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「文学フリマ」とは?特徴はメリットについてまとめてみました!☆文学フリマの規模感☆

はじめに

いつも弊記事をご覧くださり誠に誠にありがとうございます。
本日も「ドキドキ☆文学フリマたのちみだねぇ~」の時間がやって参りました。

皆様にとって文学フリマが有意義な体験になりますよう、面白く有意義な情報を精一杯お届けしたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。

それでは。

まずは人数を見てみよう

今回のテーマは文フリの規模感です。
平たく言うと「どんくらいの人が来てるの?」「どんくらい広いの?」ってことです。

早速来場者数から見てみましょう。

文学フリマに出店すると、もれなく運営事務局からの御礼メールが来ます。
それによると文学フリマ東京35(2022年11月開催)の来場者数は「7445名」です。
その内出店者数が1969名なので、一般入場者数が5476名となります。

↑全部事務局からのメールのコピペ。

会場である東京流通センター第一展示場が4,473㎡+第二展示場Fホールが1,989m²です。
計6462㎡の面積を誇ることになります。

1㎡に約1.15人の人口密度を誇ります!

ここまで一生懸命計算しといてなんですけど「だからなに?」って感じですよね。
これは○○と同じくらいです!って言いたかったんですけど参考基準になりそうな指標も見つからないし……。国とか県の人口密度って㎡じゃなくて㎢なんですね。

じゃあ今度は時間で計算してみましょう。

文学フリマの一般入場は12:00~17:00の5時間です。
一般入場者が5476名なので、1人当たりに割ける時間は約3.3秒になります。

え、これマジ?やばくね??

はい、じゃあ3秒であなたの作品を売ってね。あ、もちろん5時間フルでw
よーい、ドン!!!

ガチで頑張るならそんな感じです。というか1人で出店すると本当にこんな感じです。

もちろん実際に5000人強の全員が立ち寄るわけではないし、むしろこんなどでかい母数なのに実際に買うのは2,30人って俺の作品買ってくれるの全体の1%以下じゃねえかよとか、まあ色々あるのですが細かいことはいいんです。

文学は数字ではありません。個人の感情です!

来場者視点で計算してみますか。
文学フリマ東京35の出店サークル数が1261件なので、1ブースに割ける時間は約14秒です。

はい、じゃあ14秒でそのブースの好きな作品1個選んで買ってね。あ、制限時間は5時間ねw よーいドンwww

で、一般来場で5時間フルに滞在すると足が棒になってしまいます。
ですからやはり、あらかじめ気になるサークルをピックアップしておくのは大事なのかもしれませんね。
ただ文学フリマって当日の熱量とか運命の出逢いとかもあるからキリがないし、事前準備も楽しいけどそれ以上にその場のノリで買うのも楽しいからなあ……。

やっぱり皆さん14秒で買いましょう!

逆に言うとサークルに許された最も効率的な宣伝時間の猶予は14秒なんですね。

あ、もう一度言っておきますか。
文学は数字ではありません。個人の感情です!

肌感どんな感じ?

当日のブースに入った俺の視界に映るのは、こちらを見向きもせずに通り過ぎる人の群れ、群れ、群れ。
一生懸命声を出してチラシを配っても受け取ってもらえることは少ないです。いや、少なくはないな。でも多くもありません。少ないと多いの中間くらいです。中くらいです。

やっぱり人が多いのは感じますよ。
ただ「多い」=「盛況」っていうのも、各ブースで異なるよなあと思います。当たり前ですが。

そもそも一般来場者の多くは、基本的に目的を持って来てるんですよね。
お目当てのサークルや作品があって、まずはそこへ向かうと。

当日の出会いで購入するとなると、どうしてもお目当てのサークル付近が中心になります。

そして文学フリマ東京36では、前回に引き続き2会場での運営になります。
つまり、例えば短歌や評論を目当てに来ている方は、自ずと小説のサークルへ立ち寄る母数が少なくなるんですよね。もちろん逆もまた然りです。

あるいは膨大な数のサークルを前にすると、どうしてもひとつひとつに目が向きにくくなる。
そうなると必要になってくるのは視覚的に目を引く分かりやすいアピールポイントですよね。漠然と「まあ、ありがちよな」っていう作品やレイアウトだと埋もれてしまいます。

この辺は書店やネット小説でも同じですよね。

ただ違うものと言えば、やはり専門性が極端に高いピーキーな作品が見られること。
そのため、強引に奇抜なアイデアを取り入れても目立つとは限らないんです。

この辺のアイデアは俺も苦戦中でして……。

ひとまず、単純に考えた場合で「母数が増える=ターゲット数も増える」ですが「必ずしも売れ行きが伸びるわけではない」ということは、把握しておいていいかもしれません。

じゃあ人数無駄じゃね?

そうは言っても、イベント自体が盛り上がるのは素直に嬉しいですよね。
自分が身を投じている環境が存在感を発揮するのは良いことです。

現在文学フリマの規模は右肩上がりに上昇しています。
コロナ禍以前の盛況を取り戻すどころか、コロナ以前の来場者数を上回ってなお増加中です。

サークル出店も1500近くあり、母数が増える一方で個々が埋もれやすくなっている現状があります。本当に?あるか?そんな現状あるか?
実体験で言うとたしかに俺の売上部数は年々下がってるけど、それは関係あるか……?

文学フリマっていう土壌が広くなっているのはあるんですけど、ターゲット層を含めた市場という意味では、一概にブルーオーシャンとは言えないんじゃないかなと思います。

ただ、売上とか注目度とかを気にし始めると普通の商業誌と変わらないですよね。
文学フリマの良いところは、商業とは無関係な純度100%の小説を見つけられることだと思います。
どんなに母数が増えても、一期一会の出会いを楽しみにしたいなあ――なんてな。

そうなると、サークル側に求められる能力はどんなに見向きもされなくてもへこたれない防御力だったりして。嫌だなー。

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