【回想録】憧れの職人展へ招待参加
初オーダーはすぐに来たものの現実は厳しく不景気なフィレンツェの町ではなかなか次の仕事までには繋がらない。
そんな中、毎年5月にフィレンツェで開催されるコルシーニ貴族庭園での職人展で若手35歳以下の職人を10組、招待枠として参加させるというコンテスト情報が入る。
普段は一般開放していない貴族庭園の中で様々なジャンルの職人が
実演をしながら展示するという何ともフィレンツェらしいイベント。
通常は参加にも審査が必要で出展費用もなかなか高い。
もちろんフィレンツェに来てからは毎年観に行って、いつか参加してみたいと憧れていた。
ダメ元でとにかく資料をまとめて応募してみたところ、なんと選考に通って見事に参加が決定!!
あとから聞いてみるとコンテスト自体が初めてだったこともあり、かなりの応募数があったそうです。
フィレンツェの職人展としては最も格式高く非日常を味わえるイベント。
若手10組として選ばれた職人もそうそうたるメンバー。
選ばれた職人はそれぞれ日本のテレビ番組などに出演している方も多いので顔を見たことがあるかもしれません。
準備された空間の中で10人の職人がそれぞれの技術を見せる。
ヴァイオリン職人が作った楽器を、、、
当時のフィレンツェ市長が試し弾き
来場者もとにかく幅が広く今後のフィレンツェでの職人生活に大きな影響が。。。
選ばれた他の職人たちもとにかくレベルが高く同年代としてとても刺激になりました。
子供たちもそれぞれの手仕事に夢中。
こういった機会を日本でも増やしたいものですね。
フィレンツェで職人として認めてもらった最初の記念すべきイベント。
いい思い出です!
続く
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