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N高等学校の思い出

さかのぼること数年前
私は創立したてに近いN高等学校への編入を果たしました。

もともと私立の男子校に在学していたのですが
腸の病気や鬱などの理由により、出席日数が圧倒的に足りなくなり
留年が確定してしまいました。

そこで、母が出席日数が少なくて済む通信制の学校を探してくれたところ
私の愛すべき母校(笑)である、N高等学校と出会いました。

わたしが在籍していたころのN高等学校は
対面授業は年に5日。
他はすべてネット授業というものでした。

数授業受けた後に出てくる小テストをちまちまとき、
年に一週間だけ学校にいけば高校卒業資格がもらえる
画期的な学校がそこにはあったのです。

私は今も当時も、あの学校は最高の学校だと思っています

なんせ、ネット授業はすべてオンデマンド方式で
しかも、複数端末から同アカウントにログイン可能でしたので
家にある端末をかき集め、
9端末ほどで一年間の授業を数日で終わらせることができました。

そして、対面授業では
いわゆる普通の高校生はあまりおらず、
ヤンキーか陰キャのどちらかしかいないようなクラスでした。

ただ、学校ではない学校なので
スクールカーストのようなものもなく
陰キャとヤンキーが楽しく会話する
そんなクラスでした。

私はというと、N高校で友達もできましたし
彼女も三年間で2人できたという
あやしい壺のうたい文句のような実績を得ることができました。

そして何より、自分の時間が売るほどできました。
その時間で病気も改善しましたし、
アルバイトもたくさんの業種を経験することができ
社交性も養うことができました。

ますます壺感が増してきましたね。

でも本当に私にとっては一番性に合った
いい高校だと思います。
まぁ今はわかりませんが...。


ただ、得ることが多かった半面
失ったものもたくさんあります。

それは、高校生活のイベントすべてです。

修学旅行、運動会、学芸会…etc
それらすべてをしていません。

故に、ふと近くの高校生を見ると
何とも言えない複雑な気持ちになり、
私はアンニュイな表情をしていることでしょう。

あなたの周りにも、高校生を見て
アンニュイな顔をしている人がいたら
それはN高等学校の卒業生かもしれません。

もし見つけたときは
そっと優しくニコニコ超会議に誘ってあげてください。

卒業生特典で、4人まで割引が大量に入るはずです。



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