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広告記事での対話はキャラ設定が重要

僕はフリーランスWeb広告ライターとして活動しています。

先日こんなツイートをしました。

広告記事の中で、会話するシーンって多いと思います。この対話で一番重要なのは、キャラ設定です。

その中でも演出方法は大事。ドラゴンボールで有名な鳥山先生も「新キャラを出す時は2人以上」とどこかで言われてました。

2人以上ならナレーションを使わず、対話でキャラ設定を説明できるからだそうです。

今回は僕が思う、広告に使う会話シーンのポイントを説明したいと思います。

✍️キャラ設定は説得力を増す

キャラ設定はなぜ大事なのか。それは「誰が何を言っているか」が重要だからです。

  • 小学生が「仕事は辛いよね」と語る

  • ホームレスがmetaを語る

  • 男子大学生が生理の辛さを語る

たとえまともなことを言っていても、言う人が誰かによって「お前が言うな!」となるわけです。

逆に権威のある人が発言すると、なんでも正しく、すごいことのように聞こえてしまうパワーがあるんですね。

これは悪用されることもあり、こんな実験があります。

1966年、精神科医のチャールズ・ホフリングにより病院で行われた実験です。
22名の看護師を対象に、医者役からの電話で、「アストロテン」という聞きなれない薬を患者に服用させるよう指示されます。アストロテンは劇薬です。
※アストロテンは実際には存在しません。
この実験では、規定量の2倍を患者に与えるよう指示されれます。この危険な指示に看護師は従うのかという実験。
結果は、22命中、21人名が指示に従いました。

めっちゃ怖くないですか?
この話に興味がある方はこちらをどうぞ↓

だからこそ、キャラ設定はとても重要。

✍️キャラに鋭さを持たせる

広告で使うキャラのポイントは鋭さです。

  • 超有名大学出身、研究者

  • 120kg→50kgダイエットした実績がある

  • モテるために婚活を男をウケを研究し尽くした

このような鋭さがあると、「話を聞いてみたい!」と思いますよね。
ポイントは、権威がある、失敗→成功の経験がある、尋常じゃない数の実験をしているというところです。

ちなみに以前、僕はこういうキャラ設定をしました。

A子「最近私綺麗になったでしょ?♪」
B美「そう思ったの!なんでそんなに肌綺麗になったの!?」
A子「元彼に振られたのが悔しくて、絶対見返してやる!って気持ちで化粧品試しまくったんだ♪」
B美「化粧品だけでそんなに綺麗に!?どんなケアしたの!?」

これで一旦広告記事を作りあげたのですが、納品先の会社から修正依頼がきました。
その内容というのがこちら。

A子「最近私綺麗になったでしょ?♪」
↑こんな人はいません。

いやいやいやいやいやいやいやいや。
もちろん、その辺にいるようなタイプではないでしょう。しかし、1億人の中に1人はいるはず。

そして、これはフィクションなんですよ!!!!
ということを必死に説明しました。

これはただ肌を自慢してる女性ではないんです。

A子「最近私綺麗になったでしょ?♪」
という言葉、さらに画像があった場合にはたくさんの情報が含まれます。

  • 実際に綺麗になっている

  • 自慢したくなる(できる)くらい自信がある

  • 綺麗な自分が好き

僕が演出したかったのはこのポイント。
結局、お客さんは化粧品で肌が綺麗になりたいわけではなく、肌が綺麗になったことで自分に自信を持てることを求めているんです。

その実例が目の前にいるよ、というストーリーになります。

理論づけて正しいかどうかを判断していては売れない広告しかできません。正論は一旦置いておけばいいんです。(僕もわかってますし。)

ドラゴンボールを見て「サイヤ人なんていねえだろ」って言っても始まりませんよね。
広告はエンターテイメントです。

まとめ

今回は、広告に会話シーンを使うときのポイントを解説しました。

何よりもキャラ設定。そして、そのキャラが何をいうかが重要ですね。もちろん、現実にいないような性格のキャラができることもあるでしょう。

それは現実にいるかどうかではなく、読んでみて心が動くかどうかを判断基準にするべきです。

正論ばっか言っててもしゃーないよ。

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また次のnoteでお会いしましょう。

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