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【製造業発、新人教育】

価値観の違い

価値観は人それぞれ違いますし、違って当然だと思います。また、生きていると様々な場面で価値観の相違を感じることがあります。このパートでは、価値観を説明するため、お金を例にして考えてみます。


私たちが生きていく為にはお金が必要です。それは当然周知の事実ですが、ではお金を得るために私たちは働いているのでしょうか。考察の過程を省いて結論から言え ば、答えは Yes です。

しかし何だかシックリきません。道理的に納得がいかないのです。つまりもう少し詳しく書くと、自分の中で働いた対価としてお金を頂くのか、お金の為に働くのか、によって価値観が全く違ってくると思うのです。

これは「ニワトリが先か卵が先か」です。どこに重きを置くかによって、価値観が全く変わります。

そして、自分の価値観と違うものに出会った時に、なんだか説明はできないけど納得がいかない、違和感を感じます。重要なのはその先だと思います。価値観の違うものを単に排除するのは簡単ですが、それでは自分自身、成長しません。違和感を感じた根源を探り、何故? と問いを立ててみるのです。


ここでもう少しお金の価値について因数分解してみましょう。
働くことによってやりがいを感じたり、いいものを作りたいから働くなど、Creativity を追求する考えの持ち主であれば、その対価報酬としてお金を受け取る、つまりお金が手段となり、働くこと(Creativitiy を発揮すること)がゴールになります。

一方、「ウチは 家族を養って生きていくのにお金が必要なんだ、だから働く」というProductivity に重点を置く人にとっては、働くことが手段になり、お金がゴールとなるでしょう。どちらも間違ってはいません。お金に対する価値観が違うのです。

この、価値観が違うものに対して、私たちは本来なら優劣を付けることができないハズです。しかし残念なことに、私たちは価値観の違う人を忌避する習性があります。逆に価値観の一致する人ならば、その一挙手一投足全てを肯定してしまう傾向があります。

組織においてはこの価値観の違いが、しばしば軋轢を生む原因となっています。人間関係、仕事を単に価値観の違いによる「好き嫌い」で判断するのは・・・。価値観の違いをむしろ楽しむべきではないでしょうか。


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