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【ドラフト】『カルドハイムリミテッド大考察(白編)』

こんにちは、ぞんびです。

MTGAでのカルドハイム実装までもうあと数日、予想以上に時間がない状況となってしまいましたがいよいよ各カード個別評価に入っていきたいと思います。各色毎にまとめていく予定なのでしばらくお付き合いください。
また、この記事シリーズで想定しているのは『MTGAにおける、BO1の対人ドラフト』となります。一部カードなどはBO3になったり場所が変わるとカード評価が変わる可能性があります、ご注意ください。

※1/28 評価段階に『抑え』を作ったの忘れてたので全体的に見直しました。

序文は前編後編はこちら。
青編はこちら。
黒編はこちら
赤編はこちら
緑編はこちら
多色&無色編はこちら


雑感

まずは白いカード全体を見ての雑感コーナーです。
今回の白でまず気づくのはパワーの低さです。カードパワーではなく、クリーチャーのパワーですね。
カルドハイム全体の特徴ではありますがアンコモンにパワー4以上が1枚しかいません。実質パワーが上がるものも中にはいますが、それを踏まえてもパワーが低いと言って差し支えないでしょう。
パワーが低いと何が起きるかというと、攻めにくさです。カルドハイムではタフネスもあまり高くない傾向にありますが、それでもタフネス4以上はある程度います。そのため、白のクリーチャーは相手のクリーチャーとの接触戦闘を突破しにくいと言えます。
白が戦線を突破するためには白に用意された各種クリーチャー補助カードや誇示といったシステムを念頭に入れる必要があるでしょう。
幸い、白の除去は弱くなく、また壁として使えるクリーチャーも白には属しています。誇示をはじめとした『他のカードと組み合わせる、あるいは特定の状況で強くなる』といったカードもあるため一方的に負ける盤面にならないことを意識しながら守ることをベースにできそうです。
攻める際には闇雲に展開して攻めるのではなく、しっかりとサポートカードを活用しましょう。装備品やオーラが筆頭ですね。特にアクスガルドの自慢屋や黄金口の勇者は一度動き出せば頼りになり支援しがいがあるでしょう。
レア/神話レアの大当たり率はあまり高くありません。飛びぬけて強いものもいくつかありますがその他の物がやや地味なものが多いです。ただし、『シュタルンハイムの解放』はカードセット全体で1,2を争えるほど強力でありシングルシンボルで打てるカードです。タッチで使われることも想定できます。相手が3色目っぽい平地を置いたらこれか英雄譚を警戒してよいでしょう。
総じて、今回の白はやや弱め/優先順位が低いんじゃないかと思っています。クリーチャーの質も除去の枚数も他の色で十分足りてしまうからですね。

