紫堂 〜お茶のある暮らし〜

茶愛好家。「お茶があれば世界が広がる」暮らしを発信します。時々、愛猫も登場します。

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最近の記事

アイデンティティについて考える。

オリンピック。東京2020開幕。 連日、たくさんの競技が行われ、 たくさんの心に残るストーリーが生まれている。 東京オリンピック2020では、全部で33競技339種目が 実施されるらしい。 そのそれぞれの競技にたくさんの国の人たちが、 自国での代表争いを勝ち抜いて参加している。 考えてみれば、壮大な話だ。 ある国で生まれた競技が、ある国の枠を越え、 全世界でプレイされている。 言葉も文化背景も異なるたくさんの人々が 同じ競技を、それこそ人生を賭して、取り組んでいる。 例

    •  ワタシの同居人は、お茶が好き。毎日お茶ばかり飲んでて呆れちゃう。でも茶室でのお昼寝は気持ちいいんだニャ。  #お茶のある暮らし #ねこ

      • 季節の感覚は、日本人の最高の財産。

        蝉が活発に鳴き始めた。 写真は数日前のとある東京の中心地。 こんな都会でも感じることのできる夏の風物詩が 四季の存在を思い出させてくれる。 日本に生まれ、日本で育つと 当たり前でしかない四季の移り変わり。 実はすごく恵み多いものであること、 ご存知だろうか。 季節に合わせた素材を用いる習慣。 季節に合わせた色彩の感覚があること。 日本人は実に自然に、 これらの風習を暮らしに取り入れている。 そんな特徴を恵みだと気づかせてくれたのも 実は、一杯のお茶。 お茶の楽しみは飲

        • 氷出し茶でちょっと贅沢なひとときを。

          前回の「ワイングラスで冷茶」に続いて、 今日は「カクテルグラスで茶葉」のご紹介。 写真は、東京・表参道にある、 「櫻井焙茶研究所」の冷茶コースで出てきた日本茶。 氷出し茶でいただく。 この上に氷を置いて、徐々に氷が溶け出し その水が茶葉の旨味を引き出す。 ゆっくりと、時間をかけて、ほんの一滴を味わう。 一滴に茶葉の恵みが凝縮されている。 まさに、贅沢な茶葉と時間の使い方。 お茶はその淹れ方一つで香り・味が驚くほどに変わる 繊細な飲みもの。 氷茶は、氷水、つまり低温抽出に

        アイデンティティについて考える。

          気持ちがあがる、冷茶の楽しみ方

          暑い日に飲む冷茶の美味しさは格別。 そしてもう一つ。 冷茶の格別な楽しみ方をご紹介したい。 それは、 ワインが似合うシーンで、ワイングラスで味わう冷茶。 あえて、ワインに絡めているのは理由がある。 1.お茶とワインはその世界観に共通の要素がある 2.お酒の似合うシーンにこそおススメしたい 1の世界観については、また改めての機会に。 今日は2の話を。 体質や好き嫌いの理由で、お酒が飲めない人がいる。 お酒が飲めない人は、 美味しいお酒と美味しい料理を楽しむ空間で 遠慮の

          気持ちがあがる、冷茶の楽しみ方

          暑い日は、白茶で涼やかに。

          梅雨が明け、急に本格的な暑さ到来。。。 せめて直射日光を避けようと日傘をさせば、 上半身にこもる蒸し暑い空気に、クラッとなる。 夏の暑い日のおススメは、白茶。 新茶〜3年程度の若い白茶は涼性の性質で、 体を冷やす効果がある。 白茶はとてもシンプルな製法で、 茶葉を日光に当てるなどして、水分を少しずつ放出。 その過程で酸化発酵がゆっくり進み、微発酵茶となる。 それゆえか…どの白茶も、個性豊かな大地のミネラルを 素直にシンプルに頂いてるような感覚になる。 今日選んだ白茶は、

          暑い日は、白茶で涼やかに。

          誰かと飲むお茶は、それだけで美味しい。

          日本で「お茶会」というと、 日本の総合芸術・茶道のお茶席を連想する人が多い。 文化的で少し敷居が高いけれど、 おもてなしの心が詰まった空間で頂くお抹茶は まさに特別な一杯。 台湾で「お茶会」というと、 もっと気軽なものが多い。 自然の中で、趣向が凝らされた1茶席に6人ほど集まり、 茶主人が淹れるお茶を楽しむ。 台湾茶は煎がきくので、何杯も重ねるうちに どんどん会話が弾んでいく。 どんな形であれ、 誰かと飲むお茶は、心も身体も温かくなる、 最高の時間。 いわゆるコロナによ

          誰かと飲むお茶は、それだけで美味しい。

          毎朝、烏龍茶を淹れる理由。

          烏龍茶の豊かな香りは、朝のどんな気持ちにでも 寄り添ってくれる。 それだけでもう十分…だけれど。 毎朝、烏龍茶を淹れる理由。 実はそれだけではない。 もう一つの理由。それは。 朝に淹れる一杯が、 その日の私のコンディションを教えてくれるから。 何か心配事があって心が落ち着かない日のお茶は 香りと味わいがどこかアンバランス。 心が穏やかで自然と集中できるような日のお茶は 全身沁み渡るような深いお茶になる。 同じ茶葉で、同じ量で、淹れたはずなのに。 なぜか昨日のお茶

          毎朝、烏龍茶を淹れる理由。

          朝の一杯は、やっぱり烏龍茶。

          朝起きて、最初に考えること。 「今朝の烏龍茶は、何にしよう?」 …春を全身で感じたいから、台湾の高山烏龍茶かな…。 …シャキッと目覚めたいから、広東省の単叢かな…。 …今朝はすごく寒いから、福建省の岩茶かな…。 眠くて二度寝しそうになるのを、 朝活ならぬ朝烏龍茶の魅惑が毎朝ギリギリのところで 勝利し、なんとか起き上がる。 お茶はいろいろあるけれど、烏龍茶にこだわるのには 理由がある。 それは、「香り」。 清らかに立ちのぼる花のような香り。 甘くて蜜のような華やかな

          朝の一杯は、やっぱり烏龍茶。