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756杯目:【野球】756という数字の思い出

好評の(本当か?)野球と数字を結びつけたお話。
715杯目では巨人の王貞治選手が、あの野球の神様ベーブルースのホームラン記録通算714号を超えた人前日の思い出話を書かせていただきました。


noteのタイトルの冒頭に投稿数をふっていると、どうしてもその数字に反応してしまうことがあり、それについて書きたくなる。

この流れでいけば分かりますよね?
この756という数字の意味。

そう自分の子供時代の夢、巨人の王貞治選手が、ハンクアーロン選手の通算ホームランのメジャーリーグ記録755号を超えた数字。

つまり今度は王選手が通算ホームラン記録で世界一になった数字。
野球少年だった自分にとって、この756という数字をスルーすることはできない!!

時は1977年9月3日、後楽園球場、ヤクルト戦。
あの時の日本中の熱気はすごかったなー!

大袈裟と言われるかもしれないけど、スポーツ人口も興味も現在のように、さまざまなスポーツに分かれていない。
日本人は全員が野球という時代だった。
男子に限って言ったら野球は必修科目。
上手い下手の違いはあれど、野球をやったことがないという日本男子はいなかった。

そんな時代のプロ野球。

そして今とは比べ物にならない遠い遠い海の向こうで別世界のメジャーリーグ。
それの記録、それもホームラン記録を巨人の王選手が越えるというのだから、あの騒ぎは国民行事と言っても過言ではなかった。

実際、この記録を達成した王選手を讃えるために、時の総理大臣が『国民栄誉賞』という賞を作り、世界記録を達成した9月には王選手を表彰するという今では考えられないような政府のスピードある対応。(あの時代は良かった!というのもある)

これらの背景から、当時の日本の熱狂ぶりというのが想像できるのではないでしょうか。

王選手の打席、カウントがスリーボールになるものなら、球場にいる観客だけでなくテレビを見ている日本人全員からブーイング。

完全に相手チーム相手投手は悪役ですよねf^_^;)

大変な中、相手も野球をやっていたんだなー、って今でも思います。

そして3回裏、5球目がボールになって、カウントはツーストライクスリーボール。
やはり球場内はすごかった。
ザワザワして『逃げんじゃねー!』みたいな空気。
当時は『ブーーーー!!👎』
なんて、ブーイングというリアクションはなかったからねf^_^;)

そして6球目、正に糸を引くようなライナーで打球がライトスタンドに突き刺さり、

通算756号ホームランの世界記録が達成されたのです。

そして次の回の4回表に1塁手の王選手がライトを守るという、今ではファンサービスとかでありそうですが、当時のこの計らいにビックリ仰天
これは、長嶋監督だからできたことなのかもしれませんね。

そして、当時756号を打たれた投手は不名誉な記録として一生名前が残っちゃうなんて言われていたけど、動画を観てもわかるように鈴木康二朗投手は真っ向勝負してたし、打たれた鈴木康二朗投手に対してそのような感想は持たなかったなー。
今思い出しても、同県人として誇りだと思っています。

それと当時、日本の野球場はメジャーリーグの球場に比べて狭いからホームランが出やすい。
だからこの記録は…なんてアメリカの方から言われていたのを思い出す。

最近で言えば、イチロー選手が日米通算安打数世界一になった時、それまでのメジャーリーグ通算最多安打記録保持者の元メジャーリーガーが発言したけど、そんな感じ。

自分も子供ながらに王選手のホームラン記録はそうなのかなー?
確かにそれは言えるかな!?なんて思ったけど、1995年の野茂英雄投手の活躍以来、日本人選手のメジャーリーグでの活躍や、野球の国際大会での日本の優秀な成績を見ると、球場が狭いから…って議論は意味はないのかなって思います。
当時の日本の野球場の広さで、メジャーリーグが試合をしてたとしても、王選手のようなホームラン記録は出ないんじゃないかと…


そして最後に…

715杯目のnoteで書いたように、ベーブルースに並ぶ通算714号ホームラン時はチケットが取れずに球場の外にいて、通算715号時は球場を試合途中で後にしていて電車内で達成したことを知るという一生後悔するような自分の野球観戦の思い出。

もしかしたら、今度こそ目の前で世界新記録となる756号に立ち会えるのではないかと期待して取れたチケットは、756号を打った9月3日の10日後の9月13日。

ちょうど10日前に、ここであの国民的大騒ぎが行われていたんだなー!と感慨深げに、後楽園球場のスタンドに立つ野球少年の自分がいました(苦笑)


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貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。