各色のアーキタイプ

白を含む2色ごとのアーキタイプに対する全体の感想です。
アーキタイプ全体に対する評価と、それに加えて今回アーキタイプを決める強いきっかけになるであろう『アンコモンの英雄譚』『アンコモンの多色伝説』『レアの英雄譚』に対するコメントも書いています。
・白青:予顕カードの枚数が最も多く、またそれ等に対する支援カードが存在する組み合わせです。環境全体でも優秀な防御クリーチャーを上から順に有する組み合わせであり、『地上を止めて飛行で殴る』が体現しやすいでしょう。必然的にコントロールあるいはそのくらいの速度帯での戦いが多くなると思います。全体的に除去が強いことを活かしてのテンポをとったビートダウンも可能だと思いますがクリーチャーの質がついて来にくいです。早くて軽い誇示などは使いづらいでしょう。
アンコモンの英雄譚と多色伝説は非常に強力です。予顕メインのコントロールを目指せます。レアの英雄譚もやや頭を使うカードですがシンプルに強いです。ただし速度帯を選ばないカードなのでこれをとったからと言って予顕コントロールと決めつけるのは良くなさそうです。
・白黒:ダブルキャストが共通ギミックの組み合わせです。天使も一応1枚だけ支援カードがレアにあります。色としてはアグロになりやすいですが白のカード自体はそこまで攻撃的ではありません。そのため、『ダブルキャスト系の黒いカードから先にとり、”2枚目の呪文”を確保する相手として後から白い軽いカードを取る』といった流れを意識すると良さそうです。白→黒の順で取ることはあまりないんじゃないでしょうか。ダブルキャスト系がうまく揃うと非常に強く太いビートダウンが展開できそうです。
アンコモンの英雄譚はよくわかりません。少なくともアーキタイプに関わるカードではなさそうです。多色の伝説のクリーチャーは非常に強いですが、アグロをしたい方向性といまいちかみ合いません。ダブルキャストアグロではなくミッドレンジ以降を目指すきっかけかもしれません。レアの英雄譚は唯一の天使支援ですね。そんなこと関係なく単体が強いです。別に天使を特別集める必要はなさそうです。
・白赤:誇示の色です。他の色だとやや使いづらい細くて並べるタイプの白いカードを使って面と誇示による点の攻めを両立できるしさせる必要があるでしょう。面で攻めたら相手が誇示にかかりきりになれないからですね。押し込みカードも赤と白両方にあり、結構攻めれそうに見えます。もっとも、参入するきっかけはわかりません。赤の除去からですかね?
アンコモンの英雄譚はやや悠長なためアーキタイプを決めるほどではないと思います。多色の伝説は非常に強く『装備品軸』を決める動機になります。レアの英雄譚も大変強いですね。
・白緑:おそらくトークン/横並び戦術ですがそれをするためのカードも恩恵を受けるカードもやや少なく積極的にやりたくない色の組み合わせだと思っています。どちらかというと神の間の守護獣を活かしたランプ系のデッキを目指したいです。ランプ系のカードは氷雪絡みも兼ねていることを考えると、緑の氷雪/ランプカードを先に取りながら相手いそうであれば除去や守護獣、アンコモン以上の強いカードをきっかけに参入する形になりやすそうでしょうか?
アンコモンの英雄譚は単体で強力です。アーキタイプ支援というほどではないのでこだわる必要はないでしょう。多色伝説はさらに強力であり、横並びをする数少ない強い動機です。レアも基本的には強いですね。ただし単体だとやや地味なカードになりがちなのでこれを取れた場合にはトークンを意識していいと思います。

個別評価

今回も個別評価は以下の5段階で行っています。カードの直接的な強さの上下というよりは、ピックするタイミングや条件が影響している評価となります。特に1パック目での評価が軸です。ただし、アーキタイプでの考えが今回は緩いので普段よりこれらの基準も結果として幅が生まれがちです。


・ノータイム:初手級。色を変えてまでも使うべき強力なカード。
・優先   :1~4手目の、『進むべき色を探るタイミング』でその目安となるカード。時には捨てることもありますが、上からどういった優先カードが流れてきたかで立ち位置を考えることになるでしょう。
・次点   :3~6手目程度でデッキの中軸を担わせるために取っていくカード。ただし、最序盤の1~4手目では『色のあっている次点』よりも『色のあっていない優先』を取って積極的に立ち位置をアジャストしたほうがピックがスムーズになると思われます。
・抑え   :5~9手目あたりで保留として取ることが多そうなカード。一周させるほどではないが、今後の流れによっては使わない候補となる事も多いグループ。特定のアーキタイプでのみ強いカードをこの評価にしておき、とりあえず抑えて様子を見ることもしばしばありそう。
・見送り  :原則として積極的には取らないカード。色があっているほかのカードがあればそちらを優先するだろうというカード。最終的にデッキから押しくも抜けるレベルから絶対に使わないだろうカードまで混在しているが、『1週目では取ることがほぼなく、他に取るものが何もない』といった状況で取るだろうという共通点で評価をまとめています。

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次点
白のコモンの中でキーになりうる存在だと思っています。具体的にはパワー4になりえるという点で。これのアタックを通すためのカードが白にはある程度存在し、いずれもニッチなカードではなくデッキに普通に採用できるラインなのが追い風ですね。他の色だとサイズアップと除去耐性を補ってくれる緑が特にいい相方だと思います。
とはいえ1ターン待たないとただの3/3であることなどからいきなり取って白に行くカードではないと判断しました。まずは除去などをとりすでに白がある状態で、白に決めるダメ押しとして取るくらいじゃないでしょうか?
逆にこれが1週するようであれば白の人気が低いように思えます。


