栄養にしますヾ(*´∀`*)ノ