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【うつは自分で治す】『いやな気分よ、さようなら』【完結】

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うつ病はじめとした精神疾患から一般的な問題に苦しむ人を救う治療法、「認知行動療法」。これはそのバイブルともいえるデビッド・D・バーンズの『いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑…
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#精神疾患

紹介しない最終回「自分の理論を私自身にいかに当てはめるか」『いやな気分よ、さよう…

 これで、このマガジンも最終回。  始めてから三か月になるんですね。ついに終わると思うと…

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自殺の非論理性「最終的な勝利:生への選択」『いやな気分よ、さようなら』第十五章

 さぁラストスパートの十五章です。  この本の紹介も次回で最終回ということで、本の内容も…

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「完璧」の幻想から抜け出そう「中ぐらいであれ!――完全主義の克服法」『いやな気分…

 十四章です。  最近は調子があまりよくなくて、なんとなくやる気が出ないです。違う作業も…

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業績=価値なんて嘘「仕事だけがあなたの価値を決めるのではない」『いやな気分よ、さ…

 もう十三章ですか。残り四章、ついに終わりが見えてきました。  今回は、自分の価値を仕事…

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幸せに必要なのは愛情ではない「愛情への依存」『いやな気分よ、さようなら』第十二章

 十二章です。  ここ何章かで扱ってきた「暗黙の仮定」には、「異性に愛されない限り本当に…

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哀しみはあっていい。「哀しみはうつ病ではない」『いやな気分よ、さようなら』第九章

 九章です。今までの理論をつかって、今度は具体的かつ実践的に「現実的なうつ病」について触…

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自分を責めるのを止めること「罪悪感の克服法」『いやな気分よ、さようなら』第八章

 ようやく半分まできました。八章です。ここまででいわゆる理論的な話は終わりになります。  今回のポイントはもう書いちゃいます。簡単です。 無駄な罪悪感をもって自分を責めるのを止めようということです。  うつ病と言えば罪悪感と言ってもいいくらい、うつを患ったことがある方にはおなじみの感情なのではないでしょうか。僕もそうでした。会社に行ってた頃はずっとそうで、休日でも「僕は皆に迷惑を掛けている」と考えてベッドから動く事すらできませんでした。  結果としては死んだら許しても

アンガーマネジメント?「あなたの怒り指数はいくつか:怒りのコントロール法」『いや…

 第七章は怒りについてです。  アンガーマネジメントなる言葉を最近よく聞きますが、これも…

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自己を活性化させる14の方法「虚無主義:いかにして克服するか」『いやな気分よ、さよ…

さて、五章の紹介です。今回のテーマは虚無主義です。 虚無主義というと、一切のものを無価値…

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トリプルカラム法で改善!「自己評価を確立することから始めよう」『いやな気分よ、さ…

 第四章になりました。思いのほか時間がとれそうなので、この機会に続きも一気にやっちゃおう…

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認知の歪みってなに?「自分の感情を理解する:考え方で気分は変わる」『いやな気分よ…

 さて、第三章ではもう少し突っ込んだ内容になっています。  今回解ればいいことは、ずばり…

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ベックうつ病調査票(BDI)で診断。「どうやって気分を診断するか:治療の第一歩」『…

 まずは自分の状態を知らねば。  そこでこの本に出てくるのが、ベックうつ病調査票(BDI)…

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「うつ病治療の画期的進歩」を簡単に。『いやな気分よ、さようなら』第一章

 さてさて、第一章から読んでいくことにしましょう。  わかりやすく書きたいので下に凡例を…

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はじめに――自分で治すうつ――

 約420万人。 これは日本における精神疾患を患う人の数です。また、5人に1人は一生のうちに何らかの精神疾患を経験するそうです。  そして、その中の一人が僕。僕は20代でうつだと診断され、一度回復したものの、一年たたずに再発し、現在は再発予防期にあります。  今は自分にできる仕事をしながら、何とか生活をしていますが、症状に波があり、いまだに辛い気持ちが続いている状態です。  この辛さを誰かがわかってくれるとは思っていません。それは仕方のないことだと思うのです。風邪になっ