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優先
このレベルのカードでも優先にするかは迷いましたが、白にはこれが必要なため優先としました。相打ちを恐れず、複数で殴れるタイミングで殴って相手のブロックを強制させる使い方になると思います。逆に相手がこれを処理できないのであればうかつな攻めを許さなくなるカードとも言えますね。
青白だとやや評価が低そうですが、白緑と赤白では必要なカードです。白黒においてもダブルキャストのみで染まるわけではないので十分使うでしょう。


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抑え
昔からこういうカード好きになれないので抑えにしました。実際はカルドハイムのコモンのインフレを象徴するカードだと思います。
とはいえなんのサポートもなしだと扱いづらく、先制攻撃もイマイチ役に立ちません(タフネス1のアタッカーがほぼいない)。1マナであることに意味を見出しての白黒、強いオーラのある白緑、同じく装備が強い赤白など、意義を見出して採用する必要があるでしょう。
それらの役割を持たせられるのであれば次点に昇格です。


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抑え
とか言ってたらタフネス1のアタッカーですね。能力自体は何も悪くないですし3/2と相打ちしてテンポをとりやすいのは評価点です。
もう一枚の2マナコモンのほうが好きなのでこちらを一段落としました。
とはいえ地上を止めたい青白や殴りやすい赤白をはじめとして各種白いデッキで隙間を埋めやすいコモンだと思います。デッキには全然入りますね。


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優先
白の最も強い除去です。地味にパーマネント全体を止めれるので一部の危険なアーティファクトや土地にも触れるのは評価するべきでしょう。
可能ならこういう強い除去から入り様子を見ながら白に参入したいです。
デッキタイプを問わずすべての白いデッキで扱いやすいからですね。
なお、オーラであることにより受けれるサポートカードはあまりないです。墓地に行きづらいからですね。


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優先
白で盤面を確保できる貴重なカードですね。本人も2/2の標準サイズなため扱いやすいです。トークンがちゃんと飛んでいるため攻撃性も担保されるのがいいですね。
とはいえ、『呪文を2回唱える』ことは漫然とやっていても達成できません。これをとったのであれば白黒/白赤を軸に軽いカードをしっかりとったり、装備や誇示などの『呪文を唱えないターン』に効果を発揮するカードを確保する必要があるでしょう。
また、プレイングの面でも『このカード自体を2回の呪文に含める』ことを意識できるとよりよいでしょう。
このカードで2体ほど並べてから全体強化で止めを刺す流れはよく見そうです。


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見送り
ほとんどの場合で1マナソーサリーに効果が見劣りすることをまず念頭に置かなければいけません。1/1が場に与える影響は微々たるものだからですね。
とはいえ1マナであることに価値が大きく、白黒ダブルキャストが白を相方として選ぶ理由の大きな割合がこのカードの存在ではないでしょうか?
クリーチャータイプも優秀です。白と黒に多いクリーチャータイプでありそれゆえ白黒ダブルキャストで重要と思われるドローガーの再生で纏めて回収しやすいからですね。白黒であり、ダブルキャストカードが複数あったら2段階評価が上がって次点になると思います。
他の色だとやはり効果の不安定さがあるためどうしても装備やオーラが足りなかった場合の補欠要員となりそうです。


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見送り
デメリットがとんでもないので基本的には取りたくないですね。
とはいえ、『相手の手札が無ければ』2マナ確定除去になる事は見逃せません。そういうタイミングが訪れるまでゲームが長引きやすいコントロール系の白なら優先はしないものの他の見送りよりは上かもしれません。6ターン目以降にのみ打てる2マナのカード、みたいな感じですね。


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ノータイム
ラスゴは強いです。しかもこれは3マナで打てるため、打ったターンに即座に自分がリカバリーできる点が魅力ですね。3ターン目に打つような使い方をすることはほぼないと思います。
コントロール系の白いデッキを組む大きな原動力になるカードでしょう。予顕で失った序盤のテンポをこれでチャラにしてこっちはこれ→予顕で軽減されたカードにつなげる動きはわかりやすく強力です。
ドローガーの再生を要する白黒や、何なら自分は破壊不能で耐えたりする緑白などでも幅広く使えるでしょう。


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抑え
至って普通のカードですね。このカード自身によるライフゲインは正直あまり期待できないと思っています。
本人が1マナで唱えれられることが最大の利点ですね。2ターン目に他の行動より優先して予顕するほどのカードではないのですが、ダブルキャストデッキでは話が大きく変わります。トータルテンポをそこまで損なわないまま『1ターン呪文を溜めて次のターンに2枚使う』動きが可能になるからですね。3ターン目に血空の狂戦士と同時に出してあちらを強化する動きは非常に強いと思われます。
普通の赤白とかだと、能力に期待せずに『3マナパワー3』を補充する目的になりそうです。赤にそういうカードは十分あるので評価が1段下がりそうですね。


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次点
でけーー、って感じです。止めれない地上戦力は数えたほうが早いレベルですね。
接死がコモンにないこと、及びコモンの機体が非常に強力であることが追い風です。
青白や緑白などの立ち上がりが遅くなりやすいデッキの優秀な壁ですが、2マナであるためダブルキャストでも使えないほどではないです。守りを任せて攻めれますしね。
ただし、パワーがないため誇示に一方的に殴られることは要注意です。


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優先
とにかく能力を無視してキーワードとサイズだけで強いです。
追放能力による防御を強く意識するよりは、3/4瞬足により相手を返り討ちにして切り返す使い方が多くなるでしょう。そもそも普通に出しても優秀な飛行です。追放能力は、自然な流れで狙えるなら、といった感じでしょうか。これを出すターンを遅らせるほどの利益かはわかりません。
とはいえ、これ一体でゲームを支配するほどの力は感じず、また、3/4飛行はコモンですら止まってしまうことを加味して優先止まりとしました。


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次点
優先でもいいんじゃないかと思っているまさに守護神的なカードです。
4ターン目に出てくる3/6は突破が大変難しく、また警戒も噛み合っていますね。
とはいえ実際にはこのカードに6マナ払っていることには変わらず、出した直後に単体除去でしっかり処理されると不利が押し寄せてくることは意識するべきでしょう。
予顕が前提のカードとなるのも注意が必要ですね。3マナ域をしっかりとりこのカードで失ったマナを埋める、除去をしっかりとってこのカードを巡った攻防で押し込まれにくくするなどの意識は必要と思われます。
白の防御力、及び環境の地上の堅さを定義するカードだと思います。


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次点
よく見るとイクサランの恐竜の下位互換で可愛いですね。
とはいえ恐竜がいないのでこれを使う必要も出るでしょう。
タフネス3にあまり信頼がおけない(返り討ちにされやすい)のは心配ではありますが、能力自体は非常に強力です。
予顕で序盤のテンポを捨てた相手を叩きのめす役目はしっかり果たせるでしょう。
他の誇示持ちやアタッカーと並べることで、相手の安直なアタックをけん制できる意味もありますね。相手は常に多くブロッカーを用意する必要があるので。
他のカードが十分軽く、攻めっ気があってこそ初めて輝くカードなのでそういうデッキになっているかは確認しましょう。


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見送り
壊したいカードがある程度あるとはいえ、基本的には使いにくいんじゃないでしょうか。
英雄譚があふれる環境になるのであれば初めて考慮に入ると思います。基本的には使いたくないです。


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優先
これも強い除去です。比較の結果下げようかとも思いましたがそれにしても強いので優先でとどめました。5点は基本的には確定除去ですね。
また、予顕という能力がカードの性質に大変噛み合っています。明らかにタイミングを選ぶタイプのカードなので構え損がなくなることは大変有効ですし、また主に相手のアタックに合わせて使ことになりますがそれは相手が主導であり干渉されやすいタイミングなので1マナで打てることに大きな意味があります。
とはいえ、自分から攻めているときには使いづらいので主に青白や緑白が活躍の場になるでしょう。ダブルキャストとの相性はまぁまぁ悪いです。もちろん、他のアーキタイプで使わないわけではないです。やや下がる程度ですかね。


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抑え
ダブルキャストとの相性がいい方の予顕インスタントですね。そもそもこの効果であれば3マナは妥当なマナコストなのでその時点で強いと言えます。
これもタイミングを選ぶカードですが、2ターン目に予顕してしまうと盤面が弱くなりこのカードを打ちやすい状況が遠のくことは意識が必要です。
中盤に差し掛かるタイミングでこそっと予顕しておいて、ダブルキャストや誇示との組み合わせで大きく攻めるターンを演出することになるでしょう。
白の攻撃性を跳ね上げる貴重なカードと言えます。
筆者は受ける白のほうが好きなので抑えとしましたが、これを優先で取って攻める白を目指すことは不思議ではないです。


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次点
かなり地味なカードですがこれでも貴重な4/4です。緑のオーラや相打ちした機体などが主な回収対象になるでしょう。回収対象はどれもサイズによる攻めをバックアップするカードになりやすいので4/4も役に立ちやすそうです。
どういうデッキに入るかはいまいちわかりません。


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優先
ちょっと自信がないですが期待を込めて優先です。
白には戦士/クレリックがそれぞれ多く、天使/ドワーフ/人間は拮抗しています。
緑と組むと戦士が多くなり、黒だと天使/クレリックが、赤だと人間/ドワーフですね。青は多相しかかすりません。それぞれ多いタイプが分かれているので、これを確保した後は速やかに色を決めて、意識してクリーチャーを選びたいですね。
幸いなことに赤と白と緑はそれぞれの色の方向性を目指すと必然的にタイプがそろいやすいので、そのあたりも加味しての点数となります。できればやはり赤か黒で攻めて使いたいですね。


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優先
フルポテンシャルを発揮する機会が少ないようにも思えたのでノータイムにはしませんでした。白以外の強いアンコモンであればそちらをとる可能性もあります。
とはいえ強いカードであることには間違いありません。場に出たときにカウンターが乗せれるかどうかがかなり大事なので、3ターン目に引くよりちょっと遅い、相打ち後に引きたいカードですね。墓地を意図的に増やすことは難しいので意欲的な相打ちが必要になりそうです。掟綴りの僧侶やぺスキールの盾仲間に無駄死にしてもらうのも有効でしょう。能動的な墓地肥やし行動自体は難しいです。
そもそも3/3飛行が十分強いのでごちゃごちゃ考えずに使ってもいいですね。


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見送り
ライフゲインシナジーがある時ですら使わなかったのに今回はほぼないので本当に使わないんじゃないですかね・・・
ダブルキャストと相性がよさそうに思えますが、このカードを使う分2マナ損しやすいので、ダブルキャストの得を手放してるように僕には思えます。


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優先
これもノータイムか迷いましたが、白黒以外だと天使/クレリックが足りな装だったため優先としました。
とにかく白黒で使いたいですね。他の色だとややイマイチなカードに見えます。
自身が2/4飛行で受けに向いているサイズなことは追い風ですね。相手が攻めあぐねている間に1,2回クレリックを出せれば7点ゲインのラインまで行けると思います。行ったら勝ちます。このカードのために活力回復を使う気にはなりませんが、ドゥームスカールの信託者はいい相棒でしょう。
このカードがあるなら自分はあまり予顕しないほうがよく、相手は予見してくれた方が概ね嬉しいです。ライフの保護で有利になりやすいからですね。

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見送り
オーラの発展形であるルーンサイクルですね。とはいえ白はサイクルで一番地味です。なにより、活力回復とやってること流石に変わらなすぎじゃないですかね・・・?
基本的には入れたくないカードだと思います。ルーンサポートは取れたが他のルーンがどうしてもないという状況で初めて当落線上でしょうか?
ダブルキャストデッキなら活力回復よりは上でしょう。


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抑え
ルーン支援カードですが、やはりいささか地味ですね。
最も強いルーンは黒か緑、あるいは青だと思われますがそれらがついてやっと水準ラインのカードにも見えます。とはいえ水準ラインはそこまで文句を言えないですね。
上にあげた3色のルーンは支援カード関係なく取りやすいカードなので、先にルーンをとっていた場合には取る、そうじゃなければ悩むというカードだと思います。
運用的にはこのカードがあるならルーンを使い捨ててしまっても後で装備につけれるのはいいですね。
このカードがあるからと他の色のルーンを入れるのはやや冒険に思えます。1/2で損しますし。


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抑え
やや評価に困るカードですね。ちなみに白に氷雪パーマネントはないです。
とはいえサーチ対象はどれも非常に強いものになりやすいです。それらがすでに確保できている場合に後からとるカードと言えるでしょう。
唯一緑白氷雪、あるいは青白で氷雪交じりになった場合には氷雪土地のサーチとして重要度が上がります。
このカードを先にとって目指すというようなことをするアーキタイプには思いませんが、それらのアーキタイプにさしかかっているなら次点に上がるでしょう。


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次点
コントロール系の白いデッキのカードとして頼れる戦力だと思います。
序盤の攻めをいなすために使ったカードを中心に蘇生して飛行で攻める教科書通りの動きが出来ます。
巨大雄牛などは相手は突破にカードを1枚以上使うことが予想されるため蘇生対象としてやりやすいでしょう。物語の探究者もいい延命能力ですね。
一つ注意は、2ターン目に予顕する動きはあまり強くないことですね。そもそも2マナのクリーチャーが墓地に置かれなくなることが多いので。
このカードは3ターン目や4ターン目以降に予顕して隙を見て出す、プランの長いカードだと言えます。
ルーン支援として、ドワーフより優秀な側面をはじめとして、他の色との組み合わせも悪くないですね。いいカードです。


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優先
やや悩みましたが、先制攻撃が本当に貴重な環境であることを踏まえてこの点数にしました。
やや構え損が発生しやすいカードではありますが、俊足で先制のパワー2というだけで疑似除去として扱う機会は多そうで期待しています。
相手が攻めてる際の応酬を無力化したり、相打ちならオッケーのつもりで突っ込んできた3/2勢を咎める動きはやはり強いですね。そのまま装備品などで攻めに転じれたら最高です。
白のカードの中だとわかりやすいカードパワーを感じました。


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次点
優先でもいいかもしれません。墓地から回収する能力は、例によって装備品やオーラはやや墓地に落ちづらいので使う機会が少ないと思いますが、そもそも2マナのオーラの時点で評価をしています。
ダブルキャスト勢でも誇示勢でも何でも攻めるきっかけになりえますね。
白で攻める際に大変重宝するし、これをとって攻めるデッキを志すこともあり得るカードだと思います。


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次点
とりあえずスタッツテストは平均点で合格という感じです。
コスト軽減能力も、攻めるデッキであれば満たしやすく、また誇示やダブルキャストの足掛かりとして有用でしょう。
攻めるデッキを目指し始めたら意識して集めていい飛行戦力だと思います。
そういうデッキでないなら普通程度のカードですね。


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抑え
飛行2/2であるというだけで次点にぎりぎり引っ掛かってもいい感じでしょうか。ちょっと力不足は感じます。装備品の設置が1マナ軽くなったりするのは有用なのでどの程度能力を有効に使えるかですね。
攻めるデッキであれば結局相手の地上を突破しなくては話にならないのでパワー2程度の半端な飛行よりは地上の攻撃要員が欲しいと思っています。


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ノータイム
とんでもないカードだと思います。カルドハイム全体でも上位のカードパワーじゃないでしょうか。
2ターン目に予顕→天使1体でもつよいですし、5ターン目に2体出せたら概ねそのまま勝ってしまうでしょう。
ほぼ予顕で打つことが前提であるカードなので、そのためシンボルもシングル扱いで差し支えないと思います。つまり白以外をやっていてもタッチの3色目として検討できるという意味ですね。
取らない理由を探すほうが難しいレベルのパワーカードに感じます。


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次点
地味なカードですね。2マナのカードとしては就職先が多く取って損するカードではないと思います。攻めるデッキの2マナとして、予顕系のデッキの延命&2マナの択として扱いやすいと思います。
とはいえ、急いでとるカードでもないでしょう。他の色の2マナパワー2、特に赤と黒と比べるとやや見劣りします。自分のデッキのバランスを整えるためにタイミングを計るべきでしょう。場合によっては抑えとしてもいいです。


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次点
貴重な1マナパワー2ですね。
誇示能力にはあまり期待していませんが、この環境の3マナはタフネス2が割と多いため2マナ低いこいつで相打ちを仕掛けれることは大きな意味があると思っています。攻めやすさにつながっていますね。
誇示は2マナの使い道としては最低限程度ですが、マナが余り始めた状況であれば相手にこれのブロックを強制する程度の力はあるでしょう。うまく支援してあげると、残したトークンが改めて支援カード(装備品など)の恩恵を受けれて攻めが継続できますね。
ダブルキャスト目線でも1マナ2/1の時点でありがたいです。


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抑え
追加コストを支払いトークンを生成するサイクルの白ですね。
サイクルの中ではとりわけ重さが目立つカードです。
装備品としてはまず最低クラスの能力ですね。代えが効かないのであれば使用を検討しますが、コモンの装備品が強いので装備品としての出番はほぼないと思われます。
トークンを出すモードは重さ相応の効果ですね。
遅いデッキで7マナに到達できるのであれば十分だと思います。
そういうデッキでも必須ではないと思ったので点数をかなり下げました。
他の見送りよりは明確に上なので次点でもいいですね。
装備シナジーがあって、装備がなければいやいや使いそうです。


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抑え
かなり地味なオーラですが、ダブルキャストでも誇示でも使いやすい良いカードです。
デッキに複数枚は入れたくないですし、装備と枠を争うのでそこのバランスは確認しましょう。
予顕でもたもたした相手を素早く攻撃するにはもってこいのカードですね。


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次点
白の明確な勝ち手段です。
他の優先類よりは評価を落としましたが、白に行くことが内定し次第1枚は確保したいカードと言えます。
デッキの中を相応に軽くして置けば中盤以降でこのカードを予顕しながら展開するタイミングは生まれると思います。そうするとかなりフィニッシュに使いやすいカードになりますね。
特に赤白はこのカードがキーになりえると思っています。


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抑え
あまりこういうカード好きじゃないんですよね。
とはいえやっていることの奇襲性は高く、除去回避にも使いやすい良いカードです。誇示を通しやすくしたり、ダブルキャストで育てたクリーチャーを飛ばすのもいいですね。
白いデッキの攻撃力の低さを柔軟性で補えるようにしてくれるいいカードだと思うので、1枚目は次点ギリギリ次点でよさそうです。
3パック目などでバランス調整に取りそうですね。



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ノータイム

やや自信がないですがおおむね強いでしょう。
大体剣としての評価です。パワーの増加、警戒の付与、回収能力の3つがかみ合い非常に攻撃的なカードに仕上がっていますね。中盤以降これを持たせてずっと殴っているだけでいつか相手が疲弊するでしょう。運用には白マナ一つでいいのでタッチで使えることもあるかもしれません。
神側はやや評価が難しいですが、出してすぐ勝てるときにこちらを選んで出せばいい、と考えると十分な能力だと思います。剣が強いからこそ、ですね。


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優先
かなり地味なカードですね。このカードも盾としての評価を主にしています。
ダメージ軽減効果は影響から逃れるのが難しく、攻めるときも守るときも一段階有利にしてくれるでしょう。
神本体はよくわかりません、地味ですね。とはいえ水準ラインは超えているので例によって『必要な時にこちらを選ぶ権利がある』だけで十分だと思います。


緑編はここで終了となります。次回は青編。気づいたらアーリーアクセスおよびカルドハイムスタートまで時間がなかったので、ゼンディカードラフトにお別れする時間を惜しんで記事書いてますね。
尚、この記事はあくまでも考え方の指針を添えることで、それに関しての意見交換をしたいな、という目的があります。
是非賛成反対それぞれ意見を届けてもらうとよりリミテッドが深まるんじゃないでしょうか。お待ちしてます、ぜひ。

また、今回の記事は無料公開としていますがもし記事読まれたかたでご厚意でサポートしていただける方がいましたら是非今後のMTGAでの活動や主催しているMTGA大会企画『まじ☆すと』の運営資金とさせていただきます。

ありがとうございます。